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週刊NY生活月イチ連載 SEASON 3: Vol. 16 今年は断念!アルバカーキの国際気球祭

毎月恒例の寄稿「魅惑の旧街道ルート66をフォーカス」SEASON 3、第16回目(07月号)は、このブログでも取り上げたニューメキシコ州アルバカーキ最大の年次イベント「Balloon Festa」までもが延期になってしまった話題を。内容のアプローチはブログのそれとは多少変えてます。

詳細は週刊NY生活ウェブサイト ⇩ まで (18ページです)
https://nyseikatsu.com/editions/780/780.pdf

4th of July

日本にやってきて丸っと3年。4度目の “July 4th” を異国で迎えることになった。Memorial Day、Thanksgiving と米国との繋がりを感じる年次イベントは少なくないけど、やはり7月4日は特別なものがある。

私は日本生まれの日本育ち、だ。もっと細かく言えば「逗子生まれの名古屋育ち」って感じか。ただ重要なのはその「育ち」ってとこだと思う。
この場合の育ちはあくまでも「教育を受けた」時期。
人間形成の根幹部分はこの時期に造られる、という人も多いけど、私にとって真の育ちは「社会に出てから」だと思っている。
その意味では人生の半分以上を過ごしている米国、取り分け「育ち」に関しては98%近く米国で「育ててもらった」自分としては、やはり7月4日は大きな意味を持つのだ。

ルート66を人生のテーマとしている自身には、元軍人、退役軍人を始めとする友人は多い。仕事上の知人も米国国防省、米国海軍、そして米国疾病予防管理センターや各州政府まで多岐に渡る。
彼らの誰からと、この3年間ほぼ毎日SNSを通じてやり取りをしていると、the Stars & Stripes とは切っても切れない縁を感じる。

ただ、今年の7月4日はいろいろな意味で今までとは異なる。言うまでもなく、コロナ禍の影響だ。
報道によればトランプ大統領は4日、新型コロナウイルスの戦いに取り組んできた医療従事者数百人を招き、独立記念日を祝う式典をホワイトハウスで開いた。そこでは、アメリカが新型コロナウイルスとの戦いで「素晴らしい勝利」を収めつつあると強調したという。そうは言うものの、前日3日の新規感染者は5万2300人と過去最多を記録したらしいし、亡くなった人達は13万人にも及ぶ。

感染者数は現在39州で増加しており、最近ではアラバマ、アラスカ、カンザス、ノースカロライナ、そしてサウスカロライナの、少なくとも5州が1日あたりの最多記録を更新したとNY Times も報道している。民主党の Joe Biden大統領候補は自身の Twitterで、「今年の7月4日に、みんなにできる最も愛国的な行動はマスクをつけることだ」と呼びかけた。

アメリカ独立記念日の関心事と言えばやはり「花火大会」だが、今年は多くの州市街村が中止を発表したが、自治体や個人レベルでは結構な花火が上がったとSNS上では動画が散見されていた。
ちょうど動画サイト Youtube にニューヨークのイーストリヴァーでの花火が上がっていたのでご紹介。

こんなこと言うと少々不謹慎かもしれないけど、個人的にはやっぱりMLBのオールスターゲームが中止になったことが結構打撃かな。夏の風物詩じゃないけど、オールスターウィークはアメリカはやはりベースボールの国だ、ということを再認識させてくれる一大イベントが無いのは寂しいよ。
調べたらオールスター戦の中止は第2次世界大戦以来初めてだそうだ。

ここで今更だけど「アメリカの独立記念日ってどんな日なの?」という方に簡単にご説明。独立記念日又は Independence Day は、米国では冒頭にも書いた “July 4th” または “4th of July” と呼ばれる、1776年にアメリカ独立宣言が公布されたことを記念して毎年7月4日に定められている米国の祝日なのだ(池上氏のような気分になってきた)アメリカを最も象徴する祝日であり、独立記念日の一週間は Thanksgiving や Christmas Holiday と並び全米が祝日モード一色になる。
今年2020年は、第244回目の誕生日のお祝い、ってわけだ。
でもここでアメリカの独立の経緯や歴史的考察をするつもりは全くないので、その辺りの詳しい話は Google 先生に聞いて欲しい(笑)
ただ、この国の歴史は、18世紀絶対王政の時代圧倒的権力を持っていた英国王政に「勇敢に立ち向かい」、多大な苦難を乗り越えて勝利=独立を「勝ち取った」という、いかにもアメリカらしいストーリーで歴史は始まったところが大きなポイントだろうか。

毎年この日には数年前に経験した宣誓、 Oath of Allegiance を一番強く思い返す。日本語に訳すと「忠誠の誓い」となり、日本人的感覚には少し重いものかもしれないが、内容はこうだ。
“I pledge allegiance to the Flag of the United States of America, and to the Republic for which it stands, one Nation under God, indivisible, with liberty and justice for all.”
このフレーズ、結構気に入ってたりするんだけど、ルート66の仲間であるオクラホマ州タルサの、Route 66 Alliance のリーダーである Ken Busby 氏が自身のSNSにポストした内容がとても心に刺さった。
いろんなことで毎日を100%楽しめていない中、ちょっと救われた気がした。以下、彼のポストより。

“America is a nation with a mission — and that mission comes from our most basic beliefs. We have no desire to dominate, no ambitions of empire. Our aim is a democratic peace — a peace founded upon the dignity and rights of every man and woman.” ~ George W. Bush

As this Independence Day comes to a close, I’ve been thinking a lot about events of the past several weeks – events that have shaken our nation to its very core.  We cannot correct past injustices with one speech or one program or one event.  All we can do is pledge to do better tomorrow than we did today.

We need to give each other grace when we fall short.  And we need to acknowledge that most of us are doing the best that we can, based on what we know and have experienced.

As Maya Angelou once noted, “I did then what I knew how to do. Now that I know better, I do better.”

Here’s to a better tomorrow for all of us!!

by Ken Busby at his Facebook on July 4, 2020

最後にネットで見つけた History Channel からの面白いトリビア。何とアメリカの「誕生日」は、同時に過去の何人かの大統領の「命日」なんだとか。 知らなかった!

ABQ Balloon Fiesta 延期へ

大変なことになった。

先日ここでも紹介した週刊NY生活に投稿した、「コロナ禍がルート66に及ぼす影響」の中で懸念したことが何と哀しくも現実になってしまった。
本来であれば「Toshi の大予言!?」などと軽口を叩くところだが、今回ばかりはそうはいかない。非常に残念なことに、毎年秋恒例の”Albuquerque International Balloon Fiesta” が1972年開始以来、初めての中止に追い込まれることになったのだ。。。

実はこれね、結構厳しいんだよ。ニューメキシコ州の財政は石油とガスの生産、観光業そして連邦政府予算が重要な推進力になってる。コロナ禍の影響で石油とガスのマーケットが崩壊した今、観光業は取り分け重要な役割を担うべきなんだけど、この観光業は言うまでもなく、ニューメキシコだけでなく世界的に「大恐慌」の状況だ。

数字で言えば毎年の動員数は平均86万人だそうで、イベントが開催される9日間はアルバカーキ―を始め、多くの観光客が州都、サンタフェまで押し寄せる。アルバカーキー中心部のビジネスボリュームに与える経済効果の合計は、1億862万ドルと推定されているのだ。
(実際昨年、2019年のバルーン・フィエスタに帰属する政府収入は、ニューメキシコ州が652万ドル、アルバカーキーが409万ドル、べルナリロ郡が144万ドルと推定されている)
つまりは、この「旗艦的」イベントの中止は、パンデミックがいかに深刻な状態にあるのかを逆に明確にした形になったよね。

フィエスタ理事会のMatt Guthrie会長の言い分はこうだ。会長を始め団体の皆がイベントの開催は心待ちにしていたし、パンデミック発生後もまだ10月まで時間はあるから開催できると信じていた。だけど、参加者の健康と福祉に悪影響を与える可能性は充分にあり、パイロット、ゲスト、スポンサー、スタッフ、そしてボランティアの安全は常に彼らの最優先事項であり、その公約を守ることに専念しなければならないと。
それはそうだよね、もし誰かが、イベントの参加者が、COVID-19に感染してしまった場合、大問題に発展することは想像に容易いし、それこそ今後の運営そのものにも影響が出るに決まっている。中止にすることで生活が回らなくなる人も出てくるかもしれないことを考えると、すごく辛く難しい決断だが、実に懸命な判断と思う。

実際、ニューメキシコ州観光局も「今回の困難な決定はニューメキシコの人々の健康と安全を念頭に置いてなされたものであることを理解しています。観光業はニューメキシコ州の復興に欠かせないものですが、公共の安全を最優先する必要があります。」と間髪いれずに100%の指示を表明した。現にコロナウイルスは、アメリカ国内で少なくとも230万人に感染し、12万人以上が死亡しているのだから。

ここで地元3大ネットワークでのニュースを。

News from KOB Channel 4
News from KOAT Channel 7
News from KRQE Channel 13

聞くところによると、バルーン・フィエスタは非営利組織で、24 人のボランティアの理事会メンバーと年間 20 人のスタッフによって運営されているらしい。2020年は 600 人以上のパイロットをホストし、1,657 台の RV の予約を可能にし、何百ものスポンサーと調整、1,000 人以上のボランティアをサポート、23 万個の商品を注文、エンターテイナーや売店経営者と協力して仕事をする準備をしていたという。これらを踏まえた上で、最終的に10月にイベントを開催できなくなると。もう想像もしたくないよね。

と、冒頭からバルーン・フィエスタが何か知ってて当たり前、的な物言いを進めてきたけれど、それは一体何ぞや?という方に紹介しましょう。

「アルバカーキー・インターナショナル・バルーン・フィエスタ」は10月初旬にニューメキシコ州アルバカーキーの大平原?で開催される「熱気球飛ばし」のイベントだ。第1回目は1972年、わずか13組の参加だったが、今では600ものバルーンが飛び交う「世界最大の」バルーンコンベンションとなったのだよ。実際登録されたバルーンの数は2000年がピークで1,019まで行ったけど「量より質」を重視した後、2009年以降は今の数に抑えたのである。

そもそも始まりは地元ラジオ局、770 KOB Radioの50歳の誕生日祝いのハイライトイベント。同局のマネージャーであった Dick McKee氏、同州で初めて熱気球を所持した Sid Cutter氏、そして熱気球では第一人者である Oscar Kratz 氏の3人によって実現に至ったわけ。

当初の目的は「史上最大の熱気球イベント」で、当時は英国で行われた19組参加を超えるイベントを目指していたらしい。結果21人のパイロットからの参加コミットメントを得たものの、悪天候によってその地に到達できない者も多く、最終的には13組の「風船の集まり」として終了したようだが、このイベントはアリゾナ州、カリフォルニア州、アイオワ州、ミシガン州、ミネソタ州、ネバダ州、そしてテキサス州からのバルーニストが参加し、総勢2万人を動員したというから、大したものではないかい?立派だと思うなー。

公式サイトは、https://balloonfiesta.com/

何―んて偉そうなことをズラズラと私も並べてるけど、自分がニューメキシコ州に移住するまで実は全くそんなこと知らなかったんだよね(笑)
仕事の都合でサンタフェに移住したのが2010年。ハイアット系のゴルフリゾートホテルだったから、ゴルフシーズンは鬼のように混んで忙しかったんだけど、季節外れの10月にまたピークを迎える繁忙期が最初は全く意味が分からず、それでこのイベントのことを知ったってわけ。 (更には自身の働くホテルがスポンサーをしていたこともあるけど)

アルバカーキ―、いやニューメキシコ州の誇るサンディア・マウンテン

ではここから序にちょっとハイアットの宣伝も。

Albuquerque International Sunport (空港)より車で約30分、アルバカーキ―郊外の Rio Rancho という場所に建っているリゾートホテルは2001年のオープン。そうそう、空港だからと言って「Airport」ではないぞ。「Sunport」と名付けたところに拘りを感じさせる。
“Hyatt Regency Tamaya Resort & Spa” と書かれた正門の位置からはホテルの姿なんぞ見えやしない。ここから車で更に電灯一つない「荒野」を10分近く走るのだ。

このリゾートホテルは Santa Ana Pueblo の保有地(約73,000エーカー)の中で500エーカーほどの場所を利用して建てられた。
保有地全体の大きさからみると「たったの500?」と感じるかもしれないが、それでもわかりやすく言えば東京ドーム約43個分の広さなのだ。
総部屋数は350、3つのプールに、2つの(USオープン公式練習場として利用される)5つ星のゴルフコース、そして4つのレストランに、雄大な景色というニューメキシコを思う存分味わえるホテル。バルーン・フィエスタの会場までも車で約15分と利便性は◎ですよ。

https://www.hyatt.com/en-US/hotel/new-mexico/hyatt-regency-tamaya-resort-and-spa/tamay

バルーン・フィエスタは深夜まだ暗いうちから始まる。これは Dawn Patrol と呼ばれるもので、1978年のバルーン・フィエスタで、カリフォルニア州の気球愛好家が夜間飛行を可能にする位置照明システムを開発したことから始まった。Dawn Patrol は日の出前に離陸し、着陸地点が見えるほど明るくなるまで飛行する。もう暗いうちから観光客はいっぱいです。お店もフル稼働状態。

そしてハイアットのロゴの入った気球。スポンサーらしく、ね。

こんな愉快なキャラクター達や、あのベーダ―卿までお出ましだ!

上がったー!

バルーン・フィエスタの理事会は、今年のイベントは来年 2021年まで「延期される」と発表。第49回目の年次イベントは、2021年10月2日~10月10日に開催される予定だ。

Guthrie 氏はこう言う。
「これは確かに後退ではあるが、私たちは今後もこのイベントを世界で最も素晴らしく最高のイベントにすることに全力を尽くし、バルーン・フィエスタ・パークが再び風船と笑顔で埋め尽くされるのを待ちきれません。」と。
2021年はどのようなフィエスタが見られるのだろうか。

週刊NY生活月イチ連載 SEASON 3: Vol. 15 コロナ禍がルート66に及ぼす影響

毎月恒例の寄稿「魅惑の旧街道ルート66をフォーカス」SEASON 3、第15回目(06月号)は、相も変わらず世界を騒がしている「コロナ」は、ルート66で行われるイベントを軒並み中止、または延期に追いやってます(涙)そんな現地の現状を皆さんとシェア。

詳細は週刊NY生活ウェブサイト ⇩ まで (18ページです)
https://nyseikatsu.com/editions/776/776.pdf

週刊NY生活月イチ連載 SEASON 3: Vol. 14 ニューメキシコのホテルは今

毎月恒例の寄稿「魅惑の旧街道ルート66をフォーカス」SEASON 3、第14回目(05月号)は、コロナ禍で奮闘するニューメキシコ州のホテル事情についてご紹介。まだまだ自由に旅行できる日は少し先になりそうですが、「その日」が来た時の準備は是非やっておきましょう?!

詳細は週刊NY生活ウェブサイト ⇩ まで (18ページです)
https://nyseikatsu.com/editions/772/772.pdf

ネオンサインは永遠に

Photo by Tulsa Route 66 Commission

先日お伝えした、オクラホマ州タルサのルート66アイコン “Buck Atoms Cosmic Curio” に新設されるネオンサインの点灯式に関する報告を。(同じ話題の連投にご容赦!)

日本時間4月30日(木)午前9時半(現地時間29日午後7時半)に Facebook のライブ発信としてスタートしたこのイベント。
結果から言えば大成功に終わったと言っていいのかな。
世界中からも300名近くの視聴者が集まり、イベントスレッドには誰が見てるか分かるので、暫く会えていない友人知人にメッセージ送りあったり。今更ながらテクノロジーって凄いなぁと感慨にふけながら楽しい1時間を過ごした。
もちろん声高には言えないが、当日のこの時間は平日の朝。そう、仕事中なのである(笑)暴露してしまえば会社のデスクでもワールドシリーズ等はよくPCの横にスマホを置き「ながら仕事」することもあるんだ。

そんなことはさておき、イベントはまだ明るい中から始まった。予定では8時過ぎに日没だけど、「本当にこの1時間ぐらいで点灯できるくらい暗くなるのかな?」という思いと共に、Jacob Tovar の Honky-Tonk Music で幕を開ける。

その他このイベントには、予定されていたオクラホマ州副知事、そして同州観光局の責任者でもある Matt Pinnell 中尉や、点灯式企画者でバックアトムのオーナーである Mary Beth のスピーチは勿論、制作過程のドキュメンタリー等が少し入った映像もあったのでテンションは上がる。こういう構成はさすがだ。

ライブ配信はこんな感じで

幸い友人でもある Ron Warnick 氏の運営する Route 66 News がイベントの映像を挙げてくれたので、ここで拝借。見れなかった方は是非堪能して頂きたい。

もはや説明のない「ルート66:母なる道」の著者であり歴史家、ルート66の父と世界中からの敬意を集める Michael Wallis 氏がこのイベントに送った文面を最後に原文で紹介したい。

“The Mother Road Signs — especially neon signs — are the language of Route 66. They are glowing symbols of who we were and who we are. They connect travelers to their journey. Starting with the birth of the highway in the 1920s, dazzling neon has always been the beacon showing us the way. The siren glow of candy-colored bands of neon lures us off the road and helps find where to eat, sleep, shop, and gas up. Neon illuminates history by telling us stories. Thankfully, neon signage has been rediscovered and is making a comeback in Tulsa and up and down the timeworn lanes of Route 66. Just like Mother Road, neon is forever.”

そう、ルート66もネオンの灯りも永遠に続くのだ。

コロナのもたらす深刻な影響

Boots Court Motel

今やパンデミックとなった新型肺炎のもたらす影響は日に日に増していることは今更言うまでもないが、国内旅行はもとより海外からの渡航も制限されている状況にルート66沿道でビジネスを営む人々にも深刻な経済難を落としている。
同地域のTV局KOAMは、先日ミズーリ州カ―セイジのモーテルを “COVID-19 Grounds Tourism Route 66 Businesses Suffer” と題して取材をした。
原文で読みたい方はこちら ⇩ 
https://www.koamnewsnow.com/covid-19-grounds-tourism-route-66-businesses-suffer/

素敵なカ―セイジのダウンタウン

Boots Court Motel、私たちルート66ファンであればよく知っているミズーリ州ルート66のアイコンの一つだ。そのオープンは1939年まで遡る。(2006年7月1日の投稿でもご紹介)
モーテルの共同経営者である Deborah Harvey さんはインタビューの中でその悲痛な状況を伝えてくれている。
先週の時点で3月23日以来お客がなく、4月に入っていた67にも上る予約は全てキャンセルになったそうだ。Deborah さんもそうだが、Boots Court Motel にはもう一人の Deborah さんがいて、混同を避けるために私たちルート66ファンの間では通称 “Debbie Dee” と呼ばれている。私も Debbie Dee との交流をするに機会があれば泊めてもらっている大好きなモーテルで、欧州やオーストラリアからの同胞ツアーメンバー達も良くこのモーテルを利用する。

Deborah Harvey さん

「この4月の時期は毎年多くの海外からの観光客がルート66を訪れ、そのうち7割近い人たちがルート66を訪れる。国内観光客だって平均3600ドル近い金額をトラベルに使うんだ。昨年統計では約 1億4千万人が旅行に出たという。単純計算だって500億だよ。」と、同州ジョプリンにあるルート66商工会議所の代表、Ron Hart 氏は語る。

Debbie Dee と Ron Hart 氏と一緒に

海外からの多くの愛好家たちに支持される Boots Court Motel は、3月にトランプ大統領によって欧州諸国、イギリス、アイルランド、そしてカナダからの渡航を禁止した時点で多くのビジネスの可能性を失った。例え米国政府による中小企業への支援プランを受けることができたとしても、国内だけでも84万人に上る感染者数と、4万6千人近くになる死者数を出してしまっている現状を鑑みれば、Route 66 沿線産業が回復するまではまだ1年以上かかる可能性も少なくないのだ。

もちろん困っているのは Boots Court Motel だけではない。何とか皆の力になりたいと考えているが、事はそう簡単に行かないのが現実で歯痒い。私を含め海外に在する全てのルート66ファンが渡航解禁、パンデミックの終息、そして世界が元のように自由に活動できる日を待っている。目指せルート66!友人らのSNSポストを見ていると、毎日そう聴こえてくる。

きれいにライトアップされたネオン

National Scenic Byway 認定へ向けて

カリフォルニア・ヒストリック・ルート66アソシエーションの広報担当である Lynne Miller さんより、世界中のルート66ファンに向けてサポートの要請が届いている。その内容はというと、同州ニードルズとバーストウの間を結ぶルート66を同地域の土地管理局との連携し、National Scenic Byway へ指定登録するためで、今回のサポート要請はその登録に向けた署名活動だ。

そもそも「シーニックバイウェイ (Scenic Byway)」 とは何ぞや?という方のために簡単に説明させて貰うと、それは Scenic(景観のよい)と、Byway(脇道、寄り道)との造語で、主に自動車の走行する道路からの視点で、景観、自然、文化、レクリェーションといった要素によって観光や地域活性化などを目的として、地域の魅力を具現化するための取り組み、またはそのためのルートのことをいう。Scenic Byway は、1980年代後半に米国で提唱され、その後法制化されている。
同様の考え方としては、皆さんもよくご存知のドイツのロマンティック街道があげられるが、日本国内にも72の指定 Scenic Byway があるんだとか。(そこは知らなかった!)

話を戻せば、Lynne さんは今回先ず、米国外で最も大きな影響力と規模を持つ団体の一つ、オランダ・ルート66協会の Dries にコンタクトし、SNSを通じてそのサポートを要請したようだ。イリノイ州、オクラホマ州、ニューメキシコ州、アリゾナ州では既にその Scenic Byway 指定を受けている部分が存在する。コロナウイルスの影響で途方もない打撃を受けているルート66の観光を促進するために、カリフォルア州でも「バイウェイ指定」があることは想像以上のプラスになるのだ。

ところで Dries は私が運営に関わる Route 66 Association of Japan の設立時もお祝いのメッセージを送ってくれた良き友人の一人。サポートをお願いするには最適な人物だ。私からも微力ながら、日本アソシエーションを代表して、サポート快諾の連絡をさせて貰った。

現在コロナウイルスのパンデミックが世界中に進行しているため、米国内はもとより、私たち米国外に住む多くの国のファンが旅の制限を強いられている。ルート66から遠く離れていても、「今できること」を実践できる良い機会を頂いたと思う。

ご興味のある方は下記までご連絡を。
Ms. Lynne Miller
Byway Liaison
California Historic Route 66 Association
Lynne4Anza@aol.com

コロナに負けるな!

依然としてコロナウィルスは世界中で猛威を奮っている。現在世界中で感染者は50万人を超えており、25,000人近い人々が亡くなっていると聞く。
私たち米国でも症例数は10万人を超える勢いで、1,200人以上がその大切な命を落としている。このパンデミックにより米国は欧州の多数の国やカナダからの旅行を禁止。もちろんこのような状況下で旅行をする人は少ないが、多くのルート66ファンを抱える欧州からの旅行者が来ないという事実は、ルート66沿道ビジネスにも多大な影響を落としている。

アリゾナ州ウィンスローに建つ歴史のある「La Posada Hotel」は、再開業した23年前以来、初めての一時閉鎖に追い込まれた。
私の良き友人でもあるオーナーの Allan、そして彼のパートナーである Tina は先週この困難な決断をし、ウイルスの影響で苦しんでいる人々に向け「この危機を乗り越えようとしている皆様の健康と生計を心よりお祈り申し上げます。」と語っている。(Route 66 News より)
尚、Allan はニューメキシコ州 Las Vegas でも「Plaza Hotel」「La Castaneda Hotel」、同州 Lamy の街では「Legal Tender Saloon」を経営している。
残念ではあるが、もちろん全て通常の営業はできていない。

La Posada のホームページより、公式声明を原文のままご紹介。

We have always been an unusual business, founded not to make money but to save special places. For twenty-five years we have poured our lives and revenue into improving our properties, our communities and our staff with little regard for the bottom line. We are so proud of what we have been able to accomplish, and so very grateful for the support of our loyal guests and lovely towns.
Everything is different now. We have had so many cancellations we cannot process them right away. Please be patient and kind. If you believe in our common future, buy a gift certificate for a future stay or meal. If you already have a reservation we would love to give you a gift certificate or reschedule your stay when things get better – which they will. We understand that many of our guests are in crisis too, so if you have a reservation and need a refund we will get that to you as quickly as we can.
We are doing all we can to support our staff too. We will pay out all benefits and will keep 24-hour security and live-in at all properties. Most of these fine people have been with us for years, some for decades. It is heartbreaking. Tina and I are working without pay. We will borrow and use every penny we have so we can all recover together.
La Posada opened in 1930 as the depression overtook an unprepared nation. Working together we brought La Posada back and made it an oasis of kindness and beauty, and then the same for the Plaza, Castaneda and Legal Tender. This crisis too shall pass. We will all travel and dine and laugh again.

ニューメキシコ州と言えば、パンデミック期間、州内すべての宿泊施設に稼働率を50%以下に制限するように命じた。さらに同州は、ウイルスの影響を直接受ける可能性のある医療従事者とその家族が利用できる部屋を(ホテルを利用して)確保したいとも考えていると聞く。

ニューメキシコ州のルート66、アイコン的な施設と言えば「Blue Swallow Motel」だ。そのブルースワローも27日(金)を持って一時的に2週間強、閉鎖する決断をした。(4月12日に再開するかどうか判断)

オーナー夫妻である Kevin と Nancy も私の大切な友人であり、将来的に何かお手伝いが出来ればとも話しているだけに、決して他人事ではない。もちろんルート66沿道の全てのビジネスが大変であろうだけに、想いはこのモーテルらだけではない。かく言う私自身もホテル業界に勤務しており、相当に大変な思いを経験している真っ最中なのだ(泣)

こちらも彼らのFBよりアナウンスメントをご紹介。
一日も早く世界中で感染んが下火になり、元の世界に戻ることを祈って止まない。

We are sad to announce that due to increased concern for the well-being of our guests, employees and ourselves, we have made the difficult decision to temporarily close the motel, effective Friday, March 27th. Please understand that we do not make this decision lightly, but we feel it is impossible to ensure that any of us will not be exposed to the COVID-19 virus during this time of unusual and extreme risk. Additionally, we are simply unable to provide the experience of sociable hospitality that the Blue Swallow has become famous for under the kind of interactive restrictions that are currently in place. The experiences of sitting out with your neighbors under the warm glow of the neon, or sharing travel stories around a campfire, are ones that we are unable to facilitate at this time. It is not entirely clear when we will be able to resume normal operations, but we are targeting April 12 as a day to review the status of the current crisis. A decision will be made at that time on whether to reopen or extend the closure.

We encourage you to not travel during this time, but if you must be on the road, and decide to stay in Tucumcari, please first try our other historic motels, such as the Safari Motel, Roadrunner Lodge or Historic Route 66 Motel. We do not know what their plans are, but for now, they remain open.

We hope and pray that we all come through this crisis safely together, and that we are able to resume normal, fun operations in the very near future.

We apologize for any inconvenience this may cause, and hope to see you at the Blue Swallow for a future visit. Until the time that we see you back on Route 66, please stay safe and healthy.

Thank you all for your support–Kevin & Nancy

週刊NY生活月イチ連載 SEASON 3: Vol.10 ルート66各地のイベント2020

毎月恒例の寄稿「魅惑の旧街道ルート66をフォーカス」SEASON 3、第10回目(01月号)は、2020年、ルート66の沿道各地で開催されるイベントをご紹介。今年の旅行計画の参考にしてください!
もちろん紙上で全ては語れませんので、ネットでググって自分に合うイベントを見つけて、是非その「空気」に触れてみましょう!

詳細は週刊NY生活ウェブサイト ⇩ まで (11ページです)
https://nyseikatsu.com/editions/756/pdf/page11.pdf

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