【週刊NY生活月イチ連載】Season 5 Vol.7:「青鯨」リゾート化計画や伝説の男の表彰など

毎月恒例のNYを中心としたローカル日系情報誌「週刊NY生活」紙にて連載中「さあ行こう!魅惑の旧街道ルート66」SEASON ⑤の第7回、今月は
アリゾナ州:ルート66復興させた伝説の男
ミズーリ州:セントルイス旧裁判所の改装プロジェクト
オクラホマ州:ブルーホエールの改装
テキサス州:アマリロのドライブインシアター閉業へ
、というニュースをお伝えします。
記事全文は週刊NY生活ウェブサイト ⇩ まで (18ページです)https://nyseikatsu.com/editions/941/941.pdf

そうそう、今日はもう一つ。
週刊NY生活の社長さんより連絡を頂きました。
読者であるコロラド州デンバーにご在住の方が、私の記事を読んでくださって実際にルート66へ旅に出られたそうです。
ありがとうございます!

【週刊NY生活月イチ連載】Season 5 Vol.6:回廊保存法や次世代愛好家育成制度など


毎月恒例のNYを中心としたローカル日系情報誌「週刊NY生活」紙にて連載中「さあ行こう!魅惑の旧街道ルート66」SEASON ⑤の第6回、今回はルート66回廊保存プログラム、カリフォルニア州アンボイのロイズカフェの復興、オクラホマ州からは子供の育成を目指した新会員制度、そしてイリノイ州ジョリエットの旧刑務所が国家歴史登録財指定へ、というニュースをお伝えします。
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【週刊NY生活月イチ連載】Season 5 Vol.1:今、ルート66で起こっていることとは?その①

週刊NY生活での月イチ掲載コラム、Season 4 の終わり、そしてしばしの休暇を頂くお話をしたのが昨年12月。それから約半年間の充電期間?を頂き、ようやく今月号より再開する運びとなりました。

今シーズンのお話はズバリ!時事ネタ。時事というと大げさですが、今ルート66では実際に何が起こっているのか?新しくできたもの、面白い話題、などを取りあげ、読者の皆さんの共感を誘いつつ、その「重い腰」をあげるお手伝いができればと思っています(笑)


ということで、毎月恒例のNYを中心としたローカル日系情報誌「週刊NY生活」紙にて連載中「さあ行こう!魅惑の旧街道ルート66」SEASON ⑤の初回はタルサにできた博物館、ヴィクタービルで計画中のテーマ・ホテル、そして期間限定の某著名写真家の展示会をご紹介します!記事全文は週刊NY生活ウェブサイト ⇩ まで (18ページです)
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Rosie, We Love You Forever 💐

何と言ったらいいのだろう。
まだ気持ちの整理が全くつかない。
人ってこんなに簡単にいなくなってしまうものなのだろうか。
いや、ただ単に自分が彼女の病状を知らなかっただけなのかもしれない。

知り合って何年経つのだろう。
本当に初めて会った時から、まるで何年も知っているかのように気さくに接してくれて、いつも 120%の笑顔と愛情で出迎えてくれたロージー。
日本ルート66アソシエーションが発足した際は誰よりも先に協力を約束してくれた。

何日か前にルート66の友人を通じて彼女が病に伏し、もう残された時間が余りないことを始めてソーシャルメディアで知った。
え?は?最初は何が書いてあるのか分からなかった。
急に英語が出来なくなったのだろうか?
寧ろそうであって欲しいぐらいだった。

彼女に近い友人に連絡を取ってみた。
最終的にはご迷惑かと思いながら、ロージーの息子さんである ダニエルにまで連絡をして病状を確かめた。
病状は良くなく残された時間はあと僅かである、と。

一時はアップランドにあるサン・アントニオ地方病院に入院していると聞いたので、自分の居る所からそう遠くはないことを理由に、とにかく駆けつけてみた。
でもロージーは既に彼女の自宅でホスピス療養をしていた。

「もしお母さんと話す機会があるなら、憶えていたらで良い、本当にお世話になりました。皆、心の底からあなたを愛しています。出会えたことは本当に一生の思い出になる、と伝えてほしい。」
それだけ言付けてダニエルに御礼を言った。

癌だなんて聞いてないよ。
去年6月に会った時は全然元気だったじゃないか。
いつものダイナーで一緒に笑いながらブランチ食べたじゃん!
あの時ご馳走になった分、まだ返せてないよ!

彼女の友人たちは、明日14日火曜日の午後6時に彼女のモーテル前でキャンドルナイトを計画しているらしい。車で 4時間弱の距離とは言え、仕事があって参加できないのは悲しい。仕事を理由に参加できない自分自身にもっと悲しい。

いろんなところで何度も書いているが、オクラホマ州のルート66の友人が使う言葉「Time No Waits」という表現を私は気に入っている。
こういうことがあると私達に本当に必要で取り返しのつかないものは時間であるとつくづく思い知らされる。

ロージー、最後は苦しくなかったことを祈る。
本当に今までありがとう。
またどこかで会おう。

共通の友人である、KCキーファー氏の撮影、制作した 「Genuine Life Route 66」のビデオシリーズで紹介されている在りし日の雄姿を最後にここに付けさせてもらう。

Happy New Year Roadies 🥳

Cheers to new beginnings! Health and happiness to you and yours in the new year ahead.

【週刊NY生活月イチ連載】SEASON 4 Vol.20(最終回):年末年始に行きたいアリゾナ北部の三角地帯

さて冒頭からいきなりですが、こちらの月イチコラム、Season 4 は今月を持って一旦終了します。おススメルートを中心に展開してきた今シーズンでしたが、来月1月よりルート66はいわゆる「シーズン・オフ」に入りますので、その間新たなネタを考え先へ進もうと思います。
今シーズンもご愛読ありがとうございました。まだまだ問題や悩みの尽きない2022年~23年ですが、皆さんどうぞお身体に気を付けて良い年をお迎えくださいね!🎄🎉🎍

ということで、毎月恒例の日系情報誌「週刊NY生活」紙にて連載中
「さあ行こう!魅惑の旧街道ルート66」SEASON ④の12月は、アリゾナ州、グランドキャニオン国立公園にアクセスする、アリゾナ・ルート66の街々を紹介していきます。
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師匠との再会、そしていつもの El Trovatore ~アリゾナ・ルート66 小旅行(後編)

アリゾナ州キングマン、この西カリフォルニア州への玄関口としてルート66上でも重要な位置付けとなる街に来るといつも必ず行うのは、
① 博物館訪問
② 「いつもの」モーテルに泊まる
③ 師、Jim Hinckley 氏に会う、の 3つだ。

ただし今回は時間的制約がかなりあり、博物館への訪問は出来なかったが、師匠は変わらず心優しく出迎えてくれた。前回会ったときは日本滞在中の 2018年春だから、まさに 4年ぶりとなるわけだが、何度も言うように SNSでほぼ毎日、ルート66の友人誰かとチャットしたりポストしあったりしていると時間の経過は本当にあやふやになるね。

一緒に食事をする際は毎回違う場所を選ぶのだが、今回も奥様の Judy を交えアメリカン・ステーキの店、「DANBAR」へ。
久しぶりにやっと会えた嬉しさに、あまりにも会話に熱中したからか、プレートの写真を撮ることをすっかり忘れてしまったが、店員さんに頼んだのがこの 2枚のみ 😂 困ったものである。

作家であり歴史家である Jim は最近殊の外精力的に活動しているようで、州外のカンファレンスにも以前に比べると足を運ぶようになり、執筆活動も絶好調。彼の最新刊の一つをサイン入りで頂戴してしまった。

本当はお土産屋さんもそうなんだけど、しっかり買って経済活動に貢献したい気いっぱいなのだが、優しい皆さんから貰ってしまうものも多く、こんな私でも実は恐縮しているのだ。

Jim と言えば、この春、彼の像が博物館近くの鉄道基地に設置されたことを書かないわけにはいかない。街(ダウンタウン)の活性化のために活動する、ボランティア・チームである、Kingman Main Street によって、Jim の長年に渡る街と文化への貢献に対し、Jim そっくりの?等身大のブロンズ像が奉納された。ツアーガイドとして多くの観光客を楽しませてきた、インタラクティブなダウンタウン・ウォーキングツアーの最初のストップ地として今後は利用されるようだ。

残念ながらこの日の再会はそのイベント日より 2週ほど前なので、その式典に出ることも出来なかった上に、今日現在まだその像を拝観していないのだが、逆にその前にご本にどういう気持ちなのか、素直な話を聞くことができた。その時の言葉は、心底謙虚に名誉な気持ちと同時に「超現実的」で「奇妙」だとのこと。
銅像というのは通常亡くなってから建つものだという認識があったので、まだ生きてるうちに・・・💦と、苦笑いの顔が中々キュートであった。

さて、夕食後、やっとモーテルにチェックイン。フロントオフィスの真ん中に鎮座する、オーナーの Sam も変わらず元気そうだ。奥様 Monica の姿が見えなかったが、もう夜なので気を遣わせても何だから聞かずにおいたが、Sam の皮肉たっぷりの長話に付き合っていたら「ところでお前暫く見なかったな、向いにでも泊まってたのか?」って言うから「まさかっ!コロナで日本に幽閉されてたんだよ~」と答えると、「おお、日本にいたのか?」と全く以前の人の話は聞いちゃいない 😂こういう緩いところが気持ちが良いんだけどね。

残念だったのはトレードマークともいえる、モーテル名の入ったネオンタワーが故障中で、修理費の工面に苦労しているので再開の目途は立っていないこと。いつもよりコートヤードが暗く物が悲しい・・・😭

El Trovatore モーテルの特徴の一つ目は、全ての部屋がテーマ毎にペイントされていること。今回お世話になるのは、109 号室「James Dean」である。取り分け彼のファンではないが、毎回違う部屋に泊まり全てを経験する、というのも旅の醍醐味。

毎度のことながら小ざっぱりと綺麗で快適である。シャワーを浴びた後は、洗濯ものをこのように部屋の前のチェアーにかけておくと朝には乾くという運びだ。ルート66旅に ダイソーの 100円物干しは欠かせない。

そして陽のあたるところでお見せしたかったので朝まで待った、このモーテルの特徴の二つ目がこれ。建物の壁にずーーーっと描かれた「World’s Longest Route 66 Map」だ。

毎度出発の朝は早いので、チェックアウト時に彼らに会うことはない。部屋の鍵を指定の場所に返却し(デジタルカードキーじゃないところが良いのだ)、入口に貼ってもらっているルート66ジャパン・アソシエーションのステッカーを確認するのがお約束のルーティンである。

さあ!これでいよいよ今回の旅の終了地点であるカリフォルニアへ!
ルート66の旅は今日も続く。

アリゾナ・ルート66 小旅行(後編)了

【週刊NY生活月イチ連載】SEASON 4 Vol.19:冬休みに訪れる歴史と芸術の街

久しぶりにカリフォルニアの力お届けする今月のお話は、独断と偏見満載の真冬の旅行といえば?の筆頭候補地、ニューメキシコ州サンタフェ。
サンタフェの街がスキー・リゾート地だと知っている方は少ないのではなかろうか。偉そうにかく言う私も住んでみるまで知らなかったけど 😂

ということで、毎月恒例の日系情報誌「週刊NY生活」紙にて連載中
「さあ行こう!魅惑の旧街道ルート66」SEASON ④の今月は、「冬のサンタフェ」のお話です。
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フラッグスタッフのケルシュ・ビールで乾杯~アリゾナ・ルート66 小旅行(中編)

今回のアリゾナ・ルート66は出来ればジャックラビットまで行きたかったんだよね。久しく会っていないトレーディング・ポストの CINDY と ANTONIO に挨拶したかったんだけど、どうもそれは時間が許さないようだ。1日が24時間なのがうらめしい 😂
それに新しく SNS で繋がったウィンスローの街にある、EARL’s MOTOR COURT を経営する ANGELAにも会いたかったんだけど、まあ仕方ない。
次回の楽しみととっておこう。

ということで、今日の限界地点をフラッグスタッフに設定。つまりは大好きなご贔屓ご当地ビールの、Mother Road Brewing Co. には行っておくということになるわけだ。

「マザー・ロード・ブリューイング・カンパニー」は、アリゾナ州で3番目に大きな独立系クラフトビールメーカーで、2011年にフラッグスタッフで設立された当時から訪れるたびに通っている、自称常連さん。
最初にこの ↓ ラベルデザインを見て以来すっかり虜になったわけだが、残念なことに彼らの主力商品は IPA。

日本人はどうやら IPA が好きなビールファンが多いようだが、はっきり言って私は苦手だ。最初は何とか好きになろうと努力したのだが・・💦
今は普通の?エールも提供し始めて、KOLSCH と呼ばれるタイプも出てきたことは最高に嬉しい。

ちょっとだけその「ケルシュ」の話をさせて貰えば、ケルシュはドイツのケルンという街の発祥のビールスタイルで、麦わら色の明るく澄んだ色調が特徴である。1997年以降は、このケルシュという言葉は欧州連合内で地理的表示として保護されているようで(ワインのようだ)ケルン市から 50㌔以内で、ケルン醸造協会の会員が定義する内容に従って醸造されたものをそう呼ぶとのことだ。

私がこの「ケルシュ」を初めて認識したのが 1988年、当時はまだドイツが東西に分かれていた頃に遡る。学生だった私はドイツで行われたサッカーの国際大会に友人らと旅行し、そこで飲んだのが、これ、Ganser Kolsch という名のビールで、世の中にこんなに美味しいビールが存在するのかと度肝を抜かれたことを今でも鮮明に覚えている。

ビールの話で始まったが、店のオープンは何と 14時。酒場であれば普通か。ということで開店までダウンタウンで時間を潰すことにした。

現在のビジネスループ40 と呼ばれる、旧ルート66と、サンフランシスコ通りの交差点。ダウンタウン・フラッグスタッフと称される地区で、その通りと平行に走る レノックス、ビーバー通り界隈が、バーやレストラン等が並ぶもっとも賑やかなエリアだ。

このダウンタウンの南側には街の歴史とは切っても切れない関係にある、アムトラック駅が鎮座する。1926年に「アチソン・トピカ・サンタフェ鉄道」が建設されて以来、この駅舎は重要な役割を担っている。チューダー・リバイバル様式のレンガ造りで、切妻屋根を持つこの建物は、鉄道の技術スタッフの一人が設計したものらしい。この駅舎は、歴史的に最も貨物・旅客の往来が激しい鉄道の通路のひとつ、とのことで、駅舎はフラッグスタッフ市のビジター・センターとしての顔も持つのが特徴だ。

そんな駅舎の駐車場に新しくシールドが描かれたと聞いたが、3年間も帰ってきていなかったブランクもあり、すっかりご無沙汰になってしまっていたが、ようやく今回ご対面 🤩

駅舎中のビジターセンターにも立ち寄ってみたが、お客さんはほぼゼロ。ずっと電話対応に追われて?いる係員のお兄さんだけが忙しそうだった。

そして、もう一つ。駅の南に位置するこれまたクラフトビール屋さんの建物に描かれる、Mural いわゆる「壁画」だ。
およそ 1 ブロックほどの長さの壁画を見ないなんてことがあれば、フラッグスタッフに寄った意味も半減するよ?、というぐらい価値の高いもの。
壁画には、クラシックカー、フラッグスタッフの歴史的なインディアン・パウワウ、地元のルート66のアイコンなどが描かれており、最近ではルート66の旅を記録するための素晴らしい「自撮り」の背景にもなっているとか。今回ここに載せるのは、私が取り分け気に入っているミュージシャンの部分。全体像は是非自分の目で確かめてみよう!

とか何とか行ってるうちに時間が来たので、そそくさとマザーロード・ブリューイング・カンパニーへ移動。前回来た時にはなかった手作り羅針盤のお出迎えに、建物の外でもゆったり飲めるスペースも拡張されていて、パンデミック後にしっかり備えたのが伺える。

それ以上に中はすっかりきれいに早変わり。前は「ビール作り始めました~、一生懸命やってますよ~」っていう苦労感と頑張り感のある色気も何もない工場だったのが、テイスティングできるバーカウンターを一新しmお土産コーナーも充実させ、時間の移りを感じる光景に。彼らが成功しているのなら嬉しいしそれに越したことはないけど、何となくまた「昔はね~」っていう歳喰った自分がいるのが嫌になるね。

まあ、時間との戦いの上、運転もあるので飲酒は軽めに。久しぶりの雰囲気を味わって、彼らの繁盛を喜び、店を後にキングマンへの帰路に着くことにしよう。

アリゾナ・ルート66 小旅行(中編)了


とにかくセリグマンへ~アリゾナ・ルート66 小旅行(前編)

5月、快晴の朝、ヘンダーソンを出て一気にアリゾナ州へ。今日の宿泊はキングマン、と既に決まっているので、まずはフーバーダムを越えてUS 93号線を南にキングマンまで走る。その後はキングマンからどこまで行けるのか、は着いた時間次第ってことになるが、本音を言えばウィンスローまでは行きたいと出発時点では思っていた。

ところで、いきなり話はルート66から逸れるが、この日給油をする際に停まったガスステーションの店舗内で面白いものを見たので紹介したい。

2022年、今年は私達米国市民にとっては重要な「中間選挙」というものが秋にある。中間選挙は、大統領選挙から 2年後に実施される議会選挙で、
4年毎の大統領選の中間年に行われるのでこのように呼ばれるものだ。
アメリカ議会は上院と下院の 2院制で、中間選挙では、下院の「全議席」と上院の 1/3 の議席が改選される。もう少し細かく説明をすれば、下院は各選挙区から議員 1人を選出する小選挙区制で、各州への議席の割当ては
10年ごとに実施される国勢調査によって決まり、一方上院議員は人口数に関係なく各州 2人と決まっており、州は全部で 50あるから定数は 100議席となる。選挙日は 11月最初の月曜日の翌日、「火曜日」と決まっており、今年は11月 8日となる。中間選挙は現職大統領と与党の過去 2年間の「政治に対する信任投票」、の意味合いが強く、有権者の支持具合が明確になるので 2年後の本番、大統領選の行方を見通す重要な選挙という位置づけだ。

ご存じのように現在の大統領は第 46代大統領、民主党の ジョー・ バイデン氏であるが、少しご高齢のため、再選にはクエスチョン・マークだ。民主党候補の後任は今の時点ではわからないが、多数の問題を抱えるトランプ前大統領は 2024年の再選に向けて虎視眈々とそのチャンスを狙っていると報道されている。

アリゾナ州は伝統的に共和党が強いが(すなわちトランプ氏所属の党)、近年民主党の勢力が徐々に高まっており「接戦」の繰り広げられる州となっている。が、やはり共和党は根強いのか、そのガスステーションにはこのような商品が並んでいた ↑ 😮

入口横のゲーム機が数台あるところにも、何と ZOLTARが 💦こんなものまで作ってしまうほどトランプ氏はまだまだ人気があるというわけだ。

因みに ZOLTAR とは、簡単に言えば「占いマシン」であり、コインを入れることで、その人の将来を予言したカードを出してくれる娯楽の一つ。ビデオ・アーケード(ゲームセンター)等でよく見かけるもので、たぶん皆さんの記憶の中で一番有名なものは、1988年に上映されたトム・ハンクス氏主演の映画「BIG」で登場したものではないだろうか。

A scene from the film “BIG” ©21st century fox

話を戻して 93号線を下ろう。「今回はあまり起こらないことが起こった」と、前のコラムで書いたが、昨日の今日で 2日連続で渋滞に巻き込まれた。私は比較的長距離運転をする方だが、天候や事故が原因による渋滞にあまり巻き込まれた覚えがない。だがしかし!今日はこれだ。砂嵐・・・

高速の脇はこんな感じ・・

結構前が見えなくなるぐらいの強烈な砂嵐に出くわしたので、上のような撮影ができるのはかなり収まってからなのであるが、多少は状況伝わるだろうか。10㍄程度でノロノロ運転しないとマジで怖い感じがして、そんな楽しくない時間が 2時間近く続いたんだよね・・・
で、予想通りこういう事故が起こる。そんなに時間がかかったのもこれが原因かと。

せっかく早く出て、今日はどこまで走れるかな?と期待していたワクワク感は一気に消沈してしまったよ 😰

そんなわけで、行ける距離がかなり短くなってしまったが、セリグマンは外せない。93号線からキングマンの街に降りず、そのまま一気に インターステート 40号線に入り、走ること約 1時間。セリグマンの看板がお出迎えだ。

この看板、結構人気がある。
ウエルカム・サインは街の東端、I-40 号線を降りてメインストリートに入って行くところにあるのだが、かなり凝ったデザイン?だよね。「歴史的ルート66の発祥地」と書かれていることで、いろんな議論も沸き起こることは否めないが、その主張は、セリグマンの街が I-40号線にバイパスされた後、エンジェルさんが中心となってセリグマンとルート66の普及に努めたことに基づくものだ。

ところで、今までセリグマン、何回来たかな?
I-40 号線の出口、121 と 123 と、ルート66を結ぶ、極めて小さいヒストリカルエリア内に、お恥ずかしながら今回「初モノ」に出会った 😰
今まで気づかなかったのはきっと新しくできたものだろう、と彼らのウェブサイトを確認すると何とビジネスは1993年から、と書かれているではないか。「BWEAR66AZ」という名の T-シャツ屋さんのようだ。グーグルマップ上でも「Worlds Largest Route 66 Sign」と、記載されているが、本当に世界最大の66の標識なのだろうか。まあ、話半分ということで・・・

さて、セリグマンもパンデミックを挟んでいるので3年以上来ていないが、自分の記録を見返すと、前回写真撮影をしたのは2017年となっている。そんなに長い間訪れてなかっただろうか?うーん・・・
でも街は変わらない。いつものセリグマンの中心通りが心を和ませてくれる。

ルート66が出来て96年。もちろん失われたものも沢山あるが、昔の姿を残していることはそうそうは変わらない。
そんな長く続く歴史遺産が、たかが数年で変わるわけもなく、皆元気な姿を見せてくれることに感謝の念は尽きない。

さてお目当てのエンジェルさんのお店だが、予想以上に街まで来るのに時間がかかってしまったため、エンジェルさんは日中のお休み時間に入ってしまったとのこと。
残念 😵‍💫とはいえ、95歳のご高齢。たかが私が訪問したぐらいでお店に来ていただくほど私は大した者ではないので、無理なお願いは遠慮する。砂塵と事故で時間がかかり会えなかったことは、ご縁がなかったことではなく、神様が再度セリグマンを訪問する機会をくれたということである。

ということで今回は久しぶりの再会を果たせて少しゆっくり話ができた、エンジェルさんの娘、Mirna (ミルナ)と記念ショット。

最近は The Women on the Mother Road にも登場し、精力的な活動をしている。パンデミックの間もただ座って終息を待つのではなく、その時にしか出来ないことに集中し、建物の壁の塗り替えから屋根の補修、そしてお店の中もきれいに改装してお客さんが来るときを想像して過ごしたそうだ。

そんな話をしていると何か外が騒がしい。
店の入り口から次から次へと人が入ってくるではないか!
JTBのツアーバスはもう来ないのに、と思って外へ出ると、何と欧州からのバイクツアーの面々だった。聞くとフランスだって。
まだまだ日本ではマスクする人が 100%近くいて中々パンデミックから抜け出せていない 5月に、マスクなぞどこ吹く風とばかりに誰一人とせず、集団でバイクツアーを楽しむ彼らとの間には大きな人生観の差があることを感じる。

さあ、では最後に変わらないセリグマンの街を一つ一つ確認しながら、先を急ぐことにしよう。

アリゾナ・ルート66小旅行(前編)了


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