夕方のフェスタに向かってタルサから南下するわけだけど、一向に雨が止む気配が無く全く写真の撮れる状況にない。Sapulpa から Rock Creek Bridge を抜けて Ozark Trail を走る。本来であれば爽快感が半端ないこの道も今日ばかりは泥道と化していて走行すら覚束無い箇所もチラホラ。こりゃ本当に無事に辿り着けるんだろうか?(笑)
天気予報によれば明日には雨が上がりだいぶマシになるらしい。ので、今日は全ての予定を取りやめて明日に廻すことに決めた。一旦そう決めると後ろ髪は引かれない。一気に目的地のアーケディアまで車を飛ばした。
そうそう、一つだけ。どうしても行きたかった道、Warwick から Davenport という小さい街間だけど、レンタカーのスペックじゃどうしても諦めざるを得ない場所があった。自分の愛車 FJ なら楽勝なのだが。。。


時間は午後7時45分。予定より15分遅れての到着だ。このシリーズ①でもお伝えした、Jim と Shelle の自宅はまるで小さなルート66博物館。いつも訪れる度に楽しい気持ちにしてくれる。実際車を近くに停めて家向かって歩き始めた時、とあるカップルに呼び止められこの家が何か聞かれた(笑)やはり博物館かギャラリーだと思ったらしい。

ネオンフェスティバルは今晩、明日の晩と週末全部を使って皆で楽しむイベントになっている。特に他州から来る場合、金曜に間に合わない仲間もいるのでメインは土曜と勝手に考えていたが、実は。。。?

何と凄すぎるサプライズ、Jim と Shelle が結婚するって!
これにはびっくり。ずっと長い間パートナーとして仲良くしてきたのはずっと見てるし、今更ってのは失礼だけど、その手の「形」に拘るようには見えなかったし。
いずれにせよ嬉しい知らせだ。ネオンフェスティバルの行事に相応しい。あー本当に来て良かった。無理したわけではないけど金曜日に仕事を休んでカリフォルニアからオクラホマまで飛んでくるのは決して簡単じゃないよ。でもルート66の仲間の人生の重要な 1ページに同席出来る幸せはどんな言葉にも代え難い。「心の底からおめでとう!本当に嬉しいよ。呼んでくれてありがとう!」満面の笑みで彼らとハグしながらそう伝えた。いつもは男勝りの Shelle がちょっと涙ぐんでいる表情が何とも言えない。


更にその式の誓約証人として取り持ったのが、あの Micheal Wallis 氏。自身のFBでも少し触れたけど、ルート66では知らない人はいない著名な歴史家であり、作家であり、ジャーナリスト。ディズニーピクサー映画「CARS」では声優さんとしてシェリフの役で登場。現在タルサ国際空港では彼の「ボイス」が観光客を待ち受けることでも有名だ。そんな Wallis 氏、私は実は今まで実際に会ったことはなかったんだ。何度かメールのやり取りはしたことがあったんだけど、いつもすれ違いが多くて。彼の書いた本「Route 66 Mother Road」は、私がまだ若い頃読んでルート66に引きずり込まれた書物の一つ。何十年越しの対面に滅多に緊張しない私の表情に多少の堅さ見られるのは我ながら面白い。ははは。
彼は日本のアソシエーションのことをとても気にかけてくれていて、出来ることがあれば何でも協力すると言ってくれた。大御所にそんな言葉をかけて貰えるなんて柄にもなく言葉にも詰まる(笑)

終日雨模様だったオクラホマも何故か?この式典の時は小雨からほぼゼロになり、集まった50人強の仲間たちも想い想いに楽しい時間を過ごすことが出来たと思う。ちょっと未だ肌寒いオクラホマの夜は更けて行く。