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Cracker Barrel の反撃

このブログでもここ数回程コロナ関連の「嬉しくない」記事を書いてきたけど今日は少々趣向の違う話題をお届けしましょう!

と言うことで今日のテーマは「CRACKER BARREL」。
このブログに付き合ってくれている皆さんはそれが何かは直ぐにピンと来るよね?(笑)
このレストランチェーンへの私の愛情はもう既に充分伝わっていると勝手に想定して、細かい説明は省いて進みますので、ご容赦!

その是非はさておき、米国では現在多くの州で Social Distance を含めた各制限が緩和、解除されつつある中、Cracker Barrel(以下CB)も他の多くのレストランと同様「しばらくは売上が期待できない」と予想しながらも、徐々に営業の再開していると聞いた。
Nation’s Restaurant Newsのレポートによると、CEOのSandra Cochranさんも「当面は売上が不安定になる。誰もが何が起こるか予測するのに苦労している。」と投資家相手に語っていると書かれていた。

Sandra Cochran CEO

でもね、興味深いのは同CEOの次の声明。
「過去数ヶ月間、私達CB、飲食業界、そしてわが国は前例のない極めて難しい課題に直面しています。でも私たちは、このような状況下ではあるもののやがて来る回復時期に向けて、テイクアウト’オプションの加速を含めた「流動性と複数のビジネスモデル」を強化することで、状況に合わせる事業を適応させる迅速な行動をとることで、当社を競争力の高い企業に位置づけることができたと確信しています。」

ん?テイクアウトだって?
食べきれなかったもののドギーバッグじゃなくて、TAKE-OUT。
これは今まで経験していないことだ!素晴らしい!
「複数のビジネスモデル」も非常に気になるところだ。

余談だけど、このテイクアウト、日本では「テイク・アウェイ」と呼ぶことが多い。最初聞いたとき非常に違和感を感じたのだが、調べてみるとどうやら英国ではTAKE AWAYと言うらしい。 勉強になったと同時に日本人にとってやはり英語は British English かぁ、と。。。(汗)

実はCB、ダイニングルームのリニューアルを筆頭に、新メニューの展開やアルコール飲料の販売試験など、コロナウイルスが大流行する前から開発中だった取り組みを進めているらしい。

例えば、現在約20店舗で既に「ミモザ」の提供が始まっていて、オレンジとストロベリーの2種フレイバーとも凄い人気だそうだ。
CBのホームページより ⇩ (見た目もいいよね)

更に(詳細はまだ明かされていないが)顧客がCBの食品や小売商品を購入できる「デジタルストア」も開発しており、CBの姉妹チェーンである「Maple Street Biscuit」の商品もラインナップされるようだ。

この一連の動きは、前年同期の純利益が5,040万ドル(約55億円)だったのに対し、第3四半期は1億6200万ドル(約178億円)の損失を出した後に起因している。発表では売上高は41.5%減の4億3250万ドル(約474億円)と激減。 5月最終週の既存店レストラン売上高は45%減、ギフトショップ売上高は38%減だったようだ。

それでも、Jill Golder CFOは、「CBへの投資は引き続き資本配分の優先事項。もちろん手元での現金保存は重要だが、メニューの進化、ビールとワインのプログラム、デジタル戦略、POSへの慎重な投資を行く」と語っており、さらには CB 505店舗はダイニングルームオペレーションを再開し、他の159店舗では6月末までにテーブルサービスを再開する予定だという。総数664 に及ぶ店舗はパンデミック中も営業していたことで、ある程度健康的なキャッシュフローを保てているようだ。

良く考えてみれば、CBの店舗は地理的にまだ深刻なコロナの影響を受けていない地域が大多数を占める。飲食チェーンとしては極めて稀なケースだが、何と数年前まではカリフォルニア州に店舗はゼロ、今でも確か僅か6店舗ほどのはずだ。あの広大なカリフォルニア州に!だ。
しかもロスアンゼルス、サンフランシスコ、そしてサンディエゴ等の大都市およびその近郊には未だ無い。
東の大将、ニューヨーク州ですらたったの9店舗、当然マンハッタンには無い。
(昔マンハッタンに住んでいた時、「パンケーキを食べにコネチカット州まで行く」(当時一番そこが近かった)と言ったら、殆どの場合大笑いされたものだ)

CBは、例えば今年の夏休暇時、家族が車で移動をすることが大多数になると予想される中、州間に位置する彼らの店舗は非常に有利だとほくそ笑んでいることだろう。我がCBに栄光あれ!(笑)

キングマンの新ネオン点灯式

ネオンサインの話題が続いて恐縮だけど、今度はアリゾナ州キングマンから新しいネオンサインの点灯式に関する話題が飛び込んできた!
そう、キングマンだ。ここのブログでは何度となく取り上げているアリゾナ・ルート66を代表する一大拠点からのイベントとあって心が躍る。

新しいネオンサインは、同街の中心と言っても差しつかえない「パワーハウス博物館」内のキングマンビジターセンターが中心となって来る5月20日午後7時(現地時間)から行うもので、前回の Buck Atoms Cosmic Curio 同様、Facebook Live でライブ配信されるので、時間が許す人は是非参加して頂きたい。

これは数日前にFBに上がったイメージ写真。キングマン、いやルート66を代表する数多くのルート66に関する書物を出版している作家であり歴史家の Jim Hinckley 氏からの投稿だ。情報によればサインポストは高さ30フィート(約9m)にもなるらしい。

これは私も知らなかったのだが、2015年にキングマンはこの博物館の古くなった入口の看板(木製)をメタルのフレームに変えて新しいデザインに変更したのだが、それから僅か20か月後、ピックアップトラックを運転していたあるドライバーが高速のままこれに激突、支柱を破壊し、標識は「引退」となった。
通常は気持ちがダウンしてしまうものだが、こんな状況下でもキングマン観光局は前向きに物事を捉え、これはきっと神様からのメッセージであり、新しい時代を象徴するものに作り直す良い機会だ、と考えたそうだ。彼らは世界的に有名な「Welcome to Las Vegas」の看板、ハリウッドサイン、そして Twin Arrows や Roy’s Cafe などの象徴的な標識をヒントに、地元にある看板製作会社と共にコラボレーションするに至ったとか。

制作会社は街のダウンタウンにある Legacy Signs 社、電気関係が同じく地元の Walker Electric 社、そして肝心の資金はアリゾナ州ルート66アソシエーションが多大な貢献をし、キングマン市の観光予算と共に捻出したと発表されている。

今更説明の必要は無いかと思うけど、簡単にキングマンについて触れておきたい。キングマンは、アリゾナ州モハーベ群、群庁所在地で人口は近郊のコミュニティを加えると約5万人弱。中でも特記したいのは、ネバダ州ラスベガスの南東約105マイル(169 km)にあるので、ラスベガスへ行った際にオプションとして簡単に行けるよ!という点。キングマンへ行くには、ラスベガスから国道93号線をひたすら南に向かって走るだけで所要時間は2時間程度という、まさに「隣町」。道中にはコロラド河を渡る、かの有名な「フーバーダム」もあり、中々ルート66に興味を示してくれないパートナーやお子さんを引きずって連れていくにも最適な観光地ってわけだ。

その国道93号線もキングマンの街に入るとビール通り(Beale Street)という名前に代わり「パワーハウス博物館&ビジターセンター」のある交差点でルート66と交わるのだ。パワーハウス博物館は文字通り街の中心的アイコンで、ルート66の歴史はもちろんのこと、米国車社会の発展を担ってきた各時代の自動車の展示等の常時展に加え特別展も随時開催している。

2018年9月の投稿でも触れたけど、ちょっとプチ自慢をご容赦(笑)
世界中からのビジターが多いこの博物館、もちろん世界6、7か国語のパンフを用意しているのだが、そこの館長であり友人でもある Josh Noble 氏からの依頼で、パンフの日本語版は私が担当させて貰った。

街へ行く度に「常宿」として決めている、El Trovatore Motel の存在や、前述したジムさんのお膝元でもあるキングマンは魅力がいっぱい。
ジムさんは私の心の友でもあり、出会って以来沢山のことで私個人には勿論のこと、私が運営するルート66 日本アソシエーションの運営にも惜しみないサポートをくれる。

5月20日(水)午後7時は、日本時間では 21日(木)午前11時。
皆さん、Facebook Live でお会いしましょう!

ネオンサインは永遠に

Photo by Tulsa Route 66 Commission

先日お伝えした、オクラホマ州タルサのルート66アイコン “Buck Atoms Cosmic Curio” に新設されるネオンサインの点灯式に関する報告を。(同じ話題の連投にご容赦!)

日本時間4月30日(木)午前9時半(現地時間29日午後7時半)に Facebook のライブ発信としてスタートしたこのイベント。
結果から言えば大成功に終わったと言っていいのかな。
世界中からも300名近くの視聴者が集まり、イベントスレッドには誰が見てるか分かるので、暫く会えていない友人知人にメッセージ送りあったり。今更ながらテクノロジーって凄いなぁと感慨にふけながら楽しい1時間を過ごした。
もちろん声高には言えないが、当日のこの時間は平日の朝。そう、仕事中なのである(笑)暴露してしまえば会社のデスクでもワールドシリーズ等はよくPCの横にスマホを置き「ながら仕事」することもあるんだ。

そんなことはさておき、イベントはまだ明るい中から始まった。予定では8時過ぎに日没だけど、「本当にこの1時間ぐらいで点灯できるくらい暗くなるのかな?」という思いと共に、Jacob Tovar の Honky-Tonk Music で幕を開ける。

その他このイベントには、予定されていたオクラホマ州副知事、そして同州観光局の責任者でもある Matt Pinnell 中尉や、点灯式企画者でバックアトムのオーナーである Mary Beth のスピーチは勿論、制作過程のドキュメンタリー等が少し入った映像もあったのでテンションは上がる。こういう構成はさすがだ。

ライブ配信はこんな感じで

幸い友人でもある Ron Warnick 氏の運営する Route 66 News がイベントの映像を挙げてくれたので、ここで拝借。見れなかった方は是非堪能して頂きたい。

もはや説明のない「ルート66:母なる道」の著者であり歴史家、ルート66の父と世界中からの敬意を集める Michael Wallis 氏がこのイベントに送った文面を最後に原文で紹介したい。

“The Mother Road Signs — especially neon signs — are the language of Route 66. They are glowing symbols of who we were and who we are. They connect travelers to their journey. Starting with the birth of the highway in the 1920s, dazzling neon has always been the beacon showing us the way. The siren glow of candy-colored bands of neon lures us off the road and helps find where to eat, sleep, shop, and gas up. Neon illuminates history by telling us stories. Thankfully, neon signage has been rediscovered and is making a comeback in Tulsa and up and down the timeworn lanes of Route 66. Just like Mother Road, neon is forever.”

そう、ルート66もネオンの灯りも永遠に続くのだ。

Buck Atom Lights Up Tulsa’s Route 66

昨年5月、Space Cowboy がタルサに帰還しました。
ん?何の話だ?という方は 2019年5月12日の当ブログに戻って復習して頂きたいが(笑)、そうでないピンときた方はご名答!Buck Atoms Buck Atoms Cosmic Curios の話である。

その Buck Atoms より朗報が届いた。何と6mのマフラーマンに加えて、新しくネオンサイン塔を建てるというのだ!
しかもそのネオンの設置はほぼ完了した写真や動画が、オーナーの Mary Beth によってFacebook (@buckatomson66) や Instagram (buckatomson66) の公式ページに載っている。
念のため、Buck Atoms と Mary Beth をちょうど動画があるので簡単にご紹介したい。

さて、タルサ・ルート66 最新のアトラクションとなる 20フィートのネオンサインの点灯式は、来る 4月29日(水曜日)午後7時30分(中部標準時間)と設定された。(日没は午後8時10分あたり)
オクラホマ州副知事である Matt Pinnell 氏もいらっしゃるとのことだが、記事によれば更に数人の「サプライズ・ゲスト」も迎えるらしい。

残念なのは、現在コロナウィルスのパンデミックのため、Facebook Live イベントを設定した「安全な集まり」になるとのことだ。しかしながら逆に考えればこのオンライン・ストリーミングのおかげで世界中のルート66ファンが参加できるという側面もある。時差の関係上、東京の場合は仕事とバッティングするという事実を除けば、素晴らしいことこの上ない。

ルート66のネオンサインは、ルートが出来てからずっと観光客をその沿道のモーテル、カフェ、お土産屋さんや道端のアトラクションに引き付けるための、「目を引く狼煙」だった。その後年月を経て、これらの標識はルート66の「アイコン」となり、アメリカ民工芸の逸品として今は認識されている。

ネオンサインポストは、テキサス州オースティンの Roadhouse Relics 社が設計、タルサの Encinos 3D Custom Products 社が作成。もちろん新品だけど、風化して古く見えるように設計されているのだとか。(芸が細かい!)

時間の合う方は是非当日、Facebook ライヴに参加してみてはいかがだろうか。

そうそう、今回のプロジェクトに対し州より助成金は受けているが、私も貢献したい!という方は是非ウェブサイト上での Fund Raising に協力をお願いしたい。
https://buckatomson66.com/
私もやってみたのだが、相変わらず自身の PayPal のアカウントが上手く作動せず未だに立ち往生。。。泣

Mary Beth Posing with the Sign

Bagdad Cafe 30年の時空を超えて

1987年に世界中を唸らせた映画、「Bagdad Cafe」の封切り後から約30年。ちょっと前になるけど、その映画の監督を務めた Percy Adlon 氏が時代を経て初めて語った記事が面白かったので紹介したい。

冒頭に「世界中を」と書いたが、読者の皆さんも知っている通り、当初は「風変わりな」ドイツ映画と見られていたのも事実。実際私自身も、正直告白すれば、一回目はあまりピンと来なかったことを憶えている。1993年にルート66を走り始めたことで何度か見るようになってジワジワとその魅力に憑りつかれていった。 内容を簡単に言えば場所はアメリカのモハヴェ砂漠にある「うらぶれたカフェ」に集う人々と、そこに突然現れたドイツ人旅行者ヤスミンの日常交流を描いた作品だ。撮影はカリフォルニア州ニューベリースプリングにあった Sidewinder Cafe を使用したが、その Cafe のオーナーは映画公開後に店名を賢く Bagdad Cafe に変更するという大技も見せた。

ドイツ映画ということもあり、「Bagdad Cafe」は特にヨーロッパではカルト映画ファンのお気に入りになり、今でもドイツやフランスからの観光客が一番多いと聞く。残念なことにモーテルは数年前に取り壊されたが、カフェは毎日営業。現在のオーナーである Andree さんがルート66と映画の精神を引き継いでいる。

Andree さんと

アドロン氏が語ったのは、映画はアドロン氏のカリフォルニア州のモハーヴェ砂漠へのルート66の旅をしていた際に触発され、Daggett と Bagdad の両小街近郊で「奇妙な光」を見たことが「お告げ」となってこの企画に結び付いたのだとか。本当に些細なことが人生を変えるのが良く分かる。

また、俳優のJack Palance はこの映画で好演したことで、彼のキャリアを一気に上昇させることが出来、1991年に “City Slickers” でオスカーを受賞することになったと公言して憚らない(笑)シティスリッカーズは勿論のこと、その他 “Batman” や、”Tango & Cash” でご存知の方も多いかと。
それと同時にTVシリーズからの”Bagdad Cafe” へ出演することは断っていたそうな。知らなかった。。。

Bagdad Cafe と言えば思いだされるのが、あの名曲「Calling You」。作曲家のボブ・テルソンが作り、これを欧州出身の歌手、Jevetta Steel さんが歌い上げた。これは彼女の作品の中でもトップ10ヒットとなり、アカデミー賞の最優秀歌手にノミネートされることとなる。その後は特にフォローしてなかったが、名作「Calling You 」は、セリーヌ・ディオン、ナタリー・コール、バーブラ・ストライザンド、ジョージ・マイケル、そしてエッタ・ジェームス等多くのアーティストによってカバーされたとのこと。

Bagdad Cafe の横の空き地にたってモーテルサイン柱を眺める。インターステートから少し距離があるので、そこは風の音しか聴こえない。そして目を閉じると自然と「あの声」が降りてくる。1987年、スクリーンで観た時空へのタイムスリップが体験できるのだ。

Old Riverton Store, Kansas Route 66

ルート66の今、を知るに実に便利なウェブサイトがある。ルート66ファンなら誰もが知っているであろう Route66News.com だ。
https://www.route66news.com/
サイト運営者である Ron Warnick 氏には、私もその運営に携わっているルート66日本アソシエーションへも多大なサポートを頂戴している。
先週そんなサイトを通じて衝撃的なニュースが飛び込んできた。
何とカンザス州ルート66のアイコン、Old Riverton Store に現地12月16日午前10時ごろ、銃を持った男が強盗に押し入ったと言うではないか。
最初何を自分で読んだか理解できず、二度見してしまった。

結果から言えば事件発生から6時間後、犯人は郡保安官と州警察によって迅速に逮捕され、店の中の人たち、そして警察側にも何も被害もなく事件は終了したとのことだ。

カンザス州を通るルート66はたったの11マイル(約18キロ)だが、Galena、Riverton、そして Baxter Springs と個性的な素敵な街が3つも沿道に存在する。ルート66全8州でも私の好きな州の一つだ。そんなリバートンにこの Old Riverton Store が建ったのは何と1925年、まだルート66が正式に開通する前だ。お店は Leo Williams 氏によって始められ、その後1973年にJoe と Isabella の Eisler 夫妻が事業を買収した。(現在でも Eisler Brothers Co. という名前が残っている)
彼らの甥っ子である Scott Nelson 氏は、彼がまだ10代の頃からここでアルバイトをしていたそうだ。そして2011年になって Scott はこのお店を購入、現在もオーナーとして毎日お店で地元の人たちの良き友人であり続けている。

Scott Nelson

Scott と初めて話をしたのが2015年3月。ルート66では抜群に美味いローストビーフサンドウィッチを提供する店と聞いて訪れた。噂は全く持って正しく、注文後そこで作ってくれるシンプルだが暖かい味のするサンドウィッチは旅中の胃袋にはとても優しい。

現在 Old Riverton Store は食料品、農産物、花、デリ、肉やチーズ、そして生活必需品の販売に、ルート66のギフトショップとして記念品や地元の手工芸品も販売。隠れたギフトショップの名店でもあるのだ。

心優しい Scott は初めて会った時の写真を送ったら、お店の商品棚にこっそり飾っていてくれた。

事件翌日18日から私は何度か Scott に連絡を試みたが、お店の電話は繋がらず、一回繋がった時は従業員だろうか、「今日は Scott はもう帰ったわ」とのことだった。
やっと彼と話しが出来たのが、20日。彼の元気な声が聞こえた時思わず胸が熱くなった。事件の話を聞き心配して連絡を取り続けていたことを伝えると、いつもの明るい声で「トシ、ありがとう。大丈夫、元気だよ」と笑っている。聞くと40年ほど前にも同じような事件があったと言う。まだ子供だったらしいが、決して良い気分じゃないと。(それは当たり前だ)
「まあ、ここで(アメリカ)商売をしてりゃこういうこともある。前回は40年前だったから、次回はまた40年後、そん時は俺はいないから!」とジョークを飛ばしていた。

アメリカは銃社会だ。大人になって過去犯罪歴がなければ、街のスポーツ店で簡単に銃が手に入る。子供も訪れる量販店ウォルマートですら、銃のコーナーが平気でCDを売っている棚の横に並ぶ。
私も約30年に渡ってアメリカに住んだ。銃を持ったことは一度もないが、HOLD UPに遭遇したことはある。銃を廃止しろ!と訴える人々も多いが、銃の所持はアメリカ国家で認められた市民の権利の一つである。
問題は簡単に解決できない。

Old Riverton Store

Jason Bourne ルート66に降り立つ❕❓

何ともエキサイティングなニュースが入ってきました。
2020年11月6日に公開予定の、あの Matt Damon 氏が主演を務める映画、「Stillwater」のワンシーンがオクラホマ・ルート66のアーケディアで撮影されることが判明!
実際の撮影は一日のみで、11月8日(金)に予定されていたとか。
現地ニュース ⇩
https://okcfox.com/news/local/matt-damon-movie-filming-in-arcadia-at-least-one-day

映画の大筋は、石油掘削作業員に扮する主人公(マット・デーモン氏)がマルセイユ(フランス)にて無実の罪で投獄された娘を、言葉や文化、さらに法律の壁と闘いながら助けに行くという内容で、かのジェイソン・ボーン・シリーズで私も彼の大ファン。

オクラホマでの撮影の殆どは、登場人物の故郷という設定で同州の Coyle (コイル)という街で行われるそうだ。コイルは アーケディアから北へ約30マイル(48キロ)ほど。車で行けば30分強の距離である。私もまだその街は訪れたことはないが、次回アーケディア近辺を通る時は是非行ってみようと思う。街自体はとても小さく人口は300人程度で、いわゆるルート66上にある小さな街と通ずるものがある。ネット上でも中々ぴたりと来る画像が探せなかったが、こんな感じみたいだ。いずれにしても、 デーモン氏の映画の中に映り込むルート66を観るのは待ちきれないほど楽しみである。

ではそのアーケディアとは一体どんなところ?という方。詳しくはこのブログの2017年4月より連載した「Acadia Neon Fest」の一連をご覧になって頂きたい。アーケディアは、私の友人である、Jim Ross 氏、Shelle Graham 女史の、ルート66重鎮夫妻が居を構える街でもあり、幾つかのユニークな観光スポットもある人気の高い街だ。

街で一番目を引くのは Pops Route 66 だろうか。
見渡すほど地平線の広がる田舎に忽然と建つ巨大かつシンプル、そして近代的なオブジェは、日が暮れると綺麗にライトアップされる必見のスポット。
ポップソーダをテーマにした、ガソリンスタンド、ダイナー、そしてギフトショップが併設されている。(ガス代はちょっと高めだけどw)

そしてアーケディアと言えば歴史的なランドマークである「ラウンド・バーン」。1898年に地元農家の William Harrison Odor 氏によって建てられた。1988年には直径60フィートもあるその屋根が崩落する事故もあったが、4年後の1992年に無事修復作業は完了。現在1階はお土産屋さん、アートギャラリー、そして観光案内テーブルが置かれ、2階は結婚式披露宴ができる素敵な宴会場となっている。
このラウンド・バーンは文字通りラウンド(真円)、六角形でもなければ八角形でもない、何とアメリカ唯一の丸い納屋なのだ。
報道によると撮影クルーはこのバーンのトイレと休憩スペースを使わせてもらうらしい。映像にも出ないかなぁ(笑)

最後にもう一つ。アーケディアの観光スポットの一つして友人のお店、Glassboy Studio を紹介。ネオンサインのチューブ等、ガラス工芸を扱っていて、もちろんお客さんはガラス細工を体験できる。
また Tourist Trap Tee というシリーズでルート66各州で語り継がれている御伽噺をテーマにしたTシャツも秀逸。私もオクラホマ、テキサス、アリゾナ州の3つを持ってます。近郊訪れた際は是非!





終わりなき Bozo 少年の夢

ルート66を旅する者の朝は早い。
素晴らしい朝日を撮影するには、未だ暗いうちから目をこすりながら睡魔と戦うのは日常茶飯事だ。
朝食はダイナーで6時半、いや6時からだって平気でとれるが、前日お土産やグッズを買いそびれた時は結構焦るものだったりする。
そんなトラベラーフレンドリーな場所が、ニューメキシコ州サンタ・ローザにある。「Route 66 Auto Museum」が、それだ。
何と毎朝7:30 よりオープン。それも7 Daysだから助かること甚だしい。
私の何度かその恩恵を受けている一人だ。

1980年、James ”Bozo” Cordova 氏と彼の奥様、Annaは Bozo’s Garageを開業。優秀なメカニックであったBozoは、ルート66を旅する旅行者のために修理やレッカーサービス等を提供し始める。
もともとクラシックカーが大好きだったBozo はいつか自分の趣味を多くの人達と共有したいという夢を持ち、その夢は1999年、ルート66自動車博物館を作り上げることで現実となった。

博物館は大きな体育館のような大きさ で、常時30台ほどのクラシックカー、ビンテージカー、クロムやストリート・ロッドが陳列されている。圧巻のコレクションは必見、入場料は「たったの」$5ドルだ。

今回4年ぶりにその友人夫婦を訪ねてサンタ・ローザへ向かった。前日にほぼ開店と同時あたりに行く旨を伝えたら、「そんな朝早くは私は準備ができないわ」と、いつもきれいに身支度をするAnnaに言われたが、しっかり待っていてくれた。その心遣いというか、フレンドシップがとてもうれしく、心地よい。

広い空間にはしっかりお土産ものも陳列されており、セクション毎にTシャツ、バック、小物、大型の置物なんかに分かれているあたりもお客さんへの優しさが伝わってくる。

ちょうど店を訪れているとき、Bozoから3台も車を買ったという英国から来た夫婦と一緒になった。何とBozoは車を修理するだけでなく、一から作ってしまうのだ!
初めて作ってもらってからBozoの腕を気に入って今回が3台目、ちょうどお金を払いにわざわざ英国からこんなニューメキシコの田舎くんだりまで来たってわけ(笑)<サンタ・ローザ、ごめんなさいw>

Bozoは通常博物館から通りを渡ったところにある「Bozo’s Garage」に居る。朝は Anna の代わりに通常博物館の店番をするらしいが、とにかく早く車と向き合いたいらしい。

With Anna

今日の対面でも彼は車の話ばかりしている。彼が最初にエンジンの修理をしたのは12歳の時だそうだ。その時の仕事っぷりに、Bozoのお母さんはBozoはきっと一流のメカニックになると、近所に言って回ったらしい。
「オレはそれからずっと車と共に生活しているんだ。今はいくつだっけな、あ、70歳を超えてるなぁ。いくつまで生きられるか知らないけど、好きなことを突き詰めるには人生は短いよ」、そう私に語りながらウィンクして大好きなガレージへと消えて行った。

James “Bozo” Cordova

人生、そんなに好きなことに出会えて、それに携わって生きていけるというのは本当に素晴らしい。
Bozo を見ていて、誰かが言った、私が最も好きな言葉の一つを思い出した。
” Happiness is not about getting all you want, it is about enjoying all you have.”

サンタ・ローザを訪れる際は通過せず、ぜひ少しでもこの博物館を訪れてみて欲しい。
Anna と Bozo のホスピタリティはきっと貴方の心にも響くはずだ。

Anna Cordova

Route 66 Auto Museum
2436 Route 66
Santa Rosa, NM 88435
575-472-1966
Open: 7:30-17:30 – 7 Days

Space Cowboy タルサに帰還!

ルート66上にも大都市、と呼んで差支えない街は幾つか存在するが、オクラホマ州タルサはその中でも私の最もお気に入り街の一つだ。
日本の読者の皆さんにはオクラホマ州と聞けば牧場や田舎を想像するかもしれないが(勿論その想像は正解だが 笑)、タルサはその歴史と国際色豊かな文化に溢れた、さらに言えば「お洒落なレストラン」なんかも多い、とても素敵な都市である。
私が通常カリフォルニア州サンフランシスコから中西部以東のルート66へ飛ぶとき、その場所柄と便宜上、タルサ又はセントルイスを使うことが多く、タルサ空港はそろそろ自身の「ホーム」空港の一つとして認識し始めているぐらい。
さて、そのタルサにこの5月11日(土)、大きな素晴らしい「贈り物」が届いた!

Buck Atom’s Cosmic Curios on 66は、昨年6月1日に Mary Beth Babcock 女史の手によってオープン。このルート66の新たな情報発信地+雑貨屋さんの存在を知ったのは、先日紹介した Route Magazine 内に掲載された我が友 Rhys のそのお店に関する記事を読んだ9月末のことだ。
ちょうどミズーリ州キューバにある Wagon Wheel Motel に宿泊時、オーナーのコニーと雑談をしていた朝に、郵便屋さんによって1箱の雑誌が届けられた。コニーが開けてみると、それは Route Magazine の10、11月版。一冊持っていけと言ってくれたので、有難く頂戴して拝読。その時に初めて Buck Atom’s と Mary Bethが目に留まった。
日頃お世話になっている Route 66 News で、以前何となくこのプロジェクトに関する記事を目にしたことを思い出したが、このことだったとはすぐには繋がらなかった。

その夜早速ネットでサーチ。そのお店はタルサ・ルート66である11番街にしっかりオープンしていることを確認できたので、その時の予定にタルサ行きは入っていなかったが、急遽予定変更して Buck Atom’s に立ち寄ることにした。願わくば Mary Beth が居るといいな、と思いながら。。。

Buck Atom’s の場所は1347 East 11th Street。よく考えるとそれはルート66上、歴史的な Meadow Goldのネオンサインのある建物のほぼ向かいだ。過去に何度も足を運んでいる、タルサでもお気に入りの場所だ。
「あ、そういえば」と思って、過去一回だけその場所を撮った写真を引っ張りだしてみた。もともとここはガソリンスタンドで、使用されなくなって長い。当時、(今では盛んになったが)フードトラックが1台寂しくいつも止まっていたぐらい。周りに特にオフィスがあるわけでも大きなショッピングエリアがあるわけでもない閑散とした場所だったから誰がここで買うんだろうかといつも要らぬお世話、経営者を心配していたものだ(笑)

お客のいない少し寂しいフードトラック

そしてその記事を読んだ数日後、私は Buck Atom’s を訪ねた。
その明朗で超、そう、まさに「超」フレンドリーな性格で、周りをハッピーにする彼女の姿は、私がお店に入る前から充分に視界に入ってきたのだ。「ラッキー!Mary Bethがいた!」そうワクワクしながら入店。彼女に自己紹介をし、彼女が一緒に仕事をしている Rhys は私の親友だと伝えると、一気にテンションは Max!
さすがアメリカ、友達の友達は「すぐに」友達だ。
し・か・も・他のお客さんも交えて話しは盛り上がるが、奇しくもその時、今日ここでトピックにする「マフラーマン」の像を立てるべくプロジェクトの建設許可がタルサ市から正式に下りた通知が届いたのだ!
これはラッキー&ラッキー!とばかりにBuck Atom’s を挟んで、はいピース!

Mary Beth は、今から数年前タルサのダウンタウンを活性化させるプロジェクトがタルサ市の先導の下始まった際、使われていない住居スペースを再利用することでお店を設立した (Dwelling Space Store)。彼女の熱意とクリエイティビティは他の多くのサポートを通して、すぐにコミュニティの柱になったと聞く。
Mary Beth によれば、ただその時はあまりルート66に関する商品を取り扱っていなかったけど、ルート66 を訪れる観光客があまりにも多いことに気付き、今回の新たなプロジェクトを行いたいと考え始めたそうだ。
実際、 この Buck Atom’s のアイデアもその頃にはあったらしく、地元のアーチスト、Jeremy Luther 氏に頼んでこの「宇宙カウボーイ」をデザインしてもらっている。
ではこの Buck Atom’s (宇宙カウボーイ)って何?という方に、Mary Beth の語るストーリーはこうだ。
Buck Atomは、ロデオカウボーイで Route 66 のあちこちにサーキットで試合に出ていたが、ある日どこからともなく来た宇宙船にさらわれ「エーテル」(Ether)に行ってしまう。その後彼が地球に戻ったとき、すっかり衰退してしまったルート66を見て、彼と同名である Buck Atom’s というお店と共にルート66の活性化に役立ちたいと願っている、という感じのようだ。

そして遂にそのマフラーマンの完成に目途が立った2019年春、Facebook にこのお披露目パーティの広告が載った。

21フィート(約6.4メートル)のファイバーグラス製のマフラーマンは、地元のアーチスト、Mark Cline 氏によって完成。お店に置くアイテムや商品を始め、地元を活性化することが重要な Mary Beth にとって「地元」へのこだわりは強い。
残念ながら(きわめて残念)その場へ行って祝福の輪に加わることはできなかったが、Buck Atom’s 公式ページを始め、多くの友人知人のポストがSNSに上がったため、あたかもそこにいるかのように多くの情報を集めることができた。現在技術に乾杯!

それらによれば、タルサ市長の G.T.Bynum 氏、州副知事の Matt Pinnell 氏、Tulsa FMAC のAbby Kurin 女史、American Giant Co. の Joel Baker氏、Route 66 Alliance の Ken Busby 氏、そして私たちルート66の父、Michael Wallis 氏も参加した豪華な歴史の1ページとなったようだ。

Mary Beth は言う。この地に、このプロジェクトを展開することになったのは全て彼女の「運命」であると、そして彼女は「それをありのままに受け入れるのだ」と。 さらに続けて、「私はルート66とその歴史を愛し、祝いたい。だけどそれと同時に、Route 66の未来も創造したい。」

Route 66 の歴史、その意義を、保存し、未来へ残したい、という私たちルート66のコミュニティ全員が共有する基本理念そのものが、ここにある。
私たちの未来は明るい!

Rhys & Mary Beth
https://buckatomson66.com/

週刊NY生活連載第二弾⑫(最終回):ルート66ベスト10~お土産屋さん 後編

NY週刊生活掲載企画「ルート66何でもベスト10」最終回がこちら!
今月は同企画、最終ジャンルであるお土産屋さんがテーマです。「ルート66に行ったら記念にこんなものを買ってみたい!」という、あなたの願いをかなえます。
今回は独断と偏見で選んだ第5位~第1位までをご紹介します。

詳細は週刊NY生活ウェブサイト ⇩ まで
https://www.nyseikatsu.com/editions/717/717.pdf

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