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California Route 66 & Joshua Tree N.P.:その⑤


ニューベリースプリングスを出て30マイル程度走ると、ルドロウ(Ludlow) という街に着く。この区間はほぼインターステート40号線に沿って走っているので、実際にこのインターステートを走る人も多い。ルドロウにはその名も「Ludlow Cafe 」というベタな?名前の有名なカフェレストランがあるけど、本当の事を言えばここには一度も入ったことがないんだ(笑)
いや、訂正。入ったことはあるけど、「食べたことがない」が正解かな。
確か一度コーヒーは飲んだ。
特に理由探しをしたことはないんだけど、きっとバグダッドカフェのせいだと思う。あそこで何か食べれば30分もたたないうちに腹は減らないしね。
だから今回も申し訳ないけどスルー。

このルドロウから(東に向かう場合)ルート66は大きく南へ迂回する。アンボイ(Amboy) を始めとした魅力的な景色が続く場所だ。日本からの旅行者の皆さんにはこのエリアとアリゾナ州セリグマンあたりが非常に人気が高い。なぜだか聞くと「(ルート66の)イメージに一番近い」からだそうだ。
アンボイには「Roy’s Cafe」というルート66全体でも非常に知名度も人気も高いスポットがある。それがここ。

確かに絵になる看板だよね。Roy’s はその名の通り Roy さんが1938年に始めたビジネスで、最盛期はカフェ、モーテル、修理工場、と幅広く活躍したらしい。1950年代には700人しかいない人口で、その10%にあたる70人が働いていたっていうから凄いものだ。でもいつもの話、1972年のインターステート40号線の開通と共に業績は急降下。その後カフェとガスステーションで細々と営業を続けながら2003年にイーベイにオークションとして出品したそうだ。
現在は日系人のアルバート大倉氏がRoy’s の利権を買い取って元の景観を保つ努力をしながら営業中。
一度偶然 Roy’s で話をする機会があったけど、とても気さくな素敵な人だった。
いつもここを訪れる度に膨大な数の写真を撮りまくるので今回は我慢とばかりにちょっとだけガソリンを入れて先へ進んだ。

カディス・サミット (Cadiz Summit)、アンボイから更に15マイルほど行ったところにあるモハべ砂漠南のゴーストタウン。ここには多くの旅行者が好き勝手に落書きをした廃墟がある。その上、道にははっきりとルート66のペイントがされ、西に向かえば道と山の間に夕陽が映える、という愛好者の中では知らない者はいないスポットだ。


この廃墟跡は、友人の Jim Ross 氏が仲間と共同で出版している「Route 66 Sightings」という写真集のカバーにも使われているんだ。もちろんアマ中のアマの私の写真の腕前は彼には到底かなわないけど、恒例の?自分の愛車を入れて撮ってみた。(かなりイケてる出来なのではないかと内心ほくそ笑んでるんだけどw)


と、いうところで今回のルート66の旅はここまで。次のポストはやっと今旅のメインパート、ジョシュアツリー国立公園での模様をお届けできそうです(笑)
気がつけば今日は12月30日、今年も残すところ後2日となりました。
お付き合い頂いている読者の皆さま、本当にありがとうございます。
また来年も元気でこのブログ上でお会いしましょう。良い年をお迎えくださいね!

California Route 66 & Joshua Tree N.P.:その③

感謝祭の翌朝は「ブラックフライデー」と呼ばれる金曜日。元々この日は休日ではないけど、翌日が土曜だしってことで休み扱いになる。感謝祭プレゼントの残り物一掃セールに加え、年末商戦の始まりとして、年間通して最も売上が高い(=黒字)というのが語源。しかも始まりはフィラデルフィアで何と60年代に遡るらしい。大型家電スーパーの前なんかには前日夜中から列を作って並ぶのも珍しくない。そこまでして欲しいものは無いので並んだ経験は無いんだけど(笑)
と言うことで各ショッピングエリアはきっと混雑しているんだろうけど、ルート66は逆に閑散の極み。今日はバーストウから東へ向かう予定なので、まず最初の DAGGETT に。ここは人口約200人の小さな街。ここから少し北に行ったところに鉱山の良く採れた CALICO という街があり、観光客用に当時の街を再現したアトラクションもあることから、そちらの方が有名なんだ。元々この街に鉄道の大型駅を置く計画があったようだけど、結局バーストウにそれが移動することになった。きっと昔から変わらないゆっくりとした雰囲気を醸し出しているんだろうね、何もないところだけど、なぜか好きな場所の一つ。

街の中心ルート66 と Daggett-Yermo 通りの交わる交差点。自転車に乗った人が一人通り過ぎる、いつもながらの静かな朝だった。


DAGGETT の見どころは、この Desert Market。街の一角にポツンと佇む、住民の憩いの場。聞くところによれば創業140年にもなるらしい。さすがに店の前に車が一台も停ってないけど今朝もしっかり営業中。

そして更に東へ東へ。だ~れもいない道を自分のペースでゆっくりルート66を走る。この上ない幸せに浸れる瞬間。

今日はこの後ニューベリースプリング、アンボイを経て、モハべ国立保存区域まで行ってみる予定です。
(続く)

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