感謝祭の翌朝は「ブラックフライデー」と呼ばれる金曜日。元々この日は休日ではないけど、翌日が土曜だしってことで休み扱いになる。感謝祭プレゼントの残り物一掃セールに加え、年末商戦の始まりとして、年間通して最も売上が高い(=黒字)というのが語源。しかも始まりはフィラデルフィアで何と60年代に遡るらしい。大型家電スーパーの前なんかには前日夜中から列を作って並ぶのも珍しくない。そこまでして欲しいものは無いので並んだ経験は無いんだけど(笑)
と言うことで各ショッピングエリアはきっと混雑しているんだろうけど、ルート66は逆に閑散の極み。今日はバーストウから東へ向かう予定なので、まず最初の DAGGETT に。ここは人口約200人の小さな街。ここから少し北に行ったところに鉱山の良く採れた CALICO という街があり、観光客用に当時の街を再現したアトラクションもあることから、そちらの方が有名なんだ。元々この街に鉄道の大型駅を置く計画があったようだけど、結局バーストウにそれが移動することになった。きっと昔から変わらないゆっくりとした雰囲気を醸し出しているんだろうね、何もないところだけど、なぜか好きな場所の一つ。

街の中心ルート66 と Daggett-Yermo 通りの交わる交差点。自転車に乗った人が一人通り過ぎる、いつもながらの静かな朝だった。


DAGGETT の見どころは、この Desert Market。街の一角にポツンと佇む、住民の憩いの場。聞くところによれば創業140年にもなるらしい。さすがに店の前に車が一台も停ってないけど今朝もしっかり営業中。

そして更に東へ東へ。だ~れもいない道を自分のペースでゆっくりルート66を走る。この上ない幸せに浸れる瞬間。

今日はこの後ニューベリースプリング、アンボイを経て、モハべ国立保存区域まで行ってみる予定です。
(続く)