キャディラック・ランチは1974年6月21日にお披露目のあった「パブリック・アート」だ。テキサス州の大富豪 Stanley March III がスポンサーにつき、サンフランシスコにある芸術家グループ「Ant Farm」によって制作された。Stanleyはとにかく地元アマリロの人々をびっくりさせるような近代的なアートを望んでいたところ、アーチスト達はキャディラックのテールフィンの進化へのオマージュを提案し、両者の意思が一致したそうだ。
地元メディアである「タルサ・ワールド」の報道によれば、同州商工会議所のCEOである Mike Neil 氏は「自動車産業の導入は、今後何年にもわたって(州にとって)Game Changer になり得る」と考えているようだ。招致が成功すれば雇用だって格段に上がる。見込みでは10,000~20,000の新規雇用の可能性があるらしい。 当然テスラ社へのオファーは給与のカバー、減税やその他支援プログラムを含むインセンティブパッケージが用意されたようである。
私のブログにお付き合いをしてくれている方々に Michael って誰?という人はいないと確信しているが、念のために簡単に紹介すれば、Michael Wallis はアメリカのジャーナリスト、作家、そして歴史家であり、ルート66 の各団体を引っ張るリーダーの一人だ。 彼の著書の一つ「Route 66:Mother Road」は不朽の名作であり、今でも絶大な人気を誇る書物で、私自身もこの本との出会いで強烈にこの世界に引き込まれたものだ。 Michael はジョン・スタインベック賞、Oklahoma Center for the Book からアレル・ギブソン生涯功労賞、ウィル・ロジャース・スピリット賞、を受賞。Oklahoma Writers Hall of Fame、Writers Hall of Fame of America、そして Oklahoma Historians Hall of Fame にも選出されていて、「オクラホマ・ルート66 の殿堂」に最初に選ばれている。 また、ディズニーピクサーの映画「CARS」でのシェリフの声を担当していることでも有名だ。
「This lovely lady @omgitsmiki from Tucson, AZ completed not only one, but TWO 72oz steak meals back to back. First in 26:40 and second 34:30 👏🏼🤠🥩 @ The Big Texan Steak Ranch & Brewery
そんな中、Amarillo Inn & Suites という今まで聞いたことのないホテル?モーテル?が検索サイトに現れた。評価は3.1、決して高くはない。が、時間は既に夜の10時近い。四の五の言ってる場合ではない。そして値段は、、、何と$33。
この(ルート66上としては)大きな街で$33。安いに越したことはないが不安な材料の一つであることに変わりはない。
しかしそうは言っても、まあ寝るだけだ。今までもっと悪い(であろう)所に何度か宿泊している。正直言えばモーテル拍が続いていたから、今晩ぐらいコートヤードとか、ダブルツリーあたりで、と考えていたのは事実だけど(笑)
とにかくiPhone でサイトから予約。立地はインターステート40号線沿いだと書かれているから車を飛ばした。
と、さてここからは楽しく素晴らしい驚きの連続だった。どう考えてもこのホテルでこの値段は安い。この後更に二度ほど宿泊しているが、この夜だけ安かったわけではないのだ。
この Inn & Suites、いわゆる Studio 又は1 Bed Room Suite のお部屋タイプだけど、全室バルコニーまたは部屋の前にテーブルセットが置かれている。ベッドルームは建物の内側に面していて大きな吹き抜け?のような作り。
街で一番有名なのは、大手ガス会社である Conoco の Gas Station と U-Drop Inn Cafe のアールデコ調建物。Cafe は現在観光案内所であり、お土産屋さんとしても活躍している。華やかな建築デザインは目をひくけど、夜は夜でネオンが灯り一層綺麗になる。
皮肉な話だけど、私の記憶では 2年前は無かったはずなのだけれど、今年の春にはもう使われなくなったガソリンステーションの裏に TESLA のチャージャーが立ち並んでいた。。。(絶句)
もともとシャムロックはテキサス・パンハンドル地域ルート66での最も大きな街だけに古くから宿泊場所も多い。
伝説のモーテル、「the Sun ‘n Sand Motel」は1953年にレストランを併設して28部屋で開店。現在は存続しないため、そのポストカードは大人気を誇る。が、当時のモーテルの建物一部は残っており、その名前を「ルート66イン」に変更して今も営業中だ。
何か特別なことがあるわけではない。”Texas State Line”の看板が一本立っているだけの極めて「普通な」境界線だ。いや「線」と書いたが、線があるわけでもない。言わば何の印も線もないのだ。
全米で二番目に大きいテキサス州。パンハンドルと呼ばれる北の一部を通るだけのは確かだが、そのテキサスに入るにあたって標識一つ、なわけだ。
もしよそ見をしていたら完全に見過ごす。景色自体が変わらないため、いつオクラホマ州を出てテキサス州に入ったかなんて普通は分からない。
ジョアンとマイケルのブラウン夫妻はルート66からは遠く離れたインディアナ州ジェファーソンヴィル在住。でも元々の生まれはカリフォルニア、ルート66南西部が大好きで特にアリゾナ州の Two Guns を愛して止まない二人だったようだ。現在の仕事に区切りを付けこの南西部に住みたい、そんな強い気持ちからこのメテオ・シティを復活させるべくトレーディングポストを正式に購入、取得したのが今年の3月だった。ジョアンは決心するまで何度も悩んだそうだが、彼らの地元でしばしばアリゾナ州の州ナンバーを付けた車を見かけた時なんかは「自分たちは正しい方向に進んでいる!」と信じたみたい。
そんなジョアンからFBを通じて友人申請があったのが4月の頭。いまやルート66の仲間たちはFBで300名近く繋がっている「一大家族」なので、きっと誰かから私の事を聞いたのだろう。通常会ったことない人とは繋がらない主義だけど、ルート66は別。友人、親友の友人はもちろん大歓迎。丁寧にご挨拶を戴き「近いうちにどこかルート66で会えるといいね」、そんな会話をしてた矢先、その「奇跡」は起こった(笑)
場所はテキサス州エイドリアン、もう皆さんよーくご存じの「ルート66の中間地点」だ。4月23日 親友のデニスを訪ねてその中間地点のミッドポイント・カフェで彼ら自慢のパイを頬張りながら談笑していた時、突然デニスが「ジョアンを知ってるか?」と聞く。全く予期していない質問に「ジョアン?ジョアン?どこのジョアンだ?」と聞き返すのが精一杯。何となく最近聞いた名前だな、とその3秒後あたりに思っただろうか、でも記憶の中で繋がらない。デニスはそのまま接客でレジへ行ってしまったその時、「Are you Toshi?」年配のカップルの女性が驚きの表情のまま近づいてきた。
「Hi Toshi、I’m Joan from Meteor City」
その一言で私は一瞬にして数日前のFBでのやり取りに引き戻された(笑)