ちょっと前に話題になったことだけど、伝説のロック歌手(古いな表現がw)Bob Seger 氏が、昨年67歳の若さで他界した元イーグルスの Glenn Frey 氏を偲んで曲を書いた。「伝説の」とか書いたけど、実は彼が全盛期だった70年代中盤の姿を私は殆ど知らないんだ(笑)「まだ生まれてない」とか「幼かったからね」とか言わないよ。しっかり洋楽も聞ける時代だったし。ちょっと調べてみたらどうやら日本では余りブレイクしなかったらしい。


本国アメリカでは所謂「スーパースター」だったようで、分かり易い例えをすれば The Boss の愛称で有名な Bruce Springsteen 氏のような存在だったらしい。年間200本以上のライブをこなし、新譜をリリースすればメディアはそれを流し続け、アルバムは常にベストセラーだったそうだ。

そんな二人、実は共にデトロイト地域の出身で、それぞれが有名になるずっと前から友人だったそうだ。Seger 氏はローリングストーン誌のインタビューでこのように話している。
「これは商売じゃないよ、全く。コーラスだって無ければ曲のタイトルだって無いんだ。ただ単に僕が彼に最初に出会った1966年の、あの時の記憶の思い出にしたかっただけなんだ。」ナッシュビルに音楽スタジオでこの曲を録音したときも、テイクは1回か2回だったそうだ。「ドラムの奴にこう言ったんだ。これはある種のバラードだけど、思いっきり力づくで叩いてくれってね。違和感があるほどにね。何故かって?ビートの利いたバラード。それが僕の Glenn に対するイメージなんだ。」彼はそう続けてた。


その後 Bobと Glenn は幾つもキャリアの中で出会いを続けていたらしい。
代表的なものを紹介すると、Bob の最初のメジャーヒット曲 “Ramblin’ Gamblin’ Man” の後ろで Glenn はコーラスを担当していたようだし、イーグルスの名曲の一つ “Heartache Tonight” は Bob が共同で書いた作品とのことだ。

私が生まれた1966年に彼らは初めて出会っていた。自分とは全く関係のない世界のスター達の人生もちょっとしたことで勝手に身近に感じるのは妄想が激しいのだろうか。自分はもうミュージシャンではないけど、もし自分に何か起こったとき、こうやって唄ってくれる友達っているのかな、って。人生も後半に入ってちょっとそんなことを考えた。

そうそう、この曲 “Glenn Song” っていうんだ。超ベタな名前(笑)
でも iTunes なんかで無料でダウンロードできるんだってさ。カッコイイね Bob。

最後に YouTube の映像を。