ラスベガスまで来るとどうしても気になることが一つある。今回特にプラザホテルに泊まってるわけだし。
ここ3年あたり、ずっと確認を続けてきた。一回入ってみたい、散策してみたいと思って行ってみるけど、いつも鉄柵で囲まれてどうにもならない。
そう、La Castaneda Hotel 。ラスベガスの街のアムトラック駅の横にある、ニューメキシコ州の誇るべくハーヴィーハウスの生きる伝説である。
ハーヴィーハウスとは、話が長くなるから簡単に言えば(笑)レストラン事業で成功した Fred Harvey 氏が、Atchison, Topeka & Santa Fe Railroad という鉄道会社と共にビジネスを拡大した駅に付随するレストランや宿泊施設を提供した時に建てた建物。カリフォルニア、アリゾナ、ニューメキシコの各州には今でも幾つかの建物が残っていて、多くのトラベラーがその恩恵に授かってきたわけ。
で、La Castaneda Hotel は、ニューメキシコ州では Mission Revival Style と呼ばれそのカテゴリーでは最も古い。ホテルは1899年1月1日に開業され、閉鎖される 1948年まで、約50年間続きました。現在は、アリゾナ州ウィンスローにある、La Posada Hotel を見事に復活させた、Allan Affeldt 氏によって2014年に買い取られ、再開の日を待っている状態。(Allan 氏は 同街のプラザホテルのオーナーでもある)
余り期待をせず、朝早くホテルを立った私は街を出る前に「一応確認」と思って寄ってみた。ら、何と言うことか!鉄柵が開いているではないか!
中には人が何人か居て何やら準備中。「こんにちは!今日は何かあるの?」聞いてみると、「地元アーチストの展示会だよ。11時からだけど、兄ちゃん早いね。まだ待って貰わないと品物も揃ってないよ」と普通に言われる。ホテルとして復活させる話の他に、時折小規模な音楽会やら催し物をやっていることは聞いているが、何せここに住んでるわけじゃないので、そうそう滅多に来ることはできない。「ねえ、申し訳ないんだけど出来たら中を散策していいかな、邪魔しないようにするから」とダメ元で聞いてみたら「Be my guest」って。え?マジ?いいの?
ほーらやっぱりラスベガスくんだりまで来て本当に良かった!ということで、この後いろいろ予定はあったものの、一瞬で全て吹っ飛び、1時間近く我を忘れて散策し回った。
Allan 氏が購入した後、2015年にはオープンするのではないか?との憶測と期待が多くの人々の間に流れたけど、2016年10月、まだその兆しは残念ながらない。
元々は40部屋ほどあったらしいが、バス・トイレが各部屋に付いていなかったため、改装後の部屋数は多く見積もっても25部屋だそうだ。25部屋で採算を取ろうとすると、結構高級志向にしないと難しいのでは?とも思うが、どのような仕上がりになるのか、楽しみで仕方がない。
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かく言う私は、まだ Allan 氏に直接会ったことはない。様々な友人から彼のことは聞いていて、もし彼に会う時が来たら決して初めてとは思えないぐらい色々な話が出来ると思う(笑)そんな日を夢見ながらサンタフェへ向かって出発した。
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