またまた何とも切ないニュース。。。
ニューメキシコ州サンタローザの行きつけダイナーが今月14日(土)で閉店したんだとか。
地元の情報誌「Communicator」に記載されたのがこれ(原文のまま)
An empty building along Historic Route 66 now stands after the old highway’s namesake closed its doors. The Route 66 Restaurant, owned and operated by the Velasquez family since 1986, served its last meal Saturday, leaving the city with one less small business operation on the eastern side of town.”
(Route 66 News より)

困ったな~、実に困った。
このダイナー、私は結構好きだったんだよね。取り立てて美味い!っていうわけではないけど、何を頼んでもハズさない。王道というか基本にきっちりと普通に美味しかった。(もちろん値段も超フレンドリー)
サンタローザの街を通過するときは大概このルート66を東から来るパターンが多かったので朝から(以前紹介した)Route 66 Auto Museum に行き、友人Anna に会った後、ここに寄って腹ごしらえをするという図式が出来上がってるんだよなぁ。

まあ、ここは大体いつ行っても空いているところが良かったんだけど、結果的にそれが良くなかったわけで。
でもお昼時や週末なんかそれなりに忙しかったはずなんだけど。。

ダイナーのオーナーさんはヴェラスケス・ファミリー。記憶が正しければ1986年あたりから開業してるはずだ。記事によればオーナーさんも病気がちで疲労が原因らしいが、正確に言えば資金繰りに困って銀行から差押えということになったらしい。
ダイナーの立地はルート66上だけど、どちらかというと街の中心から東にずれた方にある。周りには La Quinta Inn を始め2、3のモーテルがあるからそれなりの集客は見込めそうだ。とはいえ、街の中心部には Club Cafe を始め多くの観光客が行きそうなレストランが沢山あるわけで。。

でもやっぱり非常に残念なのは、この内装だ。

シンプルだけど、とてもよくまとまっていて、かつルート66の当時の景色を充分思いださせる。1950年代のテーマが建物、そして調度品と完璧にシンクロしているのだ。あのルート66伝説のアーチスト、ボブ・ウォルドマイヤー氏だって絶賛したと聞いている。

今から3年ぐらい前だろうか、長年このダイナーを支えてきたベテラン店員のパトリシアさんから色々お話を聞いたことがある。ダイナーの歴史や、今まで潰れそうになったことも1度や2度じゃなかったこと、なんか初対面の私にそんなことまで、というほど。彼女はどうしてしまったのか、今度共通の友人に聞いてみようと思う。
昨今ルート66上から、本当に長く続いてきたダイナーが閉店するケースが多い。新しいオーナーが見つかって存続するケースは本当にラッキーだ。ルート66に携わる者として、こういう問題にどう向き合って行くのか、待ったなしの懸案事項だ。

最後に、これが私の60%以上の割合で食べる ニューメキシコ・オムレツ。
特産グリーンチリがふんだんに入った絶品だったんだけどなー(泣)