Category: Kansas

Baxter Springs の再開発

全長2,448マイル(約3,980キロ)に及ぶ道の長さの中で、僅か13マイル(約21キロ)しかないカンザス州ルート66。しかしながらその全体の0.01%にすら満たない13マイルの中には見どころも多く、私の大好きなパートでもあるのだ。
カンザス・ルート66を代表するものは何か?と聞かれればガレナにある Cars On the Route や、リヴァ―トンのグローサリーストアを想像することが多いと思うけど、今日は伏兵(と言ったら失礼千万w)?バクスター・スプリングスの街をご紹介したい。と言うのも、ここ数日、新しい「街復興」のニュースが飛び込んできたからだ。

バクスター・スプリングスはその街名の通りミネラルや亜鉛が出て、当時の原住民にとって夏のキャンプ場でもあったらしいのだが、それに目を付けた John J. Baxter 氏が160エーカーの土地で宿場と雑貨屋を1853年に始めたことから街の歴史は動いている。土地柄数々の紛争へ経て、1868年にバクスター・スプリングスという名前になり、当時需要の高かった牛肉の輸送鉄道の北部への中継地点として街は飛躍的な発展をした。しかし時代の流れと共に鉱業に頼っていた経済は衰退し、今ではメインストリートも少し寂しいものになってしまった。

そんな中聞こえてきたのが、街近辺、オクラホマ州マイアマ―に拠点を置く非営利法人「Decades of Wheels」の代表、David Hickmott 氏の発案、街のメイン通り、ミリタリーアベニュー(ルート66)の1100ブロックの西側で大規模な街の再開発の計画だ。そこでは車博物館、ゴーカート・トラック、地ビール工場、そしてレストランやバーを展開するという。博物館「Decades of Wheels」では常時30台程度の映画に出てくる著名車を中心に展示、さらにそれらを定期的に入れ替えをすることでリピーターを作ることも忘れていない。エリアはいつもライブミュージックやレストラン、子供向けのアトラクションも設け、カンザス・ルート66が多くの観光客を集められるよう「家族で過ごせる場所」の提供に尽力するそうだ。

開店は今年の10月13日(土)、秋のルート66旅はカンザス州を目指したいね!
公式ページはこちら ⇩
https://www.decadesofwheels.com/

バクスター・スプリングスのメイン通りいには現在は閉鎖されているカフェ、著名なレストラン「Angels on the Route」を始め、薬局、質屋、そしてお土産屋さんが細々と営業しているのみ。ただ、最近再開店したリッツ劇場のオーナーさんはこの再開発にただ一人反対中と聞く。素晴らしい計画だけに一日も早く和解して、皆で同じ方向に向いて発展して行って欲しいね!

 

 

週刊NY生活⑫

毎月恒例の寄稿。2016年もこれにて仕事納め?(笑)
今月はミズーリ州、そしてカンザス州を一気に駆け抜けました!

http://www.nyseikatsu.com/editions/612/html5/index.html

Route 66 Corridor Preservation Program その③<最終回>

nps66
過去二回に渡ってお伝えしてきました、アメリカ合衆国国立公園局主導の助成金プロジェクト。今回で最終回です。残りの三つのご紹介をしたいと思います。

Nelson’s Old Riverton Store floor restoration project
Location: Riverton, Kansas
Recipient: Private Owner
NPS grant: $6,356; cost-share match: $6,356

nelsons
ウィリアムズ一家の経営するその店は1925年3月に建てられ、ガソリンから通常の食材、日用品まで販売する「General Store」でした。靴、衣料、フードスタンプ、アイスクリーム、牛乳、卵、パン、缶詰、肉や魚、新鮮野菜、本当に何でもありました。当時の店の名前は「Y Not Eat/Williams Bar-B-Q and General Merchandise」と言ったそうです。翌年になるとルート66を行く旅行者が増え、冷えたスイカやお店の看板メニューであるBBQサンドイッチ、それに魔法瓶にコーヒーを買って行く客が目立つようになりました。店の前から赤と緑色のネオンチューブがぐるっとお店を廻っていて、特に寒い冬の夜、街灯もままならなかった時代にはどこからでも見える「安息所」のような役割も果たしました。現在、カンザス州ルート66において「Nelson’s Old Riverton Store」と言って知らない者はいません。でもこのお店が国家歴史登録財に選定された時は誰もその名前を知りませんでした。2005年、国立公園局は屋根と電気系統系の修理のために助成金を設定しました。今回の助成金はかなり酷く傷んでいる床の修復に充てられるそうです。
現在のオーナーさんは私の友人でもある、Scott Nelson 氏。彼との話、そして名物BBQサンドイッチの話はまた別の機会にゆっくりと。

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Donut Drive-In exterior sign restoration project
Location: St. Louis, Missouri
Recipient: Private Owner
NPS grant: $6,300; cost-share match: $6,300

donutsdrivein
Donuts Drive-In は1952年、セントルイスの Chippewa 通りとWatson 通りの交差点に経ち「The Wedge」の愛称で知られていましたが、ドーナツ店がルート66に増え始めたことがきっかけとなり、Donuts Drive-In は自動車産業の興隆に投資を開始します。店の名前からは当時流行りのレストラン、シアター、そして銀行が一体になった商業施設を彷彿させましたが、実際はそんな風に造られておらず、ドライブスルーすら無かったそうです。ドーナツ一本で勝負したんですね。国家歴史登録財に認定を受けるにあたってシンプルなコンクリートで出来ただけの建物は逆に脚光を浴び、2008年にはネオンサインの修復に成功しました。店はそのほか3か所、蛍光灯によるライトアップがありますが、いずれも壊れたまま。今回の助成金はその部分に充てられるそうです。

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Western Host Motel door rehabilitation project
Location: Grants, New Mexico
Recipient: Private Owner
NPS grant: $12,500; cost-share match: $12,500

westernhotel
Western Host Motel は、1950年代後半に建てられ、素晴らしいモーターインの例の一つと言われています。モーターインは自動車で旅行する人が増大したことで一躍その必要性が高まりました。新しいタイプのモーターインは、それ以前のタイプ(モーターコート)より大きく、贅沢な作りで、2階3階となって駐車場や中庭を備えたものでした。イン内のコーヒーショップはレストランやカクテル・ラウンジになり、チェックインカウンターはロビー化され、ギフトショップも併設されます。客室においては、”The Motel in America”の記録によれば、部屋の大きさは勿論のこと、エアコンやTVセットまで完備されるようになりました。
Western Host Motelは全部で50部屋あり、各部屋に窓、バスルームやきれいな家具までありました。お客にとっては天国のような状況になる中、経営者は常にそのレベルを保たないといけなくなります。国立公園局は50部屋全部のドアの修繕に助成金を設定しました。次の課題は昔の装飾を保つための大改造とのことです。

さて来年2017年はどこがこの助成金を獲得できるのでしょうか?

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