Category: Food

Lou Mitchell’s、マザーロード最初の停留所

さて、ミルウォーキーでベースボールを堪能した後はルート66へ戻ろう。
シカゴ郊外に宿を取った私は朝の通勤ラッシュに巻き込まれまい、と朝6時に起床をし、シカゴに向かって車を飛ばした。
が、しかし!
朝6時30分では既に遅いようだ。


フリーウェイは渋滞し、シカゴ中心部へわずか16マイル(約25キロ)の距離であるのにゆうに1時間以上かかる。シアーズタワーが見えてくる頃にはすっかり陽も昇って明るくなっちゃったよ。

旅のスタートはまず腹ごしらえから。
わざわざここから始めるためにホテルに着いている朝食を振り切ってここまで来た感じだ。

Lou Mitchell’sは、ルート66を、いやシカゴを代表するダイナー・レストランの一つだ。ルート66サインポストから僅か1マイル(約1.6キロ)の所にあり、映画「アンタッチャブル」に登場したユニオン駅にも近く、地元民はもとより多くの観光客で賑わう。


またレストランは出発地点近くなだけでなく、ルート66沿線上にもあるため、”The First Stop on the Mother Road”(マザーロード最初の停留所)というニックネームまであるほどだ。
尚、2002年5月にはこのレストランが起点となり、Nationwide Route 66 Restoration Program(ルート66包括的修復計画)なるものが開始され、レストランも2006年に国家歴史登録財への認定を受けるに至っている。

いやはや Lou Mitchell’s に来るのも本当に久しぶりだ。前回訪れた時はまだルート66で何らかの活動に加わろうなんぞ考えたこともなかった時代で、興味本意でただ走っていたころだ。
到着した時は、朝7時30分をとっくに回っていた。
店内は相変わらずの人の入りであったものの、カウンターはほぼ誰もいなかったのでそこに陣取る。

すかさず “I’ll be right with you, handsome ; )” と朝っぱらから飛び切りの愛想を頂戴する(笑)
コーヒーをまずは頼みながら「お薦めは何?」と聞くと、「うーん私ならフレンチトーストかな」と即答。
フレンチ・トースト好きの私にとってその「秒速の」回答はどんな理屈よりも優先される。「じゃあそれにするよ。サイドはハムでお願い」と通常ソーセージかベーコンのところをわざわざハムを頼むのが私の好みだ。

注文後周りをキョロキョロ見渡しているとお店番の女性が “Do you travel along the road? Do Route 66 things?” と聞いてくる。
自分の身分となぜここに居るのかを簡単に説明したら、「じゃあ丁度良い。うちのクッキングブックをあげよう」と、昨年レストランが創立95周年を記念して作ったお料理本を頂くことになった。「ここで出しているものが全部載ってるよ。包み隠さず、だよ」とウインクをしながら自慢げに出して来る。「まあ、うちの場合秘密にするようなレシピはないけどね」と自虐オチも忘れない。

注文したフレンチ・トーストを頬張りながら、その女性(Danaさんという)とルート66にまつわるいろいろな話で盛り上がった。
おかげで30~40分を予定していた計画が最初から大幅にくるった。
仕方ない。旅とはそういうものだ。
「今回はどんな人達に会えるのだろうか」そう期待しながらシカゴの街を出発した。

Henry’s Drive-In 美味しいホットドックはいかが?

ルート66の起点、シカゴ。
観光しようと思えば見るべきものは山ほどあるのだが、ルート66を旅する多くの人達にとってはどうやら起点のサインボード(このサインボードに関しては今回の旅の終盤で改めて触れようと思う)がメインとなるようだ。そうは言ってもダウンタウン地区に鎮座するグラントパーク、「アンタッチャブル」の映画でもお馴染のアムトラック駅、ウィリス・タワー(旧シアーズ・タワー;私は未だにこっちの呼び名を使い通します)それに幾つかの著名レストランとルート66関連だけでも結構あるのだ。これらに通常のシカゴ観光を追加すれば1、2日は余裕で必要になる。
ただ今回の、時間のあまりない私の旅でもそうだが、朝食を取る時間に着かなかった場合、お昼近辺からスタートする際、是非トライして欲しいのが、本日ご紹介する「Henry’s Drive-In」だ。

1950年代にヘンリー氏がそのビジネスを始めた時は、今でもよく見かけるホットドックのワゴン販売だったそうだ。当時はオグデンという地域に出没したらしいが、ルート66をドライブする旅が一般化した1950年代、現在のシカゴ郊外、シセロ(Cicero)という街で店を立ち上げたと聞く。

看板メニューのホットドックに加え、サンドイッチ、タマレ、ウィング等、お店のメニューは極めてシンプルかつリーズナブルな価格で昼時は良く賑わっている。


今回私がシカゴに到着した時間は午後12時半を回っていたので、迷わずヘンリーズに向かって先ずは腹ごしらえすることにした。
こちらが Hot Dog with Fries、ソーダと合わせて5ドルぐらいだ。

 


店に到着した時は既にお昼時を過ぎていたため並ばず買え、かつ僅か20席あるかないかの狭い店内にもゆっくり座って食すことが出来た。

歴史はあるものの、あまりごちゃごちゃした店内でなく、こちらもシンプルかつ小奇麗に。壁には全盛期?の写真も幾つか飾られていてルート66ファンを喜ばせる細工もしっかり整っている。

取り立てて「シカゴでナンバー1のホットドック!」と声だかに宣伝することはないが、「普通に美味しい」満足の行く一品とお薦めできる。
近くを通る際は是非立ち寄って頂きたい。


Henry’s Drive-In
6031 Ogden Avenue
Chicago, IL 60804
(708)656-9344
Open: 10am-9pm (Sunday 11am-8pm)

Route 66 と パンケーキ


皆さんは「Cracker Barrel」というアメリカのパンケーキ・チェーン店をご存知だろうか。パンケーキと言うと語弊があるかもしれないが、要はファミレスだ。なぜパンケーキ・チェーンと言いたくなるかはズバリ、私が最も推す商品に他ならないからだ(笑)


Cracker Barrel、そのフルネームはロゴにある通り「Cracker Barrel Old Country Store」と言う。1969年に Dan Evins 氏によって設立され、会社の本社、そして店舗の第一号はテネシー州レバノンという街にある。ルート66ファンにとっての「レバノン」は勿論ミズーリ州。レバノンと聞いた最初は一瞬テンションが上がったが、テネシー州と言われ頭の中はクエスチョンマークの嵐となった。
レストランのメニューは伝統的な南部料理がベース。ミートローフ、カントリー・フライドステーキ、ローストビーフ、キャットフィッシュフライ、そしてポークチョップと私の好きなお皿のオンパレードだ。取り分け朝飯メニューのラインナップには感涙もので、イチ推しのパンケーキから、ビスケット、スクランブルエッグ、ハムのステーキ等、目新しいものではないが本物の伝統がそこにある。

これがパンケーキだっ!

お店の外観、そして内装はどの店舗に行っても「これこそチェーンの醍醐味」と言わんばかりに、ほぼ同じ。実際40店舗ぐらい訪問している身としてはたまにどこに自分がいるのか分からなくなるぐらいだ。店前のポーチには木製のロッキングチェアが売られ、石の暖炉や地元の装飾品が並ぶ上、店内インテリアは基本、アンティーク家具、古い壁のカレンダーや広告用ポスター、写真など、地域の地元の歴史に関するアート関連が含まれている。

そもそも私が最初にこの店と出会ったのは偶然、1993年にフロリダ州マイアミに住んでいた時のことだ。アメリカっぽい朝飯を食べに行こうと思い立って北に向かって少しドライブ。West Palm Beachという場所でたまたま入った店が Cracker Barrel だったのだ。そこで初めてパンケーキ食べた時の感動は凄まじいもので、それまで数多くのパンケーキを食べてきたが、文句なく1等賞ものだった。そしてパンケーキにかける彼らのオリジナルであるメイプル・シロップがこれまた絶品なのだ。
その経験以来約25年、事あるごとにチャンスがあれば同店を訪れ、可能な限り友人知人にも薦めている。(親善大使にして欲しいぐらいだ)当の Cracker Barrel は1990年代に急激に業績を伸ばしたが、そこに目をつけて?私は当時通っていた大学院のレストラン経営学に関するクラスの最終論文にこの Cracker Barrel Old Country Store を題材として取り上げた。そのぐらい Cracker Barrel LOVE ♥ だ。
もう一つ言わせて貰えれば、ニューヨーク在住の時はマンハッタンやロングアイランドにこの店舗は当時なく、70マイル(約110キロ)ほど離れたコネチカット州ミルフォードにあるお店まで1時間30分かけて車でよく出かけたものだ。「わざわざパンケーキを食べに90分も車で行くバカはお前ぐらいだ」と、よく友人に言われたが、一回食べさせれば納得してもらえた。(と、思っている)

前置きが長くなったが、なぜ今回こんな話をしているかと言うと、この Cracker Barrel Old Country Store、全米で43州に渡って店舗経営をしているのに、私の長く住むカリフォルア州には実は一店舗もない。全米チェーンのお店でこれは余りお目にかかれない事実である。その理由は一つ「儲からないから」だそうだ。同社が長い間リサーチを重ねた結果だと言うが、真偽は定かでない。
ロスアンゼルスに住んでいた時には一番近い店舗があったのは、アリゾナ州グッドイヤー。距離にして370マイル(約600キロ)、時間は約6時間のドライブだ。

そんな中、先日驚きべきニュースが流れてきた。Cracker Barrel が第一号店をカリフォルア州ヴィクタービルにオープンすると!しかも彼らは同街の我らがアイコン、California Route 66 Museum と提携してビジネスを行うとまで発表された!

Cracker Barrel は確かにアメリカの歴史上流れる「先祖代々の遺産」や「物語」を非常に大事にする。その顕著なものが上で述べた店内デコレーションや、メニューだ。その考え方はルート66を愛する者たちが持つ精神そのものだと感じるので、正にそこが大きな理由の一つになったのだろう。
Cracker Barrel と Route 66 Museum は、来月9日「Building Our House Heritage Event」と名付け、お互いのパートナーシップや意義についてお互いに認識を深め合うイベントを開催するとのことだ。
California Route 66 Museum の President は私の良き友人の一人、Delvin だ。

デルヴィンと@ヴィクタービルのバー

次回彼に会った時にはどんな話をしようか。こんなことも聞いてみたいし、あんなことも議論したい。

12月24日、クリスマス・イヴにサンタさんから降ってきた最高のプレゼントだ。
皆様、MERRY CHRISTMAS !!

 

 

 

ルート66フェスティバル@LA:その②

土曜の朝は8時にLAダウンタウンの北、Philippe’s に集合。
これはイベント時に毎回集まる恒例のグループ朝食会。実はPhilippe’s は初めての訪問。ロスエリアに通年10年ぐらいは住んでるはずなんだけど、一度も機会が無かったね。っていうかダウンタウンの北なんて行かないよ、普通(笑)
このレストランは何と1908年創業で、ロスでも最も古いレストランの一つだそう。フレンチディップで有名なんだってさ。

こういう古いネオンサイン系の看板はテンションあがるよね。

フレンチディップを食べてみる手もあったんだけど、朝8時だからやっぱりいつもの普通の朝食メニューにしてみた。

bf
これで$6ドル、安いと思わない?
地元サンフランの物価に比べると極度にやっぱり安い。セルフサービスのカジュアルレストランってことを差し引いても、ね。
それが理由かいつも凄く混んでるらしい。土曜のこの時間だって注文するのに15分近くならんだよ。

counter
今朝集まったのは20名ほど。一階で好きなものをそれぞれ買って、二階のプライべ―トスペースで食べる。皆それぞれ待ち時間も注文のタイミングが違うんで、持って上がったら既に食べ終わってる奴も数名。何か良いわ~こういう感じ。
皆で一緒に歩調を合わせようという気概がないのが素晴らしい(笑)

group

約二時間の食事、歓談、そしてラッフル。
当ったのはゴルフボール(もちろんルート66のロゴ入り)、マウスパッド、そして食器皿セット。

その後、このグループ朝食に参加していない友人からパサディナの Andy’s Coffee Shop にいるから来い、とメッセンジャーが入る。他の用事をしているジェリーに声をかけ Andy’s で皆と合流。
ジェリーは禅マスターのようになってます。(あれ?写真に二人足りないw)

andys
この調子であーだこーだと喋り倒して昼まで過ごしました。。。。笑

サンタフェのエスプレッソ

グロリエタでいつもの標識を無事「確認」した後は、いよいよサンタフェ、ニューメキシコ州の州都。25番のフリーウェイもエルドラド近辺まで来るともう見慣れた景色だ。自然とテンションも上がる。
サンタフェは、この広いアメリカの中でも比類のない独特な場所だ。(現存する中では)国内で2番目に古いこの街は、ネイティブ・アメリカン、スペイン系、メキシコ系、そしてカウボーイ等の様々な文化が融合し「サンタフェ・スタイル」と呼ばれる新しい分野を造りだした。「洗練された伝統」とでも言ったらいいだろうか。
”Santa Fe”は「聖なる信仰」という意味で、正式名称は ”La Villa Real de la Santa Fé de San Francisco de Asís” という。日本語に直せば、「アッシジのフランチェスコの聖なる信仰に忠実な都」だ。(どうやら私がイタリアのアッシジが好きなこととは無関係ではなさそうだ、笑)

まずは街の中心のプラザに行ってみた。10月は暑い夏が終わり、でもまだ寒くない絶好の気持ち良い季節。プラザの木々も黄色に光る。時間は限りなくゆったり流れるから、この後の予定も忘れそうだ。

今週末はアルバカーキで開催される Balloon Fiesta 期間中でもあり、多くの観光客が街を訪れていた。そのためか、いつもより出店も多かった。

実は今日は何を書こうか迷ったけど(サンタフェの話をすればキリがないから)、私の大好きなコーヒー屋さんの話をしたい。今回は約1時間程度の滞在だったが、ここは外せない場所、最初に来てからもう20年ぐらい経つ。
お店の名前は「Holy Spirit Espresso」、プラザからちょっと東に数ブロックほど行ったアートギャラリーの一角にひっそりとある。

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オーナーは超気さくで天然度200%のビルさん。最初に会ったのは90年代前半、まだ彼のお店が「ワゴン車」だった頃だ。当時は今の場所から更に1ブロック東に行った「Eldorado Hotel & Spa」の正面入り口付近にあった。まだ「ラテ(Latte)」という飲み物がアメリカで今ほど当たり前でなかった頃だけど、ミラノのカプチーノに決して負けていない、その美味しさに仰天したことを憶えている。お客さんの多くは観光客であったため、当然と言えばそれまでだが、ビルさんの入れるコーヒーのファンはヨーロッパ人が多かったというのも頷ける。世界中から御礼の絵葉書が届くそうでワゴン車の周りいっぱいに貼られていた。

そんなビルさんのワゴン車がお店に変わっていたのを発見したのが、2010年。仕事でサンタフェに移住した時だ。毎日何人のお客さんがいるんだろう、思い出してもらうのに時間がかかったが、「ああ思い出した。二年に一回ぐらい来る奴だろう」と言って貰ったときは嬉しかったなぁ。
お店の中のコーヒーマシンは当時のワゴン車そのもの。店内も大人4人入ったら満員。ビルさんもここ20年ぐらい毎年撮っている、という奥様と息子さんとの三人のポートレートも歴史が感じられて嬉しい。ご夫婦は早々変わらないものの、息子さんは最初赤ちゃんだったのがすっかり成人になっている。面白いね、当たり前なんだけど。

今日はビルさんは友人の手伝いとかでアルバカーキに行ってしまったらしく、初めて奥様にお会いした。正午になると少し汗ばむぐらいになったので、今日はアイス・カフェ・モカ」を注文した。これまたこのお店では「初」だ。氷を入れていない所が素敵だね。

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甘味を注入して元気をつけた後は、またルート66に戻ろう。夕方にはフライトもあるし、夕飯の約束だってある。ちょっと(後ろ髪なんかないけど)後ろ髪を引かれる想いのままサンタフェの街を出た。

 

 

 

ミッドポイントカフェ

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デニスとの初対面時

「あ、デニスに会おう。会わなきゃ。」
JRの宣伝ではないが、今回の旅の計画を立ててる時にふと、そう思った。

デニスはテキサス州エイドリアンという街でルート66の「中間点」ミッドポイントカフェを経営する友人だ。つい最近他の友人を通じて、彼が健康上の理由で店を売却する予定であることを知った。そうするかもしれないとは聞いていたものの、やっぱり残念。でも健康が一番だから彼の決断は100%尊重するけど。

Midpoint Cafe

「ミッドポイントカフェ」は、シカゴからもサンタモニカからも1139マイル、まさにルート66の中間地点。その真偽はさておき(笑)ほとんど街らしい建物もない農場の広がる大地に真ん中に建っている。(カフェは映画「CARS」のV-8 Cafe のモデルにもなったんだよ)お店自体は1928年創業。多数のオーナーの変遷を経て、1990年に「Adrian Cafe」という名前で前オーナーの Fran Hauser 女史がオーナーになった。私が初めて訪れたのも彼女がオーナーになってから。今の「ミッドポイントカフェ」という名前になったのは1995年。作家であり、ルート66アソシエーション創設者である Tom Snyder 氏の「折角ルート66の中間地点にあるんだから、もっとアピール度の高い名前に変えよう」という提案でその名前になったと聞いた。

デニスと彼の奥様、ドナがオーナーになったのは2012年。それから今日まで4年、デニス夫妻の功績は決して小さくない。ミッドポイントカフェの看板の位置を下げ、訪れるお客さんたちが記念撮影をしやすいようカメラ台を造った。アメリカ、ルート66、そしてテキサスの旗も建て、より雰囲気を盛り上げることも思いついた。お店の中ではお土産コーナーを拡大、内容を充実させ、大きな売上に繋がっているという。

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元々ここのカフェの名物はパイ。デニス曰く、オーナーになった時はパイなんかそれまで焼いたことも無かったそうだ。それから練習に修行に、今では年間700~800ほど焼くらしい。人はその気になればやれる、ということだ(笑)

そんなデニスが健康上の理由でお店の売却を考えているという。条件はルート66が大好きで、自分と同じ情熱を持ってルート66に貢献してくれる人、らしい。

「会いたいけど今回エイドリアンまで行く時間がとれるかどうか」と相談したら、お店が終わってからニューメキシコまで来てくれるとの事。
かくして州境のグレンリオという街にある Russell’s Track Center というトラックドライバーさんの憩いの場にあるレストランで再開。お互いの近況、彼の健康の話から売却の件まで、沢山ゆっくり話ができた。

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気がついたら外は真っ暗。今晩泊まる ブルースワローモーテルのミュラー夫妻が「あいつはまだか?」と気を揉んでいる姿が想像できる。早く行かなきゃ。

「トシ、お前やるか?」会話の中身を思い出しながら、暗闇の向こうに延びる40号線を飛ばした。冗談にせよ、候補に挙げてくれるだけでも嬉しいものだ。

世界最高の Blake’s Lotaburger

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自身のFBページでも紹介したけど、今日の話題はハンバーガー、”Blake’s Rotaburger” という名前の老舗ハンバーガーチェーンだ。
ひょっとしたら聞いたことがないという方も多いかもしれない。それもそのはず、チェーン店といっても約95%はニューメキシコ州にしかないから。
偉そうに語る私も何を隠そうニューメキシコ州で生活するようになるまで、行ったことも聞いたこともなかったし(笑)

現在 Lotaburger は州内に80店舗以上。州外にあるのはテキサス州エルパソと、アリゾナ州ツーソンだけだ。
メニューは至ってシンプル。通常のハンバーガーと、ニューメキシコ名物「グリーンチリ」を加えたものの二種が基本。その他はホットドッグ、チキン、フレンチフライ、そんな感じ。このグリーンチリとチーズを追加したものが特に美味いんだ。本当に美味い。大して語彙の多くない私ではとてもじゃないけどこの美味さは正当に表現しきれない。とにかく機会があったら一度食べて頂きたい。

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今回のニューメキシコの旅も、レンタカーで空港を出て真っ先に向かったのはアルバカーキ市内にある店舗。こう書くと相当なイメージが出来るかもしれないけど、実際は到着時間がお昼時だった、ということもある(笑)

写真の腕前が悪くて申し訳ないが、これが実際に食べたバーガー。

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Blake’s Rotaburger は1952年、テキサス州から引越て来た第二次大戦時の戦争ベテラン、Blake Chanslor 氏によってオープン。最初はワゴン車からだったが、瞬く間に大ヒットしたそうだ。店にもこのように大大と宣伝しているけど、2006年に National Geographics によって ”Best Green Chile Cheeseburger in the World” に選ばれたのが更に追い風になってその後急激に店舗拡大したという。

グリーンチリといえばこんな話があるんだけど、私がサンタフェに移り住んで少し経ったある日、用事でロスに飛ぶことがあった。車を空港近隣の駐車場に置き、送迎シャトルで空港へ向かう間ドライバーのおじさんと二人だけだった時のこと。彼が「ここの住人かい?」と聞くから、「そうだよ。仕事で引越してきたばっかだけど。」と答えた。そうしたら「そうか、いつかまた引っ越す時が来るかもしれないから一つ大事なことを教えてやるよ。」何だろうと思って聞いていると、「ここを離れたときに一番懐かしく思うのはグリーンチリだ。憶えておけ。後悔しないようにいっぱい食べとけよ。」そう言って満足そうな笑顔で私を見た。
その時は「何言ってんだ、こいつ」と思ったけど、ニューメキシコを離れてからそれはすぐに本当だったと分かった。大袈裟に聞こえるかもしれないけど、真剣にそう思ってる。

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ニューメキシコに行く機会があったら是非一度はトライして頂きたい。看板はこのように目立ちまくってわかりやすいしね。

あ、そうそう。余談だけど、アルバカーキ空港に隣接する空港パーキングって、
凄げー安いんだ。屋根なしの所だったら、一日あたり$2.50(+税金)。
もう言葉がないよね(笑)

 

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