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週刊NY生活月イチ連載 SEASON 3: Vol. 16 今年は断念!アルバカーキの国際気球祭

毎月恒例の寄稿「魅惑の旧街道ルート66をフォーカス」SEASON 3、第16回目(07月号)は、このブログでも取り上げたニューメキシコ州アルバカーキ最大の年次イベント「Balloon Festa」までもが延期になってしまった話題を。内容のアプローチはブログのそれとは多少変えてます。

詳細は週刊NY生活ウェブサイト ⇩ まで (18ページです)
https://nyseikatsu.com/editions/780/780.pdf

Blue Swallow to Next Chapter

Rob & Dawn by Blue Swallow Motel Official Page

このブログでも幾度となく紹介してきたニューメキシコ州トゥクムキャリにあるブルースワロー・モーテル。先週新しいオーナーさんがFacebookのモーテルの公式アカウントより発表された。
彼らの名前はイリノイ州クリスタルレイク出身の Dawn &Robert Federico 夫妻とのことだ。 正式な所有権の発生は7月22日になるそうだが、Route 66 News の記事によればフェデリコ夫妻はそれに先立ち、ルート66の旅に出て、道行く人々に自己紹介をしようとしているらしい。ミューラー家は6月中旬にモーテルが契約中であることを発表した。

下記が公式発表の全文。そのまま原文でご紹介。

Today is a big day in the continuing story of the Blue Swallow Motel. We are pleased to announce the next team to take over as caretakers for this historic roadside accommodation. The Muellers take great pride in introducing Dawn and Rob Federico as the “new people” whose smiling faces will be seen behind the counter and bustling about the property. Our closing with them took place on June 30th, and they’ve been busy selling their home in Crystal Lake, Illinois and preparing for their journey west since then. The story of how we came to know Dawn and Rob is an amazing one, and I know they look forward to sharing that story with all of you in the future.

A little over nine years after we made almost the same move, the Federicos are hitching up the Blue Swallow trailer today and heading west across Route 66. Watch for them along “The Mainstreet of America” as they make their way to their new business and home in Tucumcari. Wish them well in their new adventure. They’ll be stopping at many places to meet people and introduce themselves. After their arrival in Tucumcari, they will drop their gear and make a swing west to meet more people out that way. The official transition in ownership will take place on July 22nd. We will spend a few days with Dawn and Rob to make sure they can find their way around the place, and then we will quit bothering them and get out of their way.

There’s a time for everything, and now is the time for our family to pass the torch on to the next generation of caretakers. It has been a wonderful experience for Nancy, Kevin, Jessica, Cameron, and Baby Cora, filled with hard work, laughter, tears, and long-lasting relationships. We could not have accomplished the work we’ve been able to do without each of your contributions, love and support. We are confident that Dawn and Rob will be good caretakers of the building, but more importantly, they will continue to provide the kind of service and hospitality that the Blue Swallow has been legendary for over eighty-one years on Route 66. We wish them all the success in the world. Come and see them soon!

今までオーナーであった Nancy と Kevin の Mueller 夫妻に会ったのが数年前。それ以来事あるごとに本当に良くしてもらった。
彼らが不在にするときは夫妻のお子さん夫婦、Jessica と Cameron が負けじと素敵なホスピタリティを提供していたものだ。
個々の事例は過去の記事をご覧頂きたいのでここでは割愛するが、Mueller 夫妻には心からの感謝と御礼を言いたい。
折しもパンデミック時代の影響で今直接出向くことが出来ないのがとても残念、かつ心残りで仕方がない。

With Nancy & Kevin Mueller

もう時効と勝手に決め込んで話をすれば、この Blue Swallow がセールに出た昨年秋、一度 Nancy からメッセージを貰った。その内容は、新しいオーナーを探しているが、もし見つからなかった時には「他のオプション」、そう彼らの所有のまま、Innkeeper を雇うというものだった。私のホテル業界でのバックグラウンドを知って、その際の候補の一人として興味があるか打診してくれたってわけだ。
もちろんあくまでも「オプション」なわけで、個人的にはとても喜ばしいことではあるが、同時に多くの障害があることも否めない。
もしそのような方向性に進むなら気兼ねなく声をかけて欲しいと返答した。

だが新しいオーナーが決まって、Mueller 夫妻が人生の次のチャプターに進むことが出来、本当に良かったと思っている。
いつかどこかでルート66上にてそのような仕事が出来れば、という夢は描いているものの、まだ色々な意味でその時期でない、という神の判断だろう。全ての物事はタイミングなのだ。

Robert 曰く、パンデミックによるダウンタイムの間、12月にサウスウェスト地方へ旅行に出かけたことが彼らの人生を大きく左右するものだったらしい。加えて Mueller 夫妻との出会いにも「ストーリー」があるのだとか。多くの詳細は地元メディアで近々明らかになるそうなので、楽しみだ。トレードショーのディレクターだった Robert とバーチャルアシスタントだった Dawn の Federico 夫妻。ブルースワローがどのように「進化」して行くのか、期待は止まらない。

Nancy, Kevin, Cameron, そして Jessica、9年間本当にありがとう、そしてお疲れ様でした。あなた方に会えたこと、友人となれたことは私の人生の宝の一つ。また会う日まで!
そして Dawn & Rob、Welcome to a big Route 66 family 💛

ABQ Balloon Fiesta 延期へ

大変なことになった。

先日ここでも紹介した週刊NY生活に投稿した、「コロナ禍がルート66に及ぼす影響」の中で懸念したことが何と哀しくも現実になってしまった。
本来であれば「Toshi の大予言!?」などと軽口を叩くところだが、今回ばかりはそうはいかない。非常に残念なことに、毎年秋恒例の”Albuquerque International Balloon Fiesta” が1972年開始以来、初めての中止に追い込まれることになったのだ。。。

実はこれね、結構厳しいんだよ。ニューメキシコ州の財政は石油とガスの生産、観光業そして連邦政府予算が重要な推進力になってる。コロナ禍の影響で石油とガスのマーケットが崩壊した今、観光業は取り分け重要な役割を担うべきなんだけど、この観光業は言うまでもなく、ニューメキシコだけでなく世界的に「大恐慌」の状況だ。

数字で言えば毎年の動員数は平均86万人だそうで、イベントが開催される9日間はアルバカーキ―を始め、多くの観光客が州都、サンタフェまで押し寄せる。アルバカーキー中心部のビジネスボリュームに与える経済効果の合計は、1億862万ドルと推定されているのだ。
(実際昨年、2019年のバルーン・フィエスタに帰属する政府収入は、ニューメキシコ州が652万ドル、アルバカーキーが409万ドル、べルナリロ郡が144万ドルと推定されている)
つまりは、この「旗艦的」イベントの中止は、パンデミックがいかに深刻な状態にあるのかを逆に明確にした形になったよね。

フィエスタ理事会のMatt Guthrie会長の言い分はこうだ。会長を始め団体の皆がイベントの開催は心待ちにしていたし、パンデミック発生後もまだ10月まで時間はあるから開催できると信じていた。だけど、参加者の健康と福祉に悪影響を与える可能性は充分にあり、パイロット、ゲスト、スポンサー、スタッフ、そしてボランティアの安全は常に彼らの最優先事項であり、その公約を守ることに専念しなければならないと。
それはそうだよね、もし誰かが、イベントの参加者が、COVID-19に感染してしまった場合、大問題に発展することは想像に容易いし、それこそ今後の運営そのものにも影響が出るに決まっている。中止にすることで生活が回らなくなる人も出てくるかもしれないことを考えると、すごく辛く難しい決断だが、実に懸命な判断と思う。

実際、ニューメキシコ州観光局も「今回の困難な決定はニューメキシコの人々の健康と安全を念頭に置いてなされたものであることを理解しています。観光業はニューメキシコ州の復興に欠かせないものですが、公共の安全を最優先する必要があります。」と間髪いれずに100%の指示を表明した。現にコロナウイルスは、アメリカ国内で少なくとも230万人に感染し、12万人以上が死亡しているのだから。

ここで地元3大ネットワークでのニュースを。

News from KOB Channel 4
News from KOAT Channel 7
News from KRQE Channel 13

聞くところによると、バルーン・フィエスタは非営利組織で、24 人のボランティアの理事会メンバーと年間 20 人のスタッフによって運営されているらしい。2020年は 600 人以上のパイロットをホストし、1,657 台の RV の予約を可能にし、何百ものスポンサーと調整、1,000 人以上のボランティアをサポート、23 万個の商品を注文、エンターテイナーや売店経営者と協力して仕事をする準備をしていたという。これらを踏まえた上で、最終的に10月にイベントを開催できなくなると。もう想像もしたくないよね。

と、冒頭からバルーン・フィエスタが何か知ってて当たり前、的な物言いを進めてきたけれど、それは一体何ぞや?という方に紹介しましょう。

「アルバカーキー・インターナショナル・バルーン・フィエスタ」は10月初旬にニューメキシコ州アルバカーキーの大平原?で開催される「熱気球飛ばし」のイベントだ。第1回目は1972年、わずか13組の参加だったが、今では600ものバルーンが飛び交う「世界最大の」バルーンコンベンションとなったのだよ。実際登録されたバルーンの数は2000年がピークで1,019まで行ったけど「量より質」を重視した後、2009年以降は今の数に抑えたのである。

そもそも始まりは地元ラジオ局、770 KOB Radioの50歳の誕生日祝いのハイライトイベント。同局のマネージャーであった Dick McKee氏、同州で初めて熱気球を所持した Sid Cutter氏、そして熱気球では第一人者である Oscar Kratz 氏の3人によって実現に至ったわけ。

当初の目的は「史上最大の熱気球イベント」で、当時は英国で行われた19組参加を超えるイベントを目指していたらしい。結果21人のパイロットからの参加コミットメントを得たものの、悪天候によってその地に到達できない者も多く、最終的には13組の「風船の集まり」として終了したようだが、このイベントはアリゾナ州、カリフォルニア州、アイオワ州、ミシガン州、ミネソタ州、ネバダ州、そしてテキサス州からのバルーニストが参加し、総勢2万人を動員したというから、大したものではないかい?立派だと思うなー。

公式サイトは、https://balloonfiesta.com/

何―んて偉そうなことをズラズラと私も並べてるけど、自分がニューメキシコ州に移住するまで実は全くそんなこと知らなかったんだよね(笑)
仕事の都合でサンタフェに移住したのが2010年。ハイアット系のゴルフリゾートホテルだったから、ゴルフシーズンは鬼のように混んで忙しかったんだけど、季節外れの10月にまたピークを迎える繁忙期が最初は全く意味が分からず、それでこのイベントのことを知ったってわけ。 (更には自身の働くホテルがスポンサーをしていたこともあるけど)

アルバカーキ―、いやニューメキシコ州の誇るサンディア・マウンテン

ではここから序にちょっとハイアットの宣伝も。

Albuquerque International Sunport (空港)より車で約30分、アルバカーキ―郊外の Rio Rancho という場所に建っているリゾートホテルは2001年のオープン。そうそう、空港だからと言って「Airport」ではないぞ。「Sunport」と名付けたところに拘りを感じさせる。
“Hyatt Regency Tamaya Resort & Spa” と書かれた正門の位置からはホテルの姿なんぞ見えやしない。ここから車で更に電灯一つない「荒野」を10分近く走るのだ。

このリゾートホテルは Santa Ana Pueblo の保有地(約73,000エーカー)の中で500エーカーほどの場所を利用して建てられた。
保有地全体の大きさからみると「たったの500?」と感じるかもしれないが、それでもわかりやすく言えば東京ドーム約43個分の広さなのだ。
総部屋数は350、3つのプールに、2つの(USオープン公式練習場として利用される)5つ星のゴルフコース、そして4つのレストランに、雄大な景色というニューメキシコを思う存分味わえるホテル。バルーン・フィエスタの会場までも車で約15分と利便性は◎ですよ。

https://www.hyatt.com/en-US/hotel/new-mexico/hyatt-regency-tamaya-resort-and-spa/tamay

バルーン・フィエスタは深夜まだ暗いうちから始まる。これは Dawn Patrol と呼ばれるもので、1978年のバルーン・フィエスタで、カリフォルニア州の気球愛好家が夜間飛行を可能にする位置照明システムを開発したことから始まった。Dawn Patrol は日の出前に離陸し、着陸地点が見えるほど明るくなるまで飛行する。もう暗いうちから観光客はいっぱいです。お店もフル稼働状態。

そしてハイアットのロゴの入った気球。スポンサーらしく、ね。

こんな愉快なキャラクター達や、あのベーダ―卿までお出ましだ!

上がったー!

バルーン・フィエスタの理事会は、今年のイベントは来年 2021年まで「延期される」と発表。第49回目の年次イベントは、2021年10月2日~10月10日に開催される予定だ。

Guthrie 氏はこう言う。
「これは確かに後退ではあるが、私たちは今後もこのイベントを世界で最も素晴らしく最高のイベントにすることに全力を尽くし、バルーン・フィエスタ・パークが再び風船と笑顔で埋め尽くされるのを待ちきれません。」と。
2021年はどのようなフィエスタが見られるのだろうか。

週刊NY生活月イチ連載 SEASON 3: Vol. 14 ニューメキシコのホテルは今

毎月恒例の寄稿「魅惑の旧街道ルート66をフォーカス」SEASON 3、第14回目(05月号)は、コロナ禍で奮闘するニューメキシコ州のホテル事情についてご紹介。まだまだ自由に旅行できる日は少し先になりそうですが、「その日」が来た時の準備は是非やっておきましょう?!

詳細は週刊NY生活ウェブサイト ⇩ まで (18ページです)
https://nyseikatsu.com/editions/772/772.pdf

Time No Waits, Again…

何とも悲しい日になった。
ニューメキシコ州ルート66アソシエーションの役員であり、ルート66沿線上多くの歴史的なネオン看板の修復に関して第一人者である Johnny Plath 氏が先週、コロナウィルス感染によって亡くなった。
まだ「たったの」68歳だ。
ニュースによれば彼のお父様も同様な理由でお亡くなりになったらしいのだが、どうやらお父様のお世話時に感染してしまったようだ。

Johnny Plath, the image from Route 66 News

Johnny と彼の兄弟である Larry は、同州アルバカーキにある Southwest Outdoor Electric 社でネオン看板の作成ならびに復元作業に従事していた。彼の業績の中でも最も注目に値する看板の復元は、同州Santa Rosa にあった Sun n’ Sand Motel、こちらも現在は閉店してしまっている同州 Moriarty の El Comedor の「ロトスフィア」、そしてアルバカーキにある De Anza Motor Lodge のそれらだ。

Johnny とニューメキシコ州ルート66協会とのパートナーシップは、2003年に同協会が提唱した、「ルート66ネオンサイン保護プロジェクト」がきっかけだったと言う。その際 Johnny は、最も困難な二つのネオン看板の修復に入札し、担当することになったとのことだ。上記で紹介した、サンタローザの巨大なサンアンドサンドモーテルの看板と、モリアーティにある「Rotosphere」ネオンだ。彼はこれらのプロジェクトが利益を生まないことを十分に理解していたが、ジョニーはこれらの歴史のあるアイコンであったネオンサインを蘇らせる機会を貰えることにモチベーションがあったそうだ。

Rotosphere at El Comedor, the image from Route 66 News

今年の初め、2020年は初夏ごろに渡米し、ニューメキシコ・ルート66を走る予定をしており、その際 Johnny Plath 氏に面会を申し出るつもりだった。もう何年もの間、是非お会いしてお話を聞きたいと思っていた方だ。本当に残念でならない。
ご本人のご冥福を祈ると共に、ご家族に心よりお悔やみを申し上げたい。

PBSが作成したドキュメンタリー映画「Route 66:The Neon Road」に、Johnny のネオン看板への情熱を見ることができる。この映画は Emmy Award も受賞した。お時間のある方は是非。

De Anza Motor Lodge, the image from Route 66 News

El Rancho Hotel を応援しよう

昨日金曜日のこと。アリゾナ、ニューメキシコ、コロラド、ユタの地域をカバーする新聞メディア「The Journal」は、ニューメキシコ州最大の街、アルバカーキの高齢者施設で18人もの COVID-19 感染者が発生した事実を報道した。州全体ではこれで500人を超えた数字となる。

同州で最初の感染者が検出されたのが3月中旬。それから直ぐに州知事である Michelle Lujan Grisham 女史は予防措置として、終末期ホスピスケアを除き、生活支援施設への公共アクセスを一時停止した。報道によればその措置は Grisham女史自身も彼女のお母様へ会いに行くこともできないことを意味していたという。

今更改めて言うことでもないけど、ほとんどの人にとってコロナウイルスは発熱や咳などの軽度から中程度の症状を患うことが主で、2〜3週間で解消すると言われているが、一部の人々、特に高齢者や既存の健康問題のある人々にとっては肺炎や死を含む、より深刻な病気を引き起こす症例が後を絶たない。とはいえ、まだウィルスの全容が解っていないため、いずれの場合も細心の注意で臨むことが重要だ。

そんな中、ニューメキシコ州西部に位置する Gallup の街のシンボルでもある、El Rancho Hotel は医療従事者が必要とする場合、 COVID-19 に感染した重い患者さんのために、ホテルの一部スペースの使用を許可したのだ。が、当面は感染被疑者がコロナウイルスの検査を受けている間、自己隔離する場所としての使用が主になる模様。
もちろんホテルとしてのビジネスは続ける必要があるため、駐車場を隔てた別棟を提供することになるものの、これは同業者の立場からすると非常に難しい、が素晴らしい英断だ。

このプログラムは、Rehoboth McKinley Christian Health Care Services、Gallup Indian Medical Center、Community Outreach and Patient Empowerment 等の専門非営利組織の後援を受けており、ホテル側曰く、提供した場所は、使用語は米国疾病管理予防センター(CDC) による厳しいガイドラインに基づいて部屋が掃除されるとことだ。

El Rancho Hotel は、20世紀初頭に “The Birth of a Nation” や、”The Musketeers of Pig Alley” でアカデミー賞受賞経歴のある著名な映画監督 D.W. Griffith 氏の兄弟である、R.E. Griffith 氏によって 1937年にオープン。兄弟は映画製作者に Gallup エリアでの撮影を奨励し、ホテルは John Wayne、Ronald Reagan、Katherine Hepburn、Kirk Douglas、そしてSpencer Tracey、Gregory Peck や Humphrey Bogart 等、当時のきらめく映画スターたちが宿泊したことで有名。その当時の写真や小物はホテルの2階に堂々陳列されているのだ。

だがさすがの El Rancho も 1980年にフリーウェイI-40がルート66を迂回した際にはビジネス需要は急減、そして衰退の道をたどるのだが、捨てる神あれば拾う神あり、常にそのホテルの運営を夢見ていた Armando Ortega Sr. 氏によって解体の脅威にさらされたホテルは 1986年に50万ドル(現約5400 万円)で購入され、さらに同額を追加して修復したのと記録が残っている。
ホテルは1988年5月に再開、その年に国家歴史登録財に登録された。
Ortega Sr.氏は2014年に86歳で永眠している。

Coat of Arms – John Charles Webster

締めくくりは同州の大司教であられる Archbishop John Charles Webster 氏のお言葉で。
“In unity with all Christians, we call on the faithful to make home the holy place for the sake of all families during the COVID-19 pandemic. Stay home. By practicing social distancing, together we can save lives.”

コロナに負けるな!

依然としてコロナウィルスは世界中で猛威を奮っている。現在世界中で感染者は50万人を超えており、25,000人近い人々が亡くなっていると聞く。
私たち米国でも症例数は10万人を超える勢いで、1,200人以上がその大切な命を落としている。このパンデミックにより米国は欧州の多数の国やカナダからの旅行を禁止。もちろんこのような状況下で旅行をする人は少ないが、多くのルート66ファンを抱える欧州からの旅行者が来ないという事実は、ルート66沿道ビジネスにも多大な影響を落としている。

アリゾナ州ウィンスローに建つ歴史のある「La Posada Hotel」は、再開業した23年前以来、初めての一時閉鎖に追い込まれた。
私の良き友人でもあるオーナーの Allan、そして彼のパートナーである Tina は先週この困難な決断をし、ウイルスの影響で苦しんでいる人々に向け「この危機を乗り越えようとしている皆様の健康と生計を心よりお祈り申し上げます。」と語っている。(Route 66 News より)
尚、Allan はニューメキシコ州 Las Vegas でも「Plaza Hotel」「La Castaneda Hotel」、同州 Lamy の街では「Legal Tender Saloon」を経営している。
残念ではあるが、もちろん全て通常の営業はできていない。

La Posada のホームページより、公式声明を原文のままご紹介。

We have always been an unusual business, founded not to make money but to save special places. For twenty-five years we have poured our lives and revenue into improving our properties, our communities and our staff with little regard for the bottom line. We are so proud of what we have been able to accomplish, and so very grateful for the support of our loyal guests and lovely towns.
Everything is different now. We have had so many cancellations we cannot process them right away. Please be patient and kind. If you believe in our common future, buy a gift certificate for a future stay or meal. If you already have a reservation we would love to give you a gift certificate or reschedule your stay when things get better – which they will. We understand that many of our guests are in crisis too, so if you have a reservation and need a refund we will get that to you as quickly as we can.
We are doing all we can to support our staff too. We will pay out all benefits and will keep 24-hour security and live-in at all properties. Most of these fine people have been with us for years, some for decades. It is heartbreaking. Tina and I are working without pay. We will borrow and use every penny we have so we can all recover together.
La Posada opened in 1930 as the depression overtook an unprepared nation. Working together we brought La Posada back and made it an oasis of kindness and beauty, and then the same for the Plaza, Castaneda and Legal Tender. This crisis too shall pass. We will all travel and dine and laugh again.

ニューメキシコ州と言えば、パンデミック期間、州内すべての宿泊施設に稼働率を50%以下に制限するように命じた。さらに同州は、ウイルスの影響を直接受ける可能性のある医療従事者とその家族が利用できる部屋を(ホテルを利用して)確保したいとも考えていると聞く。

ニューメキシコ州のルート66、アイコン的な施設と言えば「Blue Swallow Motel」だ。そのブルースワローも27日(金)を持って一時的に2週間強、閉鎖する決断をした。(4月12日に再開するかどうか判断)

オーナー夫妻である Kevin と Nancy も私の大切な友人であり、将来的に何かお手伝いが出来ればとも話しているだけに、決して他人事ではない。もちろんルート66沿道の全てのビジネスが大変であろうだけに、想いはこのモーテルらだけではない。かく言う私自身もホテル業界に勤務しており、相当に大変な思いを経験している真っ最中なのだ(泣)

こちらも彼らのFBよりアナウンスメントをご紹介。
一日も早く世界中で感染んが下火になり、元の世界に戻ることを祈って止まない。

We are sad to announce that due to increased concern for the well-being of our guests, employees and ourselves, we have made the difficult decision to temporarily close the motel, effective Friday, March 27th. Please understand that we do not make this decision lightly, but we feel it is impossible to ensure that any of us will not be exposed to the COVID-19 virus during this time of unusual and extreme risk. Additionally, we are simply unable to provide the experience of sociable hospitality that the Blue Swallow has become famous for under the kind of interactive restrictions that are currently in place. The experiences of sitting out with your neighbors under the warm glow of the neon, or sharing travel stories around a campfire, are ones that we are unable to facilitate at this time. It is not entirely clear when we will be able to resume normal operations, but we are targeting April 12 as a day to review the status of the current crisis. A decision will be made at that time on whether to reopen or extend the closure.

We encourage you to not travel during this time, but if you must be on the road, and decide to stay in Tucumcari, please first try our other historic motels, such as the Safari Motel, Roadrunner Lodge or Historic Route 66 Motel. We do not know what their plans are, but for now, they remain open.

We hope and pray that we all come through this crisis safely together, and that we are able to resume normal, fun operations in the very near future.

We apologize for any inconvenience this may cause, and hope to see you at the Blue Swallow for a future visit. Until the time that we see you back on Route 66, please stay safe and healthy.

Thank you all for your support–Kevin & Nancy

Lilian Redman に会いたくて

Lilian Beatrice Leigon Redman

ルート66を走り始めて、ルート66に関わることで沢山の友人、知人が出来た。皆、一人一人が私の誇りとする素晴らしい大切な人々だが、残念ながらタイミングが合わず会うことの出来なかった方々も大勢いる。
その一人が、Lilian Redman 女史、言わずと知れたニューメキシコ州トゥクムキャリのBlue Swallow Motel の元名物オーナーさんだ。ブルースワローモーテルは、1940年代よりルート66のアイコンであり続けているが、Lilian Beatrice Leigon Redman がモーテルのオーナーとして活躍した50年代にその伝説は生まれた。彼女の名セリフの一つ、” I end up traveling the highway in my heart with whoever stops here for the night” は、私自身がホテル業界に従事していることもあり、いつも指針の一つとして肝に銘じている。(とは言え、そんな気量は私にはないが、笑)

現在のオーナーは、Nancy と Kevin Mueller 夫妻。ミシガン州デトロイトから越してきたとても気さくで愉快な人達だ。いつも訪れる度に笑顔満面、飛び切りのホスピタリティ精神で出迎えてくれる姿にはきっと Lilian の精神が受け継がれていると確信する。

With Nancy & Kevin Muller

そんな Lilian にインタビューをする ルート66の生きた伝説、Michael & Suzanne Wallis 夫妻と Nancy の貴重な映像を発見したのでここでシェアしたい。

Lilian が亡くなったのは 1990年代後半。1993年に初めてルート66を走ったが、当時はまだ走って「観光」することだけに注力していた未熟な私は、このようばルート66の真の魅力に気付いていなかった。
Time No Wait、本当に時間は待ってくれない。今やるべきことは絶対に後回しにしてはいけないのだ。

友人、Anthony Reichardt が撮影した当時の Lilian。ああ、本当に会いたかったなぁ。

夜明けの一枚@Blue Swallow Motel

@Tucumcari

週刊NY生活月イチ連載 SEASON 3: Vol.8 そうだ!サンタフェへ行こう

毎月恒例の寄稿「魅惑の旧街道ルート66をフォーカス」SEASON 3、第8回目(11月号)は、ニューメキシコ州の州都、サンタフェの紹介です。サンタフェと言えば宮沢りえ、とか言ってるあなた!イケてないかも(笑)
意外と知らない人が多い「冬のリゾート」サンタフェ。さあ、クリスマス休暇から年末年始はニューメキシコでいかが?

詳細は週刊NY生活ウェブサイト ⇩ まで (29ページです)
https://www.nyseikatsu.com/editions/749/749.pdf

アルバカーキでの一大ビジターセンター計画

地元ニュースで取り上げられた建設地域の映像

ニューメキシコ州、アルバカーキ市議会は先週、「ルート66ビジターセンター」用の費用を含む、スポーツ観光パッケージを承認した。
これは総額約3,000万ドル(約31億円)のパッケージで、その内、ルート66ビジターセンターには250万ドル(約2億7千万円)ほどが含まれるようだ。
ビジターセンターにかかるコストは過去3年間で、340万ドル(約3億6千万円)から1,290万ドル(約14億円)まで急激に増大した。
それは当初の予定にタップルーム、博物館、ドライブインシアター、さてはカンファレンスホールまで追加設置し、一大センターとしての利用価値を上げようとするものだ。

下記は同市議会会議で、総額1,300万ドルを投入して建造しようとしているビジターセンター計画のプレゼンテーションが行われている映像だ。
開始より14分ほどの所から約12分間に渡ってプレゼンテーションが行われているので、興味のある方は是非ご覧になって頂きたい。

地元媒体である、アルバカーキ・ジャーナルは、ティム・ケラー市長先導で提案された観光パッケージは、地元のグレーター・アルバカーキ・ホテル・アンド・ロッジング協会からの積極的な賛成が得られないにもかかわらず、承認プロセスは問題なく進んだと報道。市と債権財務担当者は、市場は活況のため、迅速な債権販売を進めたかったのだろうと読んでいる。

そもそも2016年12月に同州参議院議員である、クラリッサ・ペーニャ女史によってこのルート66ビジターセンターを建造することの重要性が提案され、同センターはコミュニティにとって重要な案件であると提起され続けてきた。ペーニャ女史の言葉を借りれば、同センターは地域経済の活性を推進する大きな力となり、人々が誇りを持つことができるものになる、ということだ。
先に挙げたように、このプロジェクトの費用は約1,300万ドルと予測されており、市は300万ドル(約3.1億円)を割り当て、今年11月の投票の一般債務債において、さらに100万ドル(約1.1億円)を見込んでいるようだ。
今後の動向に注視したい。

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