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【週刊NY生活月イチ連載】Season 5 Vol.1:今、ルート66で起こっていることとは?その①

週刊NY生活での月イチ掲載コラム、Season 4 の終わり、そしてしばしの休暇を頂くお話をしたのが昨年12月。それから約半年間の充電期間?を頂き、ようやく今月号より再開する運びとなりました。

今シーズンのお話はズバリ!時事ネタ。時事というと大げさですが、今ルート66では実際に何が起こっているのか?新しくできたもの、面白い話題、などを取りあげ、読者の皆さんの共感を誘いつつ、その「重い腰」をあげるお手伝いができればと思っています(笑)


ということで、毎月恒例のNYを中心としたローカル日系情報誌「週刊NY生活」紙にて連載中「さあ行こう!魅惑の旧街道ルート66」SEASON ⑤の初回はタルサにできた博物館、ヴィクタービルで計画中のテーマ・ホテル、そして期間限定の某著名写真家の展示会をご紹介します!記事全文は週刊NY生活ウェブサイト ⇩ まで (18ページです)
https://nyseikatsu.com/editions/919/919.pdf

【週刊NY生活月イチ連載】SEASON 4 Vol.20(最終回):年末年始に行きたいアリゾナ北部の三角地帯

さて冒頭からいきなりですが、こちらの月イチコラム、Season 4 は今月を持って一旦終了します。おススメルートを中心に展開してきた今シーズンでしたが、来月1月よりルート66はいわゆる「シーズン・オフ」に入りますので、その間新たなネタを考え先へ進もうと思います。
今シーズンもご愛読ありがとうございました。まだまだ問題や悩みの尽きない2022年~23年ですが、皆さんどうぞお身体に気を付けて良い年をお迎えくださいね!🎄🎉🎍

ということで、毎月恒例の日系情報誌「週刊NY生活」紙にて連載中
「さあ行こう!魅惑の旧街道ルート66」SEASON ④の12月は、アリゾナ州、グランドキャニオン国立公園にアクセスする、アリゾナ・ルート66の街々を紹介していきます。
記事全文は週刊NY生活ウェブサイト ⇩ まで (18ページです)
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師匠との再会、そしていつもの El Trovatore ~アリゾナ・ルート66 小旅行(後編)

アリゾナ州キングマン、この西カリフォルニア州への玄関口としてルート66上でも重要な位置付けとなる街に来るといつも必ず行うのは、
① 博物館訪問
② 「いつもの」モーテルに泊まる
③ 師、Jim Hinckley 氏に会う、の 3つだ。

ただし今回は時間的制約がかなりあり、博物館への訪問は出来なかったが、師匠は変わらず心優しく出迎えてくれた。前回会ったときは日本滞在中の 2018年春だから、まさに 4年ぶりとなるわけだが、何度も言うように SNSでほぼ毎日、ルート66の友人誰かとチャットしたりポストしあったりしていると時間の経過は本当にあやふやになるね。

一緒に食事をする際は毎回違う場所を選ぶのだが、今回も奥様の Judy を交えアメリカン・ステーキの店、「DANBAR」へ。
久しぶりにやっと会えた嬉しさに、あまりにも会話に熱中したからか、プレートの写真を撮ることをすっかり忘れてしまったが、店員さんに頼んだのがこの 2枚のみ 😂 困ったものである。

作家であり歴史家である Jim は最近殊の外精力的に活動しているようで、州外のカンファレンスにも以前に比べると足を運ぶようになり、執筆活動も絶好調。彼の最新刊の一つをサイン入りで頂戴してしまった。

本当はお土産屋さんもそうなんだけど、しっかり買って経済活動に貢献したい気いっぱいなのだが、優しい皆さんから貰ってしまうものも多く、こんな私でも実は恐縮しているのだ。

Jim と言えば、この春、彼の像が博物館近くの鉄道基地に設置されたことを書かないわけにはいかない。街(ダウンタウン)の活性化のために活動する、ボランティア・チームである、Kingman Main Street によって、Jim の長年に渡る街と文化への貢献に対し、Jim そっくりの?等身大のブロンズ像が奉納された。ツアーガイドとして多くの観光客を楽しませてきた、インタラクティブなダウンタウン・ウォーキングツアーの最初のストップ地として今後は利用されるようだ。

残念ながらこの日の再会はそのイベント日より 2週ほど前なので、その式典に出ることも出来なかった上に、今日現在まだその像を拝観していないのだが、逆にその前にご本にどういう気持ちなのか、素直な話を聞くことができた。その時の言葉は、心底謙虚に名誉な気持ちと同時に「超現実的」で「奇妙」だとのこと。
銅像というのは通常亡くなってから建つものだという認識があったので、まだ生きてるうちに・・・💦と、苦笑いの顔が中々キュートであった。

さて、夕食後、やっとモーテルにチェックイン。フロントオフィスの真ん中に鎮座する、オーナーの Sam も変わらず元気そうだ。奥様 Monica の姿が見えなかったが、もう夜なので気を遣わせても何だから聞かずにおいたが、Sam の皮肉たっぷりの長話に付き合っていたら「ところでお前暫く見なかったな、向いにでも泊まってたのか?」って言うから「まさかっ!コロナで日本に幽閉されてたんだよ~」と答えると、「おお、日本にいたのか?」と全く以前の人の話は聞いちゃいない 😂こういう緩いところが気持ちが良いんだけどね。

残念だったのはトレードマークともいえる、モーテル名の入ったネオンタワーが故障中で、修理費の工面に苦労しているので再開の目途は立っていないこと。いつもよりコートヤードが暗く物が悲しい・・・😭

El Trovatore モーテルの特徴の一つ目は、全ての部屋がテーマ毎にペイントされていること。今回お世話になるのは、109 号室「James Dean」である。取り分け彼のファンではないが、毎回違う部屋に泊まり全てを経験する、というのも旅の醍醐味。

毎度のことながら小ざっぱりと綺麗で快適である。シャワーを浴びた後は、洗濯ものをこのように部屋の前のチェアーにかけておくと朝には乾くという運びだ。ルート66旅に ダイソーの 100円物干しは欠かせない。

そして陽のあたるところでお見せしたかったので朝まで待った、このモーテルの特徴の二つ目がこれ。建物の壁にずーーーっと描かれた「World’s Longest Route 66 Map」だ。

毎度出発の朝は早いので、チェックアウト時に彼らに会うことはない。部屋の鍵を指定の場所に返却し(デジタルカードキーじゃないところが良いのだ)、入口に貼ってもらっているルート66ジャパン・アソシエーションのステッカーを確認するのがお約束のルーティンである。

さあ!これでいよいよ今回の旅の終了地点であるカリフォルニアへ!
ルート66の旅は今日も続く。

アリゾナ・ルート66 小旅行(後編)了

フラッグスタッフのケルシュ・ビールで乾杯~アリゾナ・ルート66 小旅行(中編)

今回のアリゾナ・ルート66は出来ればジャックラビットまで行きたかったんだよね。久しく会っていないトレーディング・ポストの CINDY と ANTONIO に挨拶したかったんだけど、どうもそれは時間が許さないようだ。1日が24時間なのがうらめしい 😂
それに新しく SNS で繋がったウィンスローの街にある、EARL’s MOTOR COURT を経営する ANGELAにも会いたかったんだけど、まあ仕方ない。
次回の楽しみととっておこう。

ということで、今日の限界地点をフラッグスタッフに設定。つまりは大好きなご贔屓ご当地ビールの、Mother Road Brewing Co. には行っておくということになるわけだ。

「マザー・ロード・ブリューイング・カンパニー」は、アリゾナ州で3番目に大きな独立系クラフトビールメーカーで、2011年にフラッグスタッフで設立された当時から訪れるたびに通っている、自称常連さん。
最初にこの ↓ ラベルデザインを見て以来すっかり虜になったわけだが、残念なことに彼らの主力商品は IPA。

日本人はどうやら IPA が好きなビールファンが多いようだが、はっきり言って私は苦手だ。最初は何とか好きになろうと努力したのだが・・💦
今は普通の?エールも提供し始めて、KOLSCH と呼ばれるタイプも出てきたことは最高に嬉しい。

ちょっとだけその「ケルシュ」の話をさせて貰えば、ケルシュはドイツのケルンという街の発祥のビールスタイルで、麦わら色の明るく澄んだ色調が特徴である。1997年以降は、このケルシュという言葉は欧州連合内で地理的表示として保護されているようで(ワインのようだ)ケルン市から 50㌔以内で、ケルン醸造協会の会員が定義する内容に従って醸造されたものをそう呼ぶとのことだ。

私がこの「ケルシュ」を初めて認識したのが 1988年、当時はまだドイツが東西に分かれていた頃に遡る。学生だった私はドイツで行われたサッカーの国際大会に友人らと旅行し、そこで飲んだのが、これ、Ganser Kolsch という名のビールで、世の中にこんなに美味しいビールが存在するのかと度肝を抜かれたことを今でも鮮明に覚えている。

ビールの話で始まったが、店のオープンは何と 14時。酒場であれば普通か。ということで開店までダウンタウンで時間を潰すことにした。

現在のビジネスループ40 と呼ばれる、旧ルート66と、サンフランシスコ通りの交差点。ダウンタウン・フラッグスタッフと称される地区で、その通りと平行に走る レノックス、ビーバー通り界隈が、バーやレストラン等が並ぶもっとも賑やかなエリアだ。

このダウンタウンの南側には街の歴史とは切っても切れない関係にある、アムトラック駅が鎮座する。1926年に「アチソン・トピカ・サンタフェ鉄道」が建設されて以来、この駅舎は重要な役割を担っている。チューダー・リバイバル様式のレンガ造りで、切妻屋根を持つこの建物は、鉄道の技術スタッフの一人が設計したものらしい。この駅舎は、歴史的に最も貨物・旅客の往来が激しい鉄道の通路のひとつ、とのことで、駅舎はフラッグスタッフ市のビジター・センターとしての顔も持つのが特徴だ。

そんな駅舎の駐車場に新しくシールドが描かれたと聞いたが、3年間も帰ってきていなかったブランクもあり、すっかりご無沙汰になってしまっていたが、ようやく今回ご対面 🤩

駅舎中のビジターセンターにも立ち寄ってみたが、お客さんはほぼゼロ。ずっと電話対応に追われて?いる係員のお兄さんだけが忙しそうだった。

そして、もう一つ。駅の南に位置するこれまたクラフトビール屋さんの建物に描かれる、Mural いわゆる「壁画」だ。
およそ 1 ブロックほどの長さの壁画を見ないなんてことがあれば、フラッグスタッフに寄った意味も半減するよ?、というぐらい価値の高いもの。
壁画には、クラシックカー、フラッグスタッフの歴史的なインディアン・パウワウ、地元のルート66のアイコンなどが描かれており、最近ではルート66の旅を記録するための素晴らしい「自撮り」の背景にもなっているとか。今回ここに載せるのは、私が取り分け気に入っているミュージシャンの部分。全体像は是非自分の目で確かめてみよう!

とか何とか行ってるうちに時間が来たので、そそくさとマザーロード・ブリューイング・カンパニーへ移動。前回来た時にはなかった手作り羅針盤のお出迎えに、建物の外でもゆったり飲めるスペースも拡張されていて、パンデミック後にしっかり備えたのが伺える。

それ以上に中はすっかりきれいに早変わり。前は「ビール作り始めました~、一生懸命やってますよ~」っていう苦労感と頑張り感のある色気も何もない工場だったのが、テイスティングできるバーカウンターを一新しmお土産コーナーも充実させ、時間の移りを感じる光景に。彼らが成功しているのなら嬉しいしそれに越したことはないけど、何となくまた「昔はね~」っていう歳喰った自分がいるのが嫌になるね。

まあ、時間との戦いの上、運転もあるので飲酒は軽めに。久しぶりの雰囲気を味わって、彼らの繁盛を喜び、店を後にキングマンへの帰路に着くことにしよう。

アリゾナ・ルート66 小旅行(中編)了


とにかくセリグマンへ~アリゾナ・ルート66 小旅行(前編)

5月、快晴の朝、ヘンダーソンを出て一気にアリゾナ州へ。今日の宿泊はキングマン、と既に決まっているので、まずはフーバーダムを越えてUS 93号線を南にキングマンまで走る。その後はキングマンからどこまで行けるのか、は着いた時間次第ってことになるが、本音を言えばウィンスローまでは行きたいと出発時点では思っていた。

ところで、いきなり話はルート66から逸れるが、この日給油をする際に停まったガスステーションの店舗内で面白いものを見たので紹介したい。

2022年、今年は私達米国市民にとっては重要な「中間選挙」というものが秋にある。中間選挙は、大統領選挙から 2年後に実施される議会選挙で、
4年毎の大統領選の中間年に行われるのでこのように呼ばれるものだ。
アメリカ議会は上院と下院の 2院制で、中間選挙では、下院の「全議席」と上院の 1/3 の議席が改選される。もう少し細かく説明をすれば、下院は各選挙区から議員 1人を選出する小選挙区制で、各州への議席の割当ては
10年ごとに実施される国勢調査によって決まり、一方上院議員は人口数に関係なく各州 2人と決まっており、州は全部で 50あるから定数は 100議席となる。選挙日は 11月最初の月曜日の翌日、「火曜日」と決まっており、今年は11月 8日となる。中間選挙は現職大統領と与党の過去 2年間の「政治に対する信任投票」、の意味合いが強く、有権者の支持具合が明確になるので 2年後の本番、大統領選の行方を見通す重要な選挙という位置づけだ。

ご存じのように現在の大統領は第 46代大統領、民主党の ジョー・ バイデン氏であるが、少しご高齢のため、再選にはクエスチョン・マークだ。民主党候補の後任は今の時点ではわからないが、多数の問題を抱えるトランプ前大統領は 2024年の再選に向けて虎視眈々とそのチャンスを狙っていると報道されている。

アリゾナ州は伝統的に共和党が強いが(すなわちトランプ氏所属の党)、近年民主党の勢力が徐々に高まっており「接戦」の繰り広げられる州となっている。が、やはり共和党は根強いのか、そのガスステーションにはこのような商品が並んでいた ↑ 😮

入口横のゲーム機が数台あるところにも、何と ZOLTARが 💦こんなものまで作ってしまうほどトランプ氏はまだまだ人気があるというわけだ。

因みに ZOLTAR とは、簡単に言えば「占いマシン」であり、コインを入れることで、その人の将来を予言したカードを出してくれる娯楽の一つ。ビデオ・アーケード(ゲームセンター)等でよく見かけるもので、たぶん皆さんの記憶の中で一番有名なものは、1988年に上映されたトム・ハンクス氏主演の映画「BIG」で登場したものではないだろうか。

A scene from the film “BIG” ©21st century fox

話を戻して 93号線を下ろう。「今回はあまり起こらないことが起こった」と、前のコラムで書いたが、昨日の今日で 2日連続で渋滞に巻き込まれた。私は比較的長距離運転をする方だが、天候や事故が原因による渋滞にあまり巻き込まれた覚えがない。だがしかし!今日はこれだ。砂嵐・・・

高速の脇はこんな感じ・・

結構前が見えなくなるぐらいの強烈な砂嵐に出くわしたので、上のような撮影ができるのはかなり収まってからなのであるが、多少は状況伝わるだろうか。10㍄程度でノロノロ運転しないとマジで怖い感じがして、そんな楽しくない時間が 2時間近く続いたんだよね・・・
で、予想通りこういう事故が起こる。そんなに時間がかかったのもこれが原因かと。

せっかく早く出て、今日はどこまで走れるかな?と期待していたワクワク感は一気に消沈してしまったよ 😰

そんなわけで、行ける距離がかなり短くなってしまったが、セリグマンは外せない。93号線からキングマンの街に降りず、そのまま一気に インターステート 40号線に入り、走ること約 1時間。セリグマンの看板がお出迎えだ。

この看板、結構人気がある。
ウエルカム・サインは街の東端、I-40 号線を降りてメインストリートに入って行くところにあるのだが、かなり凝ったデザイン?だよね。「歴史的ルート66の発祥地」と書かれていることで、いろんな議論も沸き起こることは否めないが、その主張は、セリグマンの街が I-40号線にバイパスされた後、エンジェルさんが中心となってセリグマンとルート66の普及に努めたことに基づくものだ。

ところで、今までセリグマン、何回来たかな?
I-40 号線の出口、121 と 123 と、ルート66を結ぶ、極めて小さいヒストリカルエリア内に、お恥ずかしながら今回「初モノ」に出会った 😰
今まで気づかなかったのはきっと新しくできたものだろう、と彼らのウェブサイトを確認すると何とビジネスは1993年から、と書かれているではないか。「BWEAR66AZ」という名の T-シャツ屋さんのようだ。グーグルマップ上でも「Worlds Largest Route 66 Sign」と、記載されているが、本当に世界最大の66の標識なのだろうか。まあ、話半分ということで・・・

さて、セリグマンもパンデミックを挟んでいるので3年以上来ていないが、自分の記録を見返すと、前回写真撮影をしたのは2017年となっている。そんなに長い間訪れてなかっただろうか?うーん・・・
でも街は変わらない。いつものセリグマンの中心通りが心を和ませてくれる。

ルート66が出来て96年。もちろん失われたものも沢山あるが、昔の姿を残していることはそうそうは変わらない。
そんな長く続く歴史遺産が、たかが数年で変わるわけもなく、皆元気な姿を見せてくれることに感謝の念は尽きない。

さてお目当てのエンジェルさんのお店だが、予想以上に街まで来るのに時間がかかってしまったため、エンジェルさんは日中のお休み時間に入ってしまったとのこと。
残念 😵‍💫とはいえ、95歳のご高齢。たかが私が訪問したぐらいでお店に来ていただくほど私は大した者ではないので、無理なお願いは遠慮する。砂塵と事故で時間がかかり会えなかったことは、ご縁がなかったことではなく、神様が再度セリグマンを訪問する機会をくれたということである。

ということで今回は久しぶりの再会を果たせて少しゆっくり話ができた、エンジェルさんの娘、Mirna (ミルナ)と記念ショット。

最近は The Women on the Mother Road にも登場し、精力的な活動をしている。パンデミックの間もただ座って終息を待つのではなく、その時にしか出来ないことに集中し、建物の壁の塗り替えから屋根の補修、そしてお店の中もきれいに改装してお客さんが来るときを想像して過ごしたそうだ。

そんな話をしていると何か外が騒がしい。
店の入り口から次から次へと人が入ってくるではないか!
JTBのツアーバスはもう来ないのに、と思って外へ出ると、何と欧州からのバイクツアーの面々だった。聞くとフランスだって。
まだまだ日本ではマスクする人が 100%近くいて中々パンデミックから抜け出せていない 5月に、マスクなぞどこ吹く風とばかりに誰一人とせず、集団でバイクツアーを楽しむ彼らとの間には大きな人生観の差があることを感じる。

さあ、では最後に変わらないセリグマンの街を一つ一つ確認しながら、先を急ぐことにしよう。

アリゾナ・ルート66小旅行(前編)了


週刊NY生活月イチ連載 SEASON 4: Vol. 2 アリゾナのモーターイベントをエンジョイしよう!

毎月恒例の日系情報誌「週刊NY生活」紙への寄稿、新たな企画「さあ行こう!魅惑の旧街道ルート66」SEASON ④、いきなりやらかしちゃいました!(汗)
とは言っても、入稿を忘れたわけでも、それが遅れたわけでもないよ。
ある意味もっとマズいかもしれないけど、紹介したイベントが掲載翌日、何と中止・延期の決定に。。。。涙
新緑の頃(季語だぞっ!)旅シーズンの訪れを告げるこのイベントこそが、最初の「おススメルート」としては相応しかったんだけどなぁ。
残念!

でも載ってしまったものは仕方ない。(よね?)過去30年以上も続くこのイベント、そうそう簡単には終わりません。2022年には必ずパワーアップして帰ってくるはずのなので、そこに期待しましょう!
イベント中止に関する情報は、
https://www.historic66az.com/33-fun-run.html

記事全文は週刊NY生活ウェブサイト ⇩ まで (18ページです)
https://nyseikatsu.com/editions/807/807.pdf

キングマンの新ネオン点灯式

ネオンサインの話題が続いて恐縮だけど、今度はアリゾナ州キングマンから新しいネオンサインの点灯式に関する話題が飛び込んできた!
そう、キングマンだ。ここのブログでは何度となく取り上げているアリゾナ・ルート66を代表する一大拠点からのイベントとあって心が躍る。

新しいネオンサインは、同街の中心と言っても差しつかえない「パワーハウス博物館」内のキングマンビジターセンターが中心となって来る5月20日午後7時(現地時間)から行うもので、前回の Buck Atoms Cosmic Curio 同様、Facebook Live でライブ配信されるので、時間が許す人は是非参加して頂きたい。

これは数日前にFBに上がったイメージ写真。キングマン、いやルート66を代表する数多くのルート66に関する書物を出版している作家であり歴史家の Jim Hinckley 氏からの投稿だ。情報によればサインポストは高さ30フィート(約9m)にもなるらしい。

これは私も知らなかったのだが、2015年にキングマンはこの博物館の古くなった入口の看板(木製)をメタルのフレームに変えて新しいデザインに変更したのだが、それから僅か20か月後、ピックアップトラックを運転していたあるドライバーが高速のままこれに激突、支柱を破壊し、標識は「引退」となった。
通常は気持ちがダウンしてしまうものだが、こんな状況下でもキングマン観光局は前向きに物事を捉え、これはきっと神様からのメッセージであり、新しい時代を象徴するものに作り直す良い機会だ、と考えたそうだ。彼らは世界的に有名な「Welcome to Las Vegas」の看板、ハリウッドサイン、そして Twin Arrows や Roy’s Cafe などの象徴的な標識をヒントに、地元にある看板製作会社と共にコラボレーションするに至ったとか。

制作会社は街のダウンタウンにある Legacy Signs 社、電気関係が同じく地元の Walker Electric 社、そして肝心の資金はアリゾナ州ルート66アソシエーションが多大な貢献をし、キングマン市の観光予算と共に捻出したと発表されている。

今更説明の必要は無いかと思うけど、簡単にキングマンについて触れておきたい。キングマンは、アリゾナ州モハーベ群、群庁所在地で人口は近郊のコミュニティを加えると約5万人弱。中でも特記したいのは、ネバダ州ラスベガスの南東約105マイル(169 km)にあるので、ラスベガスへ行った際にオプションとして簡単に行けるよ!という点。キングマンへ行くには、ラスベガスから国道93号線をひたすら南に向かって走るだけで所要時間は2時間程度という、まさに「隣町」。道中にはコロラド河を渡る、かの有名な「フーバーダム」もあり、中々ルート66に興味を示してくれないパートナーやお子さんを引きずって連れていくにも最適な観光地ってわけだ。

その国道93号線もキングマンの街に入るとビール通り(Beale Street)という名前に代わり「パワーハウス博物館&ビジターセンター」のある交差点でルート66と交わるのだ。パワーハウス博物館は文字通り街の中心的アイコンで、ルート66の歴史はもちろんのこと、米国車社会の発展を担ってきた各時代の自動車の展示等の常時展に加え特別展も随時開催している。

2018年9月の投稿でも触れたけど、ちょっとプチ自慢をご容赦(笑)
世界中からのビジターが多いこの博物館、もちろん世界6、7か国語のパンフを用意しているのだが、そこの館長であり友人でもある Josh Noble 氏からの依頼で、パンフの日本語版は私が担当させて貰った。

街へ行く度に「常宿」として決めている、El Trovatore Motel の存在や、前述したジムさんのお膝元でもあるキングマンは魅力がいっぱい。
ジムさんは私の心の友でもあり、出会って以来沢山のことで私個人には勿論のこと、私が運営するルート66 日本アソシエーションの運営にも惜しみないサポートをくれる。

5月20日(水)午後7時は、日本時間では 21日(木)午前11時。
皆さん、Facebook Live でお会いしましょう!

コロナに負けるな!

依然としてコロナウィルスは世界中で猛威を奮っている。現在世界中で感染者は50万人を超えており、25,000人近い人々が亡くなっていると聞く。
私たち米国でも症例数は10万人を超える勢いで、1,200人以上がその大切な命を落としている。このパンデミックにより米国は欧州の多数の国やカナダからの旅行を禁止。もちろんこのような状況下で旅行をする人は少ないが、多くのルート66ファンを抱える欧州からの旅行者が来ないという事実は、ルート66沿道ビジネスにも多大な影響を落としている。

アリゾナ州ウィンスローに建つ歴史のある「La Posada Hotel」は、再開業した23年前以来、初めての一時閉鎖に追い込まれた。
私の良き友人でもあるオーナーの Allan、そして彼のパートナーである Tina は先週この困難な決断をし、ウイルスの影響で苦しんでいる人々に向け「この危機を乗り越えようとしている皆様の健康と生計を心よりお祈り申し上げます。」と語っている。(Route 66 News より)
尚、Allan はニューメキシコ州 Las Vegas でも「Plaza Hotel」「La Castaneda Hotel」、同州 Lamy の街では「Legal Tender Saloon」を経営している。
残念ではあるが、もちろん全て通常の営業はできていない。

La Posada のホームページより、公式声明を原文のままご紹介。

We have always been an unusual business, founded not to make money but to save special places. For twenty-five years we have poured our lives and revenue into improving our properties, our communities and our staff with little regard for the bottom line. We are so proud of what we have been able to accomplish, and so very grateful for the support of our loyal guests and lovely towns.
Everything is different now. We have had so many cancellations we cannot process them right away. Please be patient and kind. If you believe in our common future, buy a gift certificate for a future stay or meal. If you already have a reservation we would love to give you a gift certificate or reschedule your stay when things get better – which they will. We understand that many of our guests are in crisis too, so if you have a reservation and need a refund we will get that to you as quickly as we can.
We are doing all we can to support our staff too. We will pay out all benefits and will keep 24-hour security and live-in at all properties. Most of these fine people have been with us for years, some for decades. It is heartbreaking. Tina and I are working without pay. We will borrow and use every penny we have so we can all recover together.
La Posada opened in 1930 as the depression overtook an unprepared nation. Working together we brought La Posada back and made it an oasis of kindness and beauty, and then the same for the Plaza, Castaneda and Legal Tender. This crisis too shall pass. We will all travel and dine and laugh again.

ニューメキシコ州と言えば、パンデミック期間、州内すべての宿泊施設に稼働率を50%以下に制限するように命じた。さらに同州は、ウイルスの影響を直接受ける可能性のある医療従事者とその家族が利用できる部屋を(ホテルを利用して)確保したいとも考えていると聞く。

ニューメキシコ州のルート66、アイコン的な施設と言えば「Blue Swallow Motel」だ。そのブルースワローも27日(金)を持って一時的に2週間強、閉鎖する決断をした。(4月12日に再開するかどうか判断)

オーナー夫妻である Kevin と Nancy も私の大切な友人であり、将来的に何かお手伝いが出来ればとも話しているだけに、決して他人事ではない。もちろんルート66沿道の全てのビジネスが大変であろうだけに、想いはこのモーテルらだけではない。かく言う私自身もホテル業界に勤務しており、相当に大変な思いを経験している真っ最中なのだ(泣)

こちらも彼らのFBよりアナウンスメントをご紹介。
一日も早く世界中で感染んが下火になり、元の世界に戻ることを祈って止まない。

We are sad to announce that due to increased concern for the well-being of our guests, employees and ourselves, we have made the difficult decision to temporarily close the motel, effective Friday, March 27th. Please understand that we do not make this decision lightly, but we feel it is impossible to ensure that any of us will not be exposed to the COVID-19 virus during this time of unusual and extreme risk. Additionally, we are simply unable to provide the experience of sociable hospitality that the Blue Swallow has become famous for under the kind of interactive restrictions that are currently in place. The experiences of sitting out with your neighbors under the warm glow of the neon, or sharing travel stories around a campfire, are ones that we are unable to facilitate at this time. It is not entirely clear when we will be able to resume normal operations, but we are targeting April 12 as a day to review the status of the current crisis. A decision will be made at that time on whether to reopen or extend the closure.

We encourage you to not travel during this time, but if you must be on the road, and decide to stay in Tucumcari, please first try our other historic motels, such as the Safari Motel, Roadrunner Lodge or Historic Route 66 Motel. We do not know what their plans are, but for now, they remain open.

We hope and pray that we all come through this crisis safely together, and that we are able to resume normal, fun operations in the very near future.

We apologize for any inconvenience this may cause, and hope to see you at the Blue Swallow for a future visit. Until the time that we see you back on Route 66, please stay safe and healthy.

Thank you all for your support–Kevin & Nancy

Arizona Fun Run 中止へ

2019年のイベントポスター

少し前にルート66沿道で開催される、2020年のイベントを紹介したが、現在世界中を巻き込んでいるコロナウィルスの影響で、30年以上に渡って行われている毎年恒例の「Arizona Fun Run」(5月1日~3日開催予定)が中止となってしまった。
ここ数週間、アメリカは勿論、イラン、イタリア、中国、そしてスペインを筆頭に150か国近く感染者が出ているパンデミック状態では、CDCC やアリゾナ州知事の推奨に従った形で、それは感染の拡大と多くの人の命を尊重する大切な決断と思う。

Arizona Fun Run は毎年約800~900台のカスタムカーが参加し、アリゾナ州セリグマンをスタートし、同州西端のトポックまで走る一大イベントだ。

昨年のイベントがYouTubeにあったので、参考までに。

勿論、今年参加する予定だった人には、$55 の参加費はアリゾナ州ルート66協会へ「寄付」するか、「返金」を希望するかの選択が与えられているようだし、来年2021年への参加へトランスファーすることも可能だ。

コロナウィルスの影響は日々日々深刻になっていて、今後の見通しが立っていない分、今後幾つのイベントが中止または延期になるのか分からない状態だ。アメリカは先週の欧州、UK、そしてアイルランドからの旅行禁止を発表したことに加え、カナダとの国境も「必須でない」旅行者の訪問を封鎖することを両国で合意した模様。先行きが本当に心配だ。

もし読者の皆さんの中にこのイベントに申し込んでいる人がいるなら、イベントのウェブサイトよれば、連絡先は nikki@historic66az.com とのこと。

週刊NY生活月イチ連載 SEASON 3: Vol.7 キングマンの魅力

毎月恒例の寄稿、SEASON 3!第7回目(10月号)は、アリゾナ州キングマンの街と親友ジム・ヒンクリ-氏のご紹介。ルート66西部の重要拠点となるキングマンはルート66の魅力が満点!カジノ王国、ネバダ州ラスベガスも目と鼻の先という好ロケーションでもあり、皆さんの旅をより充実したものにするのでは?!

詳細は週刊NY生活ウェブサイト ⇩ まで
https://www.nyseikatsu.com/featured-article/10/2019/27082/

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