間違った印象を伝えたくないんだけど、ルート66は一年中走れるし、楽しめる。まずこれだけはしっかり憶えて頂きたい(笑)
が、多くのライダーはやはり冬はシーズンオフ。イリノイやミズーリの寒さは半端じゃない。以前ミズーリのあるモーテルに2月も後半に入ってから泊りに行った時のこと。「トシが今月初めての客だよ!」って歓待されたことが。。。汗
そんなオフシーズンも、3月の声を聴くと沿線上で様々なイベントが始める。残念ながら参加することは出来なかったけど、友人の Rhys Martin が2日、彼の地元であるオクラホマ州タルサで「The Allure of Route 66」と銘打って、2013年以来彼が愛して止まないルートの魅力について、彼自身の経験を基に講演する。(これを書いている段階では「した」が適切かな)
今日はちょうどそんなタイミングだったので、その Rhys Martin 氏を紹介したい。
Rhys は1981年、タルサで生まれた。28歳の時、彼は全てを投げ打って国を後にし、約10か月に渡って東南アジア、ヨーロッパをバックパックで歩きまわった。その時彼は「写真」に魅せられ、帰国後新しい目で自身の故郷や州の遺産を発見、その流れからルート66 に出会った。それ以降、Rhys は精力的にオクラホマ州を中心としたルート66 と、マザーロードを継ぐ大小様々な街を巡ってはその歴史的意義、素晴らしさを伝えている。Rhys の作品は「The Land」「Route 66 Magazine」「The Oklahoman」、そして「Tulsa World」等、多くの雑誌や書籍に掲載されており、自身でも”Cloudless Lens” を立ち上げ、Tシャツやカレンダー等、多くのデザインをプロデュースし、販売しているんだ。
これらは実際のカレンダーとオクラホマ&ルート66シールドのTee。私が持ってるのは赤いバージョンだけどね。
とは言いながら、私が Rhys と出会ったのはまだ僅か2年ちょっと前のことだ。ルート66のコミュニティでお互いの存在は知り合い、FB上では度々やり取りしたものの、実際に会ったのは2年前のタルサでのこと。Route 66 Alliance の Ken Busby 氏、「ルート66の父」Cyrus Avery 氏をお爺様に持つ Cyrus Avery III 氏、そして 「タトゥーマン」の愛称で世界中に知られる Ron Jones 氏を含めた5人でタルサで会食する機会を頂いた時だ。それまでのやり取りのせいか、初めて会った時も初めての気がせず、彼のルート66の深い洞察、真っすぐな愛情はすぐに理解できた。
カリフォルニアとオクラホマでは中々会う機会はないものの、ルート66のイベントになると多くの知人友人には約束せずとも会えるものだ。
昨年春のミズーリのへイゼルグリーンでガスコナーデ橋保存運動をした時は、朝早くから John’s Modern Cabin の見学に付き合ってくれた。Rhys と一緒に行動したからこそ、その時 Trail of Tears という、全く知らなかったネイティブアメリカンの歴史に触れることもできた。
https://en.wikipedia.org/wiki/Trail_of_Tears (日本語ページあり)
で、更にその夏には再び「Birthplace Of Route 66 Festival」でも時間を共にすることが出来、彼の愛妻 Samantha にも会うことが出来たんだ。
ルート66は、ルート66、そう只の道だ(笑)。そう言ってしまえば元も子もないが、私はルート66の一番の、そして最大の魅力は、彼を含む「人」だと思う。写真家、アーチスト、ヒストリアン、更には沿線上でお土産屋さん、モーテル、ダイナーを始めとする様々なビジネスを育む人達、ルート66をアメリカの歴史の大きな一部、財産として真剣に守ろうと、後世に伝えるために保存しようと一生懸命駆け回る人達、そんな沢山の素敵な人達に出会えたことは心から嬉しく、感動的ですらある。私はルート66を走り始めてから20年経つけど、つい数年前までは余り積極的に交流して来なかった。後悔はしていないけど、知人友人が増えてから以前とは比べものにならないぐらいルート66が好きになった。皆さんも、ルート66に出たら出来るだけ多くの人達と交流して頂きたい。
話が逸れちゃったけど、これが Rhys のオフィシャルサイト。
http://www.cloudlesslens.com/
たまたま YouTube で彼の1月に行った講演の模様を(スライドだけど)見つけたので、掲載します。時間のある方はお聴きください。
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