イリノイ州所属の共和党下院議員である Rodney Davis 議員が中心となって「Route 66 Centennial Commission Act」(H.R. 66)の導入草案を今月頭に、米国運輸省長官宛に提出した。
「ルート66百周年記念委員会法」とでも訳したらいいものだろうか。
大まかに言えば、10年後の 2026年にやってくるルート66の100年祭に向けて、国家の支援の下、組織だった活動を行う(行える)団体を形成し、アメリカの歴史と伝統そのものであるルート66の保存に力を入れようということだ。
詳しくみたい方はこちら ⇩ (英語のみ)
https://www.govtrack.us/congress/bills/115/hr66/text

何を今更、と思う人もいるかもしれないけど、ルート66は非常に政治色の強い、利権とお金を生む大きな話だ。元々の発端がAAA(全米自動車協会)で、NPS(全米国立公園局)とも関わる、すなわち(NPSは国の省庁扱い)文字通り国家絡みの案件というわけ。

報告文書によればこの草案は既に地元イリノイ州は勿論のこと、ミズーリ州、オクラホマ州、カンザス州、そしてカリフォルニア州の各州所属の12人の議員さんによって賛同も取り付けている様子だ。この法案が通れば運輸省はルート66の保存に必要な資金を投資する役目も負うから関係各所は調整に大変だ。
委員会にも、運輸長官、下院議員、常任理事、それにルート66関連8州の知事による推薦を経て、最終的に米国大統領によって任命される 19人で構成されるのだ。
話はかなり「デカい」ということが多少は伝わると思う。

前述のNPSと言えば、私の関わっている日本ルート66協会の公式サイトでも触れた Route 66 Road Ahead Initiative (団体)が、100周年を迎える前にルート66を「国家歴史登録道路」(National Trails Hwy) としての公式指定を受けるべく行動している。
同団体には私も個人的に International Advisory Group に参画しているし、実は今朝、日本ルート66協会としても賛同する旨の書簡を送付したばかりなんだ。
下に写真は活動用のピンバッジ。

先週1月20日(金)ドナルド・トランプ新大統領の就任式があり、アメリカは新しいチャプターへと進むことになった。
果たして彼がこの法案を承認してくれるのか?
うーむ、タイミング悪いな(笑)