そうこうしている間に月が変わって今年も既に5月。新緑の季節、とは言ったものだけど、先月後半からアメリカの天気は巡るましく変わっている。アメリカ、何て言うとサイズがデカ過ぎるけど、同じ日に雪の降っている街もあれば、台風や洪水で大変になっている街、かたや摂氏30度を超え夏本番の姿を見せている街、と国土の広さと気候の違いに改めて気付かされる。
そうそう、これを書いている時はミズーリ州から、オクラホマ州、テキサス州と大災害が起こり、ルート66の名所 Devil’s Elbow を始め多くの場所で尋常ならぬ被害が起こっている。被災された方々が一日も早く通常の生活に戻れる日を願ってやまない。

さて今回の旅はオクラホマ~テキサスの一定区間、目的は友人 Jim Ross と Shelle Graham が彼らの自宅で主催する “Arcadia Route 66 Neon Fest 2017” への参加だ。Jim と Shelle は二人とも才能溢れる作家、写真家+アーチストであり、ルート66の世界では知らない人はいない。彼らは1997年から正真正銘のルート66であるこの場所に住み移り、Phillips 66 Gas Station をモチーフに自身の家を博物館のようにしてしまったのだ!


この企画は結構早くから聞いていたので仕事も何もかなぐり捨てて現地へ赴くことが出来てラッキーだった。ルート66をこれだけ長く走っていると各地に友人知人が出来る。もちろんSNSやメール等で近況報告をし合うわけだけど、シカゴからロスアンゼルスまでストレッチされた距離で全て友人らに定期的に会うのは不可能だ。そんな時こういう集まりがあるとかなり相当数の友人らと一箇所で会うことが可能になる。今回もそんな集まり、まさにルート66のファミリーリユニオンだ。

                                   向かって左の二人がJim とShelle

そんな素敵な集まりにまるで少年のように何日も前からウキウキしながら地元、オークランド空港より出発。デンバーを経由して(いつもの?)タルサ空港に到着する。馬鹿にするわけでなく、タルサ空港はいつも空いている。

勿論混んでいる時もあるのかもしれないが、私の10回+ぐらいの利用経験ではそう断言して良い(笑)到着時は勿論、出発時でさえ、チェックインカウンターそしてセキュリティゲートでもまず並んだ憶えはない。素晴らし過ぎる。
25年もアメリカに住んで色々な場所に住んだが、私の好きな空港は、①アルバカーキ、②タルサ、③フォートローダーデールである。

更に。私は「晴れ男」である。アメリカ国内では滅法強い。旅行に出かけて天気の悪い経験は錚々ない。例えばハリケーンが近づいていても、行った時には台風の目に入り晴れている、そんな感じだ。
が、しかし!今回はいつもと様相が違った。タルサは何と雨だ!
あまりにも珍しい光景に暫し眼を疑う。「マジで?」大袈裟な言い方だがロッタリ―に当ったかのように自問自答してしまった(笑)


車を借りて街に出る。ルート66を走ってみる。本当に雨だよ。
これから起こる物事にルート66は泣いてくれているのか。こうして旅は始まった。