
さて、2日目というか、3日目というべきか、セントルイスの空は雨も上がっていい感じ。晴れ男の面目は完全に解除できたな 😊
今日はこのままミズーリ州をさらに南下してキューバまで健さんをお連れする予定だ。本当はもっと長く体験して貰いたいのだが、何せ仕事があるのでNYへ戻らないといけない。夜にセントルイス発のフライトを予約してあるそうなので、それに間に合うよう計算すると、キューバが限界なのである。
セントルイスと言えば、Ted Drewes のフローズンアイスを食べて貰いたいのだが、彼らの開業時間は11時。ちょっと難しいので、今回は泣く泣くスキップ 😭
その代わり、には全くならないが、ダウンタウンに建つ歴史あるダイナー、”Eat-Lite Diner” がどうなったのかこの目で確認に赴いた。
ダイナーは長く営業してきた L.B.Powers 氏が2017年に閉店、売却した。Joelと Shawna の Holtman 夫妻がその後ここを購入、半年後の2018年に 4月に店が再開したときはルート66界が沸いたものだが、結果的に思うようには行かなかったのか、2020年12月に再び閉店した。


昨年の段階では、この建物の現所有者は地元のシェフ、Tim Eagan 氏と聞いているが、このような状況 ↓ では先は明るくなさそうだ。。。。

次にご案内したのが Route 66 State Park(ルート66州立公園)、セントルイスの郊外、車で約 30分ぐらいの所にある。1999年、この公園は広さ 419エーカーを有し、公園周辺の環境とメラメック河 ルート66橋を含む、境界内のルート66の一部を解説、展示したビジターセンターで出来ている。付け加えると、このエリアは昔、タイムズ・ビーチという名の労働者階級のリゾート地域であったが、1980年代に広範囲でダイオキシン汚染が発見され、米国環境保護局によって除染後、解体された黒歴史を持つ 😰
公園の一部はメラメック河の東河畔にあり、ビジターセンターもそこにある。ビジターセンターは9時~16時半まで。上述した地域のルート66に関する結構な展示物に加え、大きなギフトショップも備わっているのは嬉しい限りだね。お店の品揃えは中々のもので、今回は 1946年に出版された J. Rittenhouse 緒の「A Guide Book to Highway 66」を購入した 😊



と、書いていると浮かれた観光客だが(ま、実際はそうであるとも言える)健さんにお見せしたかったのは「ルート66橋」だ。東河畔と西河畔は以前はこの橋で繋がっていたのだが、老朽化が主因で長い間閉鎖されている。将来の見通しは立っていないと聞いてる。。


健さんと一緒にルート66 に関するオンライン番組をやっているのだけれど、健さんはそのリスナーであるお客さん向けのプレゼントにポストカードを何枚か購入していた。さすが旅行会社の鑑である。
そんなこんなで思ったより長いしてしまい、ここからキューバまでは飛ばしても 1時間ぐらいかかるので、昨日に引き続きドタバタと焦ることに!🤣
ってことだが、その前に Sullivan にてワンクッション置くことにした。
サリヴァンと言えば、そう「シャムロック・コート」である。
このブログに訪れてくれておいる読者さんなら未だ記憶に新しい(はず)のネオンサイン点灯式の、あの一件だ。
(忘れている人。下記のリンクを参照してください)
シャムロック・コート復活の狼煙
https://www.toshi66.com/2022-03-20/(opens in a new tab)
とりあえず観光客らしく?モーテル前で記念撮影。
実際に点灯式をネットのライブ配信で見ていた時は、その 3か月後に改装されたモーテルをこの目で見ることができようとは夢にも思ってなかっただけに、いい歳してまだ営業していないモーテルの前で目頭が熱くなる。。


さて、本題の?沿線上の友人らと交流する旅、に戻ろう。
次に紹介するのは、音楽家で作曲家の ノーラン(Nolan Stolz)だ。
まだ実際に会ったことがないので、友人と呼ぶのはおこがましいが、昨今の SNS時代、ハードルはちょっと低めで。
ノーランに関しては下記の記事を参照していただきたい。https://www.toshi66.com/2022-04-03/(opens in a new tab)
これから行くキューバでは、何とそのノーランとの会食が待っている!
このミーティング可能になったわけは、私のSNS投稿を見て彼がキューバ付近で会えるかどうか打診してくれたってわけ。何度も言うけど、テクノロジー様様だね 👍
キューバ到着。
アメリカの街でキューバかいっ!って思う方もいるかも。
キューバは、(ルート66沿いの)「壁画の街」と呼ばれている。街のロゴにも “Mural City” と記載されているほど。その理由は2001年に始められた
“Viva Cuba Murals Project”といい、「美しいキューバ(の街)」を目指し、1984年に設立された Viva Cuba 団体の主導の下、2007年の、キューバの街設立150周年を記念して、街中に12枚の野外壁画を設けようとしたことが始まりなのだ。言うまでないが、著名なワゴン・ウィール・モーテルを含むダウンタウンの歴史地区は、「国定歴史地区」に登録されている。
前置きが長くなったが、その歴史地区を代表する建物の一つ、旧フィリップス66 のガスステーション跡こそが、今日ノーランに会う場所だ。
時計は遡って 1932年、Paul T Car 氏がこのガスステーションを建設した。1968年になって Bill Wallis 氏がこの土地を購入、モービル社のガソリンを販売しつつ Wallis Oil Company のオフィスとしても利用した。その時に建物を 1930年代の当時の姿に復元した、と言われている。

その後 ジョアン・ウィアーさんが 2016年、The Four Way という名でレストランをオープン、現在の “Weir On 66” となった。
ワシントン通り(旧街道ルート66)と フランクリン大通りの交差点に佇むレストランはこんな感じ。

ノーランが連れてきた彼のお友達、ジョンも含め 4人で和気合合とランチをしながらお互いのルート66バックグランドを話した。因みに私の頼んだのはこれ。元々ギリシア料理系のレストランだったということで、GYRO。サラダ付きでとても美味しかった。多分フラットブレッドもここで手作りなんだろう 😋


別れ際に4人で壁画の前でチーズ。あ、壁画がきちんと写っていないね 😰
これはローカルのアーチスト、Ray Harvey 氏による作品で、Bill Wallis 氏とミズーリ州ハイウェイパトロールの75周年を記念して描かれたものだよ。

というところで、健さんとの旅も今回はここで終了。
セントルイスへ引き返し、夕方のNY行きのフライトに乗るそうだ。
短い時間だったけど、このルート66から何かを感じ、より一層好きになって頂けると幸い。自分で走る経験は語る上でも説得力を増すだろうし。
お疲れ様でした~ ♪
私はこの先、ミズーリ・ルート66をもう少し旅します。