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ちょっと待ってくれよ!と、また言いたい残念なことが。。
今日11月7日付の「Ozarks Alive!」のニュースで、ミズーリ州ホワイトホールにある Whitehall Mercantile が30年超の時を経て、閉店を決めたらしい。幸いにも?まだ正式な閉店日は決まっていないみたいだけど。

dsc06928ジェリー・ホワイト氏は今年で83歳。確かに「お疲れ様」というべきかもしれないお歳だ。今はもう亡くなっている奥様、テルマさんと一緒にお店を開けたのが1985年、その年はルート66が正式に「退役」した年だった。もっともその後程なくして始まる「ルート66ルネサンス期」には多くの観光客がジェリーさんのそのお店を目指したものだと聞いている。

kaitlyn                          (Photo by Kaitlyn – Ozarks Alive!)

前回ジェリーさんに会ったのが2015年3月。Mercantile は毎日空いているわけではないので実は毎回毎回彼に会えるわけではない。電話で呼び出せば来てくれると思うんだけど、そうは言っても、だ。当時はそのつもりでは無かったのかもしれないけど、2階を含めお店の中をほぼ全部案内してくれた。

二階は古ぼけた(失礼!)家具が中心で、椅子や机の数が半端ない。もちろん長年に渡って体積された埃と塵が必要以上に年期に磨きをかける。真昼なのに、ちょっと冷たい空気とホラー映画っぽい若干クリーピーな感じが印象的。この写真は2015年のものだけど、このブログの最後に貼った1993年の映像と殆ど変わらないところが興味深い(笑)

一階にはまだこんなものあったの?!って言うような年代ものや、私が幼少期の車についていた大型のカセットテープもある。これは懐かしすぎて泣きそう(笑)

そうこうしながら店内をぶらついている時に目に入ってきたのがルート66の名物キャラクター、Rootie。ルート66 EZ ガイドという旅する誰もが愛読するガイド本を書いているジェリー・マクラナハン氏の生み出したものだ。このTシャツ欲しい!と思って聞いてみたら一点のみでサイズは Small。さすがに着れない。
その場でジェリーにテキストして彼の倉庫に他のサイズの在庫があるかどうか確認したら答えは NO。とうの昔に完売しているらしく、ある意味この Mercantile で販売されているのは「骨董品扱い」なのかな。

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今ルート66上で商売している人達は総じて年配の方が多い。毎年何人かがリタイヤしたり、健康を害したりでお店の存続が難しくなるが、今年2016年は取り分けこの手のニュースが多いと感じる。先人の皆さんがしっかり守ってきた歴史と遺産を、今度は私たちの世代が後世に伝えるべく努力して行く時になったのだろうか。

これは、とあるカリフォルニアの観光客が撮影した1993年、在りし日のテルマさんの様子。この3年後、初めて私はルート66を実際に走った。