Month: October 2020

H.I.S.コラボ企画「行ってみた~い!憧れのアメリカ・ルート66横断リモート妄想ツアー・オクラホマ州編」開催のお知らせ

日系大手旅行会社、H.I.S フロリダ州オーランド支店さんとのコラボで、全行程 7 回にわたってお送りしています「行ってみた~い!憧れのアメリカ・ルート66横断リモート妄想ツアー」。
第3回、オクラホマ州編は、11月8日(日)午前10時(日本時間)出発!
「ツアー」とは言え、スライドのイメージ画像から皆さんに「妄想」してもらうだけですが、検索からだけでは見つからない「生の情報」「現地の裏話」も交えてお話します。
有料となりますが、興味のある方は是非参加してください!

<出発時間>
日本時間11月8日(日)午前10時、
アメリカ東部時間11月7日(土)夜8時

Harley & Anabelle 殿堂入りだ!

Photo by Oklahoma Route 66 Association

オクラホマ州エリックの希代のエンターテイナー、ハーレーとアナベルのラッセル夫妻がオクラホマ・ルート66の殿堂入りを果たす!と、同州ルート66アソシエーションのホームページに記事が掲載された。

オクラホマ・ルート66アソシエーションは毎 2年に1度、ルート66の普及と発展に貢献する人々にこの栄誉を授けてきた。聞くところによれば、今年の殿堂入りを含め、現在は25人が殿堂入りしている格好だ。
(批判じゃないけど)ある意味今までハーリーが選ばれていなかったことに少し驚きだけどね(笑)

選考にあたっては、数か月間の公募後アソシエーション内で構成された委員会によって選出される。アソシエーションによれば、選考に「これっ!」という明確な基準はなく、その受賞者の貢献は何でどのくらいのものだったのか、ルート66全体にどのくらいの影響を与えたのか、継続的に影響のある優れたプロジェクト、又はパフォーマンスなのか、等が議論されるらしい。良い意味で柔軟でルーズだ。そうでなくちゃね。

ハーレーはこの地、エリックで生まれた。学校教育を終了後、ギター1本持って旅に出る。その後、ここエリックに戻ってきたときに最愛の伴侶となる、アナベルに出会った。
もともと彼らの始めた店は健康食品のマーケット。失礼な言い方だが、「何もないこの田舎町で」、何と「健康食品」だよ。恐ろしいほどの時代の先取りである(笑)実際、レンガ造りの店の正面には「CITY MEAT MARKET」としっかり書かれているんだ。

ところが人生とは不思議な縁に溢れている。ある時ある旅行者の一団とのひょんな出会いから、彼らは自身の奏でる音楽パフォーマンスを持って、エリックの町を訪れるルート66愛好家や旅行者を迎えることを生業とするようになる。

しかし大変哀しいことに、アナベルは2014年、病気に倒れ帰らぬ人となった。ハーレーの落胆は言うまでもないことだが、彼女の願いを受け、ハーレーはその後もずっと一人で毎年多くの観光客に向けて魂のパフォーマンスを続けているのだ。
かく言う私もその「魅了された」一人だが、ハーレーはその時私にこう言った。「ワシは独りで演奏して歌っているが、いつもワシの隣にゃあアナベルが一緒に歌って踊っているんだよ。見えないかな、お前には(笑)」
その時の人懐っこい笑顔と愛情に満ちた眼を私は一生忘れない。
(宣伝っぽくで恐縮だが、下記 2回、ハーレーに関したポストがあるので、まだ読んでいない読者さんは是非)
https://www.toshi66.com/harleyrussell/
https://www.toshi66.com/2017-08-19-2/

Anabelle & Harley at their performance

おっと、すっかり話がそれた。今日はハーレーとアナベルが殿堂入りした、ってことが書きたかっただけなのに(笑)

「幸せは外からでなく、内から来るもの」と、アナベルは良く言っていたと聞く。彼らの今までの貢献度と、何百何千何万人の観光客を楽しませてきた実績は、その時間を共有した全ての人の心にはっきり刻まれている。
ハーレー、アナベル、本当におめでとう!
あなた達を心から祝福したい。

昨日の夜、ハーレーとメッセンジャーでやり取りをし祝福を伝えると共に来年の再会を約束した。またあのホスピタリティ精神に満ちた「愛と狂気のパフォーマンス」を奏でるハーレーに一日も早く会いたいなぁ。

シメに、オクラホマ・ルート66アソシエーションのホームページにその授与セレモニーの様子があったので、借りて貼り付け。
プレゼンターは同会会長であり、親友のRhys だ。イカシテるね(笑)



週刊NY生活月イチ連載 SEASON 3: Vol. 19 Zoom で魅力を解説、リモート妄想ツアー

毎月恒例、週刊NY生活紙の寄稿「魅惑の旧街道ルート66をフォーカス」SEASON 3、第19回目(10月号)は、先月に「旅行に行きたいけど安心して行かれない」という皆さんへ「お家でルート66」第二弾!
大手旅行代理店 HIS、アメリカ・フロリダ州オーランド支店さんとのコラボで、私が「独自目線でルート66の魅力を勝手に語り尽くす」妄想ツアーの紹介です。(このブログではもうすでに紹介しているけどね)

記事の中では一社を宣伝することはできないので、もどかしい書き方になってますが、まだ参加したことがない!という皆さん。
暇な時間つぶしにいかが?笑

詳細は週刊NY生活ウェブサイト ⇩ まで (18ページです)
https://nyseikatsu.com/editions/792/792.pdf

Tony Moore’s Route 66 Wines

冒頭からこのような写真を見せられたら、皆さんは急に血圧が上がらないだろうか?(笑)
ワイン続きの話で恐縮だが、これは、現在全7回に渡って開催しているZoomによるルート66講座の中で、前回ワインの話に触れるにあたってその資料作成をしている際に偶然発見したものだ。
目が点になり、全身が固まった私の姿は容易に想像してもらえると思うが、正にそのイメージ通り。
「青天の霹靂」とはいささか大げさだろうか。

「Route 66 Wines」「Tony Moore’s Signature Collection」、、ん?Tony Moore? トニー・ムーアって言えば、地球上見渡しても私の知ってるのは世界的にブレイクする前のブリティッシュ・ヘヴィメタルの最先鋒、「アイアン・メイデン」のギターとキーボードを弾いてた彼ぐらいだ。
謎は深まる。。

早速ワイナリーのホームページにいってみる。
“Torti Estate – Wine’s Elegance Since 1910” 、だそうだ。

場所はイタリアのパヴィア。あまりピンと来ない方も多いと思うが、パヴィアの街は大都市ミラノを擁するロンバルディア州の南西35キロほどの所にあり、ポー川とティチーノ川に囲まれた肥沃な土地だ。
ワイナリーがあるのは更にそのパヴィアから25キロほど南に行った「モンテカルヴォ・ヴェルシッジア」(Montecalvo Versiggia)というコムーネらしい。初めて聞く名前だ(笑)

Torti Estate は、オルトレポ・パヴェーゼ(Oltrepò Pavese )DOCワインの伝統を守っており、現在のオーナーであるパトリツィアとディーノ・トルティ夫妻の下、ピノ・ネロ(ピノ・ノワール)とクロアティーナ品種を中心に、ワインとスプマンテの生産をしているとのこと。
因みにDOCとは、「デノミナツィオーネ・ディ・オリジン・コントラータ」(Denominazione di Origine Controllata)の略で、フランスの「アペラシオン・コントラレ」(AOC)とほぼ同等の意味で用いられ、定義された品質基準を満たし、指定された地域で生産されたワインであることが要求される。DOCの定義では、通常許可されているブドウ品種、収穫量、樽使用を含む最低熟成期間、最低アルコール度数などについて厳しい規定があるのだ。

話は大分それたが、そのトニー・ムーア氏。2019年5月に初めてトルティ・ワイナリーを訪れた際に、すぐに彼らのワイン造りに込められた情熱、ビジョン、細部に至るまでのこだわりに魅了された、とホームページには書かれている。トルティ夫妻が語った彼ら家族の物語や創造的なワイン醸造プロセスは大きなインスピレーションをトニーに与えたようだ。

更には、その日ワイナリーで数時間過ごした夜には、トルティ家族全員と一緒に食事を楽しむ機会があり、そこでトルティ家族の言葉「No Torti, No Party」をイメージし、アコースティックギター一本、即興で披露した、という逸話もあるらしい。
そうなんです!やっぱりあのアイアン・メイデンの彼だったのです!

(ヘヴィメタルを聴かない方には、1986年に”(I Just) Died in Your Arms” の世界的ヒットで一躍有名になったバンド、Cutting Crew でキーボードを担当した彼、と言ったらわかるだろうか)

Iron Maiden 時代の Tony Moore 氏

そうやって生まれたのがこの「Route 66 Wines Tony Moore Signature Collection」だ。
同国内の代理店を通じ25年にも及ぶライセンス契約を経て出来上がったこの一本。
日本から購入できるのはオンラインのみとなるようだが、「家飲み」が主流となっているこの機会に是非、試してみてはいかがだろうか。

https://greatwinedirect.com/collections/route66-wine

おまけでワイナリーのホームページに載っていたトニーさんの熱唱を。

Dino Torti & Tony Moore from Route66.wine

ミズーリ・ルート66 でワインを堪能しよう!

唐突だけど「ワイン」と言えば皆さんの頭には何が思い浮かぶだろうか?
フレンチのコース料理と一緒に楽しむイメージを思い浮かべる人もいれば、灯りの落とされたワイン・バーでゆっくり一日の疲れを癒すのもありだ。

わざわざ私がここで書くまでもないが、ワインはフランス、イタリア、スペイン等の欧州を始め、チリやアルゼンチンの南米、更には(もう新興国ではないが)カリフォルアニアや、オーストラリア産のワインももうすっかり馴染みになった。
何が美味しいか美味しくないかを論ずることは私個人的には愚の骨頂で、嗜好品である以上人の好みは千差万別。飲んでいる人は美味しく、楽しければそれでいいのだ。
おっと、今日はそんなワインの蘊蓄?を書きたいわけではない。 ルート66でもワインが楽しめる。ワイナリーだって沢山あるのだ!というお話を少々。

ルート66と言えども今日のお話はミズーリ州オザーク地方。
実はこの州、結構なワイン王国なのだ!
ミズーリ州には現在120を超えるワイナリーがあると言われ、巷でよく言われる「ワイン・トレイル」という複数のワイナリーが集まっているエリアが何と「9か所」もある!
さらには何と受賞歴のある美味しいミズーリ・ワインに出会うことも可能だというからちょっとした嬉しい驚きである。

え?なんで?ミズーリにワイナリー?そのリアクション、とても正しいと思う(笑)
でもね、ミズーリの歴史を振り返ってみるとそんなに不思議ではない。
18世紀の後半、まだまだ時は開拓時代。アメリカの「西端」はミズーリ州セントルイスあたりだった。欧州から(当然)船で新大陸に渡ってきた移民は、大西洋から湖を通り、ミシシッピ川やイリノイ川を使ってこの地までたどり着いた。元々この地域にはフランス人が多く、彼らの交易もよって街は発展した。
そう、フランス人と言えば忘れてならないのはワインだよね。
セントルイスにはバドワイザーの米国本社や工場もあることは皆さんもご存知の事実。ミズーリ州とアルコールは極めて近い関係にあるということだ。

とは言うものの、9か所の「ワイン・トレイル」はあまりルート66上にはないのだが(汗)、<地図上、真ん中をあたりを斜めに走っているI-44 が昔のルート66>、⑨番のオザーク・マウンテン・トレイルが何とか面目躍如という感じか。(上の地図参照)
でも敢えて!今日ここで取り上げようとしているのは生粋のルート66上のワイナリー、ということでキューバからセント・ジェームズのわずか20マイル程度の区間。どうして「トレイル」とは指定されない短い距離かつ、少ないワイナリー数だが、ルート66 旅の途中、是非休憩を兼ねて運転の疲れを癒してみてはいかがだろうか。

私もワインがとても好きな手前、一応このエリアのワイナリーには試飲や畑見学に立ち寄って、生産者やオーナーさんたちと交流をしている。
そういった関係上特定のワイナリーをプッシュすることは難しいが、ルート66、すなわちインターステート44号線に沿って、① Rosati Winery、② 4M Vineyards、③ Meramec Vineyards、そして ④ St. James Wineryが代表的なアクセスしやすい場所となるかな。 観光スポットとしては、禁酒法以前のミズーリ州のワイン産業の印象的な歴史と機械を見ることができる博物館や、息をのむような素晴らしい、ビッグピニー川とデビルズエルボーの橋が見渡せるワイナリーだってある。要チェックだ!

更にはミズーリ州で使われるブドウは、シャルドネル、セイヴァル・ブラン、カトーバ、ヴィダル・ブラン、そしてヴィニョールなど、一般的にあまり耳にしないものが多い。ミズーリ州の厳しい気象条件の中で育つブドウには、何か特別に必要な「資質」があるのだろう(笑)

ところでルート66を旅している以上、95%以上の方は車の運転をしていると想像する。もちろん皆さんの一緒に旅する人が運転してくれるなら、あなたは相当ラッキーだ(笑)
「アメリカは飲酒運転は大丈夫なの?」
そう思われる方も多いだろう。

しかしながら日本と同様、アメリカでも残念ながら「飲酒運転は犯罪」である。
が、しかし!
一滴飲んでも捕まってしまう日本と異なり、アメリカの場合は一定のルールの下、飲酒運転は可能だ。(もちろん推奨する意味ではないので飲んでの運転は自己責任で充分に注意して頂きたい)

州によって若干異なるものの、「最大血中アルコール濃度」というものが判断基準となり、基本的に21歳以上の大人は.08%、21歳未満の未成年者は.02%と規定されている。
但しこの血中濃度は自身で分かるものではない上、アルコールが強い弱いの個人差が非常に大きく、またその時の体調も左右すると聞く。 個人的にはどのくらい飲んだらどうなのかという大まかな「基準値」を知る機会があったが、「嗜む」程度にしておくこと、時間を充分に取ること等、しっかり対応策は心掛けたい。

ルート66の1日を終えてモーテルに帰る時は、お気に入りのミズーリ州のワインを1本(もちろん2本以上も!)持参して、モーテルの庭なんかで一日を振り返るのは幸せの極み。
それにラベルに「ルート66」なんて書いてあったら超テンション上がらない?



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