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アルバカーキでの一大ビジターセンター計画

地元ニュースで取り上げられた建設地域の映像

ニューメキシコ州、アルバカーキ市議会は先週、「ルート66ビジターセンター」用の費用を含む、スポーツ観光パッケージを承認した。
これは総額約3,000万ドル(約31億円)のパッケージで、その内、ルート66ビジターセンターには250万ドル(約2億7千万円)ほどが含まれるようだ。
ビジターセンターにかかるコストは過去3年間で、340万ドル(約3億6千万円)から1,290万ドル(約14億円)まで急激に増大した。
それは当初の予定にタップルーム、博物館、ドライブインシアター、さてはカンファレンスホールまで追加設置し、一大センターとしての利用価値を上げようとするものだ。

下記は同市議会会議で、総額1,300万ドルを投入して建造しようとしているビジターセンター計画のプレゼンテーションが行われている映像だ。
開始より14分ほどの所から約12分間に渡ってプレゼンテーションが行われているので、興味のある方は是非ご覧になって頂きたい。

地元媒体である、アルバカーキ・ジャーナルは、ティム・ケラー市長先導で提案された観光パッケージは、地元のグレーター・アルバカーキ・ホテル・アンド・ロッジング協会からの積極的な賛成が得られないにもかかわらず、承認プロセスは問題なく進んだと報道。市と債権財務担当者は、市場は活況のため、迅速な債権販売を進めたかったのだろうと読んでいる。

そもそも2016年12月に同州参議院議員である、クラリッサ・ペーニャ女史によってこのルート66ビジターセンターを建造することの重要性が提案され、同センターはコミュニティにとって重要な案件であると提起され続けてきた。ペーニャ女史の言葉を借りれば、同センターは地域経済の活性を推進する大きな力となり、人々が誇りを持つことができるものになる、ということだ。
先に挙げたように、このプロジェクトの費用は約1,300万ドルと予測されており、市は300万ドル(約3.1億円)を割り当て、今年11月の投票の一般債務債において、さらに100万ドル(約1.1億円)を見込んでいるようだ。
今後の動向に注視したい。

消えゆくダイナーたち (Santa Rosa, NM)

またまた何とも切ないニュース。。。
ニューメキシコ州サンタローザの行きつけダイナーが今月14日(土)で閉店したんだとか。
地元の情報誌「Communicator」に記載されたのがこれ(原文のまま)
An empty building along Historic Route 66 now stands after the old highway’s namesake closed its doors. The Route 66 Restaurant, owned and operated by the Velasquez family since 1986, served its last meal Saturday, leaving the city with one less small business operation on the eastern side of town.”
(Route 66 News より)

困ったな~、実に困った。
このダイナー、私は結構好きだったんだよね。取り立てて美味い!っていうわけではないけど、何を頼んでもハズさない。王道というか基本にきっちりと普通に美味しかった。(もちろん値段も超フレンドリー)
サンタローザの街を通過するときは大概このルート66を東から来るパターンが多かったので朝から(以前紹介した)Route 66 Auto Museum に行き、友人Anna に会った後、ここに寄って腹ごしらえをするという図式が出来上がってるんだよなぁ。

まあ、ここは大体いつ行っても空いているところが良かったんだけど、結果的にそれが良くなかったわけで。
でもお昼時や週末なんかそれなりに忙しかったはずなんだけど。。

ダイナーのオーナーさんはヴェラスケス・ファミリー。記憶が正しければ1986年あたりから開業してるはずだ。記事によればオーナーさんも病気がちで疲労が原因らしいが、正確に言えば資金繰りに困って銀行から差押えということになったらしい。
ダイナーの立地はルート66上だけど、どちらかというと街の中心から東にずれた方にある。周りには La Quinta Inn を始め2、3のモーテルがあるからそれなりの集客は見込めそうだ。とはいえ、街の中心部には Club Cafe を始め多くの観光客が行きそうなレストランが沢山あるわけで。。

でもやっぱり非常に残念なのは、この内装だ。

シンプルだけど、とてもよくまとまっていて、かつルート66の当時の景色を充分思いださせる。1950年代のテーマが建物、そして調度品と完璧にシンクロしているのだ。あのルート66伝説のアーチスト、ボブ・ウォルドマイヤー氏だって絶賛したと聞いている。

今から3年ぐらい前だろうか、長年このダイナーを支えてきたベテラン店員のパトリシアさんから色々お話を聞いたことがある。ダイナーの歴史や、今まで潰れそうになったことも1度や2度じゃなかったこと、なんか初対面の私にそんなことまで、というほど。彼女はどうしてしまったのか、今度共通の友人に聞いてみようと思う。
昨今ルート66上から、本当に長く続いてきたダイナーが閉店するケースが多い。新しいオーナーが見つかって存続するケースは本当にラッキーだ。ルート66に携わる者として、こういう問題にどう向き合って行くのか、待ったなしの懸案事項だ。

最後に、これが私の60%以上の割合で食べる ニューメキシコ・オムレツ。
特産グリーンチリがふんだんに入った絶品だったんだけどなー(泣)

週刊NY生活月イチ連載 SEASON 3: Vol.3 ニューメキシコ名物、 最強のグリーンチリ

毎月恒例の寄稿、SEASON 3!今月のテーマは我が故郷、ニューメキシコ州の名物をご紹介。現地で是非トライしてみてください!

詳細は週刊NY生活ウェブサイト ⇩ まで
https://www.nyseikatsu.com/editions/729/729.pdf

終わりなき Bozo 少年の夢

ルート66を旅する者の朝は早い。
素晴らしい朝日を撮影するには、未だ暗いうちから目をこすりながら睡魔と戦うのは日常茶飯事だ。
朝食はダイナーで6時半、いや6時からだって平気でとれるが、前日お土産やグッズを買いそびれた時は結構焦るものだったりする。
そんなトラベラーフレンドリーな場所が、ニューメキシコ州サンタ・ローザにある。「Route 66 Auto Museum」が、それだ。
何と毎朝7:30 よりオープン。それも7 Daysだから助かること甚だしい。
私の何度かその恩恵を受けている一人だ。

1980年、James ”Bozo” Cordova 氏と彼の奥様、Annaは Bozo’s Garageを開業。優秀なメカニックであったBozoは、ルート66を旅する旅行者のために修理やレッカーサービス等を提供し始める。
もともとクラシックカーが大好きだったBozo はいつか自分の趣味を多くの人達と共有したいという夢を持ち、その夢は1999年、ルート66自動車博物館を作り上げることで現実となった。

博物館は大きな体育館のような大きさ で、常時30台ほどのクラシックカー、ビンテージカー、クロムやストリート・ロッドが陳列されている。圧巻のコレクションは必見、入場料は「たったの」$5ドルだ。

今回4年ぶりにその友人夫婦を訪ねてサンタ・ローザへ向かった。前日にほぼ開店と同時あたりに行く旨を伝えたら、「そんな朝早くは私は準備ができないわ」と、いつもきれいに身支度をするAnnaに言われたが、しっかり待っていてくれた。その心遣いというか、フレンドシップがとてもうれしく、心地よい。

広い空間にはしっかりお土産ものも陳列されており、セクション毎にTシャツ、バック、小物、大型の置物なんかに分かれているあたりもお客さんへの優しさが伝わってくる。

ちょうど店を訪れているとき、Bozoから3台も車を買ったという英国から来た夫婦と一緒になった。何とBozoは車を修理するだけでなく、一から作ってしまうのだ!
初めて作ってもらってからBozoの腕を気に入って今回が3台目、ちょうどお金を払いにわざわざ英国からこんなニューメキシコの田舎くんだりまで来たってわけ(笑)<サンタ・ローザ、ごめんなさいw>

Bozoは通常博物館から通りを渡ったところにある「Bozo’s Garage」に居る。朝は Anna の代わりに通常博物館の店番をするらしいが、とにかく早く車と向き合いたいらしい。

With Anna

今日の対面でも彼は車の話ばかりしている。彼が最初にエンジンの修理をしたのは12歳の時だそうだ。その時の仕事っぷりに、Bozoのお母さんはBozoはきっと一流のメカニックになると、近所に言って回ったらしい。
「オレはそれからずっと車と共に生活しているんだ。今はいくつだっけな、あ、70歳を超えてるなぁ。いくつまで生きられるか知らないけど、好きなことを突き詰めるには人生は短いよ」、そう私に語りながらウィンクして大好きなガレージへと消えて行った。

James “Bozo” Cordova

人生、そんなに好きなことに出会えて、それに携わって生きていけるというのは本当に素晴らしい。
Bozo を見ていて、誰かが言った、私が最も好きな言葉の一つを思い出した。
” Happiness is not about getting all you want, it is about enjoying all you have.”

サンタ・ローザを訪れる際は通過せず、ぜひ少しでもこの博物館を訪れてみて欲しい。
Anna と Bozo のホスピタリティはきっと貴方の心にも響くはずだ。

Anna Cordova

Route 66 Auto Museum
2436 Route 66
Santa Rosa, NM 88435
575-472-1966
Open: 7:30-17:30 – 7 Days

Castaneda Hotel 70年の時空を超えて

Time flies. (光陰矢の如し)はこんな短期間に使うべき言い回しではないのかもしれない。だが本当にそんな感じがするのだから仕方がない。
前回その「元ホテル」に訪れたのが最近のことだと思っていたら何と、2016年10月、実はそれからもう 2年半も経っていたのだ!

2019年4月、私はニューメキシコ州ラスベガスの「Castaneda Hotel」を再訪する機会に恵まれた。Castaneda Hotel のオーナーは「La Posada 物語は永遠に」(2018年3月21日記事)で紹介したアラン。Castaneda と私の関わり、そしてホテルの歴史については「遂に La Castaneda Hotel の中へ!」(2016年10月22日記事)を参照して頂きたい。

こういうのを虫の知らせと言うのかもしれないが、今回限られた日数のルート66旅で選んだのがニューメキシコ州東部だ。Castaneda Hotel も随分改築改装が進んだであろうと予測し、先月アランに進捗状況を知りたくショートメッセージを送ってみた。聞くところによると事は順調に運んでいて、来月には何室か実際にお客を泊められるかもしれない、と。「こりゃ絶対に見に行ってみないとな」私はまだ何も予定も決められない端からぼんやりと決心していた(笑)

4月4日(木)前日トゥクムキャリに泊まった私は、早朝からUS84号線を飛ばしラスベガスへと向かう。残念ながらアランはアリゾナ州のホテルの仕事で当日は不在とのこと。ホテルの仲間に話しておくからゆっくり見て行ってくれ、と事前に連絡をもらったのでお言葉に甘えた。
US84からフリーウェイ25号線に入り、University 通り出口で降りる。何も変わっていないのが心地良い。Grand アヴェニューの交差点まで進み左折、そしてすぐをもう一度左折する。
そこで見えてきたモダンに生まれ変わったホテルの外観に唖然とした。いや表現の訂正が必要だ。外観は変わっちゃいない。煉瓦作りの、あの何年も見てきた Castaneda Hotel だ。変わったのは周りだ。薄暗い柵も撤廃され、周りの樹木もきれいに伐採。エントランス周りもきれいになって、文字通り「ホテル」になっていた。

窓が大きく、陽の光がしっかり注ぎこむ明るいロビーのドアを開けてみる。
フロントには女性のスタッフが一人。自分がアランの友人でホテルを見せて貰いにに来たことを告げると、とても心良く案内してくれる旨を伝えられた。
実は4月3日の夜、初めてのお客様を7部屋分、泊めたそうだ。
今風に言えば「ソフトオープン」といったところか。
全25室はまだ完成していないようで、泊められる状態になった部屋のみ提供開始だそうだ。とはいえ、BARやレストランを始め、客室以外の部分はまだ何も出来ちゃいない。こんな状態でお客を泊めようってんだから、さすがアメリカだ!
今回案内してくれたのは経験豊富なベテランマネージャー、Yvonne さん。彼女のお客様への接し方を見ていれば、このような状況下でも彼らが充分満足するホスピタリティは「完成」していると感心した。
その Yvonne さんに連れられて、ホテルの隅から隅まで案内してもらった。

ロビーは非常に明るくシンプル。今後どのような装飾がされていくのかは分からないが、可能な限りシンプルさを保って欲しいところだ。

そのロビーから階段を上がっていくと客室エリアとなる。

さきほど触れたように全部で25部屋。聞くところによると全ての部屋にテーマがあり、異なった内装とのことだ。例えば201号室は「The Hare」尾っぽの黒いジャックラビットと、白いジャックラビットの競演、202号室は「Bluebird」。ニューメキシコ州に棲む西部、中西部、東部のブルーバード(日本だとコマドリ?)が勢揃いだそうだ。

部屋の窓からは隣にあるアムトラックの駅もしっかり見える。なるほど Harvey House の真骨頂だ。

内側に面している部屋の窓からはまだ作業中の中庭が剝き出し(笑)

せっかく?なので私の一番好きな中庭へ出て幾つかショットを撮ってみる。

パノラマもやってみた。

ここは前回も見せてもらったBARエリアだが、その時は埃をかぶった薄暗い感じであふれていたが、ずいぶん綺麗にに生まれ変わった。

実はこのBARが最も喫緊の課題場所だったようで、その時 Yvonne さんは、今月どこかでオープンしたいと言っていたが、さっき友人のFBポストで「BARのオープンまであと72時間!」という興奮気味のコメントが書かれていた。かなりの急ピッチでやってるのかな。因みにこんな「やることリスト」も貼られていた。


レストラン、厨房、そしてワインセラー、はまだまだこんな感じ。

オープン間近という最も忙しい時に嫌な顔一つせず、ゆっくりいろいろと説明しながら見せてくれた Yvonne さんには本当に感謝。ニューメキシカン・ホスピタリティとは正に彼女のような御持て成し精神のことを指すと再認識。同じホテル業界勤め、自身は営業職ではあるが、改めて学ぶことが多かった。
聞くところによれば Yvonne さんはここラスベガスの出身だが、サンタフェの有名なホテル「La Fonda」に長く勤務したらしい。なるほど、だ。
Castaneda のような歴史が長く、今回70年の時空を超え甦ったホテルなんかは、そう、「あれ」が付き物?だ。La Fondaでも時折その手の話はあったらしい。ここでは詳しく書けないが、興味のある人は是非 Yvonne さんに直接聞いてみては?!


ホテルのある通りはまだまだ寂しい。アムトラック駅があるのみ、で他には車の修理工場が一軒あるだけ。とっくの昔に閉店してしまった飲食店や散髪屋の看板がひっそりと佇んでいる。

Castaneda の再生と共に、この道もまだ活気を取り戻す日が来るのだろうか。
そんなことを考えながら写真を撮っていたとき、ふと通りがかりの男性に声をかけられた。
「オレさ、お前のこと知ってるよ。SNSでみたことある。確か日本人だよな。そうか、このホテルまで来てくれたんだな、うれしいよ俺は。もう少ししてさ、お客が沢山来るようになったら、オレはここでカフェもやろうかと思ってるんだ。その時は来てくれよな!」
酒臭い息を吐きながら、でも人懐こい笑顔で早口にまくしたて、ひょうひょうと去って行ってしまった。
お世辞にもカフェが開けるようには見えない。
でもこういう歴史の再生は多くの人にいろんな夢を与えるようだ。
アランと彼のチームメンバー全員に感謝するとともに、今度こそは Castaneda Hotel が長く永劫続くことを願って。

ホテルのホームページ:
http://castanedahotel.org/

ホテルの改装状況アップデート:
https://hotelcastaneda.blog/

 

 

2019 Rockin’ Route 66

過去5年に渡ってニューメキシコ州ルート66と、トゥクムキャリの街の発展に尽力してくれた夏の風物詩、「Rockabilly On The Route」が今後のイベント計画を一切白紙にすると発表されたのが昨年の2月。
ルート66のファンは勿論のこと、多くのロカビリーファンにも衝撃を与えたのはまだ記憶に新しい。
何でも主催者側と市職員の間で知的財産権を巡る意見の不一致があったとかなかったとか言われているが真相は明らかにされていない。

そんな中、Facebook、Instagram 等のソーシャルメディアを通じて新しいイベント企画の発表が先月あった。その名も「Rockin’ Route 66」だ。
ロカビリーからロックへ、個人的な意見を言えば私は前者の方が好きだが、この際細かいことは端に置こう。
同地域共通の目的と趣旨を持ったイベントが行われるということはそれだけでもハッピーだ。

主催者の発表によれば、イベントは ①50年代回帰、そして ②ニューメキシコ州の特色、の二点にフォーカス。
古き良き時代にルート66を行き来したクラッシックカーを走らせ、様々な音楽や生活の違いが世界中の旅行者からもたらされ、変化と発展に溢れた楽しい時代、をテーマに多くの仕掛けが用意されるようだ。
「ニューメキシコ独特の食文化も世界中に発信したい」、この一言に私は最も惹かれたのだが、この新しい試みが大成功し、より多くの人にニューメキシコの良さをもっと知ってもらうことに元住人としては興奮を隠せない(笑)
今から来年、2019年6月27日~30日は決定だな。

公式ウェブサイトはこちら ⇩
http://rockinroute66.com/

前回の Rockabilly On The Route、興味ある方はこちらを!

 

ルート66、アルバカーキーの興隆


私が最初にアルバカーキを訪れたのが1996年なので、あれから22年が経つ。2010年にご縁あってニューメキシコ州に住むことになってそれ以来は頻繁に同街と係ることになったが、ここ1、2年、急速にアルバカーキ(ルート66を含め)が「進化」している感じがする。それによってニューメキシコの良いところを失って欲しくないのが本心だが、いやはやもう住人でない輩の意見なんぞ聞かないよ、というのが地元の人達の意見だろうか(笑)
その使い勝手の良さからアルバカーキ空港は全米でも最もお気に入りの空港の一つだし、この街に着くなりここ何年も先ず食べるのはチリバーガーだ。その手のニッチな話は置いておき、今回は短時間だけど街の進化を体感したお話を少し。


“Beep, beep”の音で素早く走るロードランナーは、皆さんもアメリカの漫画から良くご存知と思うが、カッコウ科の鳥で北米大陸南部のユッカの花が咲く乾燥した砂漠地帯に多く生息しているらしい。私が初めてそれを見たのは確か1992年頃テキサス州ヒューストン郊外だった。 事典によると時速30キロ近くの速さで走ることが出来るらしいが、そのロードランナーをモチーフにしたものがニューメキシコには多い。アルバカーキ~サンタフェを結ぶ鉄道は「レイル・ランナー」と呼ばれるが、その車体には大きくこのロードランナーが描かれている。2年前ほどだろうか、アルバカーキ・ルート66が進化を掲げてこのロードランナーを用いて新しい街の象徴(ロゴ)を作成。賛否両論あったが、私は結構気に入っているのだ。


いつも通りチリバーガーを食べた後、街の中心を東西に走る Central Avenue(ルート66)をクルージング。おっと!いきなり見たことないオブジェが登場。
いつ造ったんだろうか、聞いてないぞ(笑)

そして見えてきたのは ART の駅。


ART:Albuquerque Rapid Transit、の導入は2016年に物入りで州議会を通過、当初その建設にあたっては 119億円必要(その後134億に増加)とあって、補助金で75%程度は確保できたものの、残りはどのように費用を捻出するのかで相当な議論を呼んだ。ART は約9マイル(約14キロ)に渡って専用バスをセントラル大通りに通す公共交通機関だ。あれから2年、駅とその専用道路の舗装はほぼ終わったものの、バスそのものは未だ運行していないようだ。ART のホームページでもまだまだ課題は山積みの模様。今後の動向に注視したい。

そういう言っている間にインターステート40号線と25号線の交差するダウンタウンの中心を超え、オールド・アルバカーキを渡ると以前はぐっと寂しかった地区になるのだが、何とここにもバーや、レストラン、クラブに映画館と、オールドタウンからも簡単にアクセスできるウェストサイドの賑わいも出来ていた。車を運転している都合上写真は撮れなかったが、⇩ のような街頭サインも誕生し、その「進化」を主張しているようにみえた。

セントラル大通り(ルート66)を更に西へ走るとアルバカーキの誇る3大モーテル、”Monterey Motel”、 “El Don Motel”、そして “El Vado Motel”が順に現れる。
ルート66が全盛だったころのポストカード(⇩)からも当時の素敵な雰囲気は充分伝わってくるが、さすがに近年はいわゆる「モーテル」の域は出ない。

モンテレイはモーテルと言うより短期間アパート的なものに姿を変え、エル・ドンも営業はしているものの、かつての華やかさは無い。エル・ヴァドに至っては2005年に営業が終了して以来、廃墟への道を辿っていた。

(2015年撮影)

そんなエル・ヴァドが 18億円の新プロジェクトにて、ブティックホテルとして甦る、と聞いたのが数年前のことだ。前オーナーが2005年に辞めた後、新しい所有者ゴンザレス氏は、モーテルの建物を一掃して高級タウンハウスを建造すると明言。市やルート66保存団体は当然の如く反対意見を表明、その建物とエリアを封鎖し数年に渡って交渉に臨んできたという経緯がある。
当初は今年2018年に再開業する予定だったが、そんなのは米国では良くある「予定外の理由」で遅延。当然今は一生懸命開業に向かって頑張っているだろうと想像し、今回はここに寄ってみることを当初から一つの楽しみにしていたのだ。
結果はこんな感じ!

働いている人達に話を聞くと、正面ロビーにはタップルームと呼ばれるビールの飲めるバーを地元のビール製造会社を入れてオープンさせ、もちろんモーテルを基本に、レストランやその他のショップ等もコンプレックス内に開業予定だそうだ。
つい先日のニュースでも5月上旬のオープンを目指しているとのことだ。
この夏、アルバカーキへ行く予定のある人は是非宿泊して頂きたい。
因みにエル・ヴァド・モーテルは1937年、アイリッシュ系移民のマーフィー氏によって開業、1993年には米国国家歴史登録財に認定されている。

話の順序が逆になってしまったけど、今回このエル・ヴァドの進展を見てみようと思ったのは実は理由がある。ルート66の大先輩でもあり敬愛する花村氏のSNS発信に始まる。私が渡米する直前、花村氏は東京某所で以前エル・ヴァド・モーテルのオーナーであった Ali Hakam氏と1991年に撮った写真を上げ、その上で当時幼かった息子さん(今では立派な大人)は今お仕事で日本に在住しており、彼との再会を楽しむポストを掲載されているのだ。それを見た瞬間、エル・ヴァドのことを思い出して「あ、行ってみてこなきゃ」って思った。

(写真:花村氏のSNSより転載)

当初は行く予定でなかったのだが、これによって(この方向に走ることによって)先日ブログに書いたサンフィデルの出会いも生まれた。
近々この息子さん、Karim Zaher Leif Hakam 氏も紹介してくれると花村氏は言う。どんなお話が聞けるのか、今から楽しみでたまらない。


アルバカーキから西へ向かうルート66

復活!San Fidel, New Mexico


ニューメキシコ州サンフィデル。はっきり言って、いわゆる「廃墟」の類に入る街、いや集落と呼んだ方が良いだろうか。州内最大の街、アルバカーキより約60マイル(約100キロ弱)、キャノンシート、ラグナ、アコマという米国先住民の居住区を走り抜けるとその集落はあらわれる。統計では人口約100人程度と記されているが、いつも殆ど人に会ったことはない。記録では入植は1910年に遡り、当時は Ballejos という名前で呼ばれ同年12月24日に郵便局が設置されたらしい。(San Fidel という名前は1919年から)


一口に廃墟とは言っても中には建物そのものが立派に残っているものもある。当時は Cafe、Gas Station、Garage、そして Curio Shop と呼ばれたお店も繁栄し、実際その Curio Shop は2010年までアートギャラリーとして細々ながら営業をしていた。今回そんな サンフィデルの荒れ具合を「確認」すべくアルバカーキから西進、(MLBのキャンプを観るという理由もあったが)アリゾナ州へのドライブを敢行した。


サンフィデルのメインストリート

街に入ってすぐに目に止まるのは進行方向右側の Jack Rittenhouse、1946年あたりまでは随分と賑やかなトレーディングポストだったとか。荒れ具合が素敵過ぎる。何度も言うが私は廃墟フェチではない。が、中々の「作品」に自ずと車から降りて探検モードに入る。晴れている日中は何てことないのだが、冬場や夕方の暗くなって冷たい風が吹く時間帯等はこの手の建物は100%ホラー映画だ。ホラー映画も好きな手前絶対起こりっこないシーンまで想像してしまう。。。

そしてその先、Cafe、Garage と探検を続けた後、通りを渡ったギャラリー跡に人の気配がしたので目を凝らす。
あ、やっぱり人だ。しかも何か作業している。何度か走った経験の中でサンフィデルで会う最初の人だ(笑)

彼の名前は Pablo von Lichtenberg、アメリカはセントルイス出身のアーチストだとのこと。最近25年間ドイツはベルリンに居を構え、パリ、ニューヨーク、そして地元のセントルイスでも展示会を開く正真正銘の芸術家さんだ。約30年近く外国で暮らす私自身の経歴とオーバーラップし、つい話は弾んだ。
現在パブロが手掛けているのが Acoma Curio Shop を一大アートギャラリーとして復活させることだ。メインとなる建物をしっかり改装、中はモダンな感じで陽の光をふんだんに取り入れるギャラリーを中心に、アーティスティックな壁画プロジェクトを計画。隣接した公園には既にその骨格となるガゼボやオブジェが少しずつ置かれている。
驚くことにパブロの手掛けてるギャラリーの正面の建物、そして前述の Rittenhouse や Garage等、彼のアイルランドやオランダの友人達が続々購入したそうで、カフェやブックストア等、今後サンフィデルの街を REBORN させる計画があるのだそうだ。


勝手に廃墟と決めつけていた街が、ドイツ仕込みの米国人、オランダ人、そしてアイルランド人の手によって生まれ変わろうとしている。何とエキサイティングな話だろうか。作業の手を止めさせるのは申し訳ないが面白くて仕方ないのだ。
途中、奇しくも同じカリフォルニア州オークランド在住の、テキサス女性も通りがかって車を停めて会話に加わってきた。彼女もアーチストだと言う。今さっき会ったばかり、名前すらまともに知らない3人が廃墟?サンフィデルの街の路上で時間を忘れて語り合う。これだから人生は楽しい。ルート66には予想もしない面白い出会いや話題が転がっているのだ。

        作業中のギャラリー前でポーズと取るパブロ

パブロはベルリンから戻り、たった4日間でセントルイスの自宅を売却、そしてこの場所を購入したそうだ。彼曰く「人生で最も忙しい4日間」だったそうだが、想像には難しくない。自分の思う通りに進んだ、らしい。何と羨ましいことか。
サンフィデルの街は撮影に10分~15分程度を見込んでいたのだが、気が付いたら
1時間半は悠に経っていた。これから変わるであろうサンフィデルの街を想像しながら再開の約束をして西へ向かった。
生きてるとやっぱり良いことあるよね。

最後にパブロの手掛ける壁画プロジェクト、”Route 66 Art & Mural Wall Project” は現在クラウドファンディングで資金を募集中だ。
https://www.gofundme.com/artwall66

 

週刊NY生活連載第21回:ニューメキシコ州パート③


恒例の月イチ投稿。今回はアルバカーキ、ギャラップ、コンチネンタル・ディバイドとニューメキシコ州の残りをご紹介します。State of Enchantment「魅惑の州」の完結編をお楽しみください。

https://www.nyseikatsu.com/editions/647/html5/index.html

週刊NY生活⑳:ニューメキシコ州パート②

恒例の月一寄稿。ニューメキシコ州第二弾!サンタローザの街から北上し、ラスベガス、そして州のハイライト、サンタフェをご紹介します。お時間のある方は下記のURLで、13ページをご覧ください!

https://www.nyseikatsu.com/editions/643/html5/index.html

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