Day: April 24, 2016

Munger Moss 70周年の夜

ミズーリ州レバノンのアイコン、Munger Moss Motel が、今年で生誕70周年を迎えました。
昼間はラリー、そして夜は祝賀パーティー。ルート66ファンだけでなく、地元の住民の方々も集まり、大きなお祝いとなりました。

名物のネオンサインは、この日も健在。
西へ向かって走り、レバノンの街に入ると左手に見えてくるあの光は、やはり特別な存在です。クラシックカーとの相性も抜群で、何度見ても飽きません。

Party

Bob and Ramona Lehman

オーナーのラモナとボブ・リーマン夫妻にとっては、70周年に加え、もう一つの節目の年でもあります。
二人でこのモーテルを経営し始めて45周年になるのだそうです。

夫妻はアイオワ州出身。
モーテル経営を志し、物件を探していた際に偶然レバノンへ辿り着き、ガソリンスタンドで出会った不動産エージェントの紹介でこのモーテルと巡り合ったといいます。まさに「事実は小説より奇なり」。
一目で気に入り、購入を決めたそうです。

私も数年前からお付き合いがあり、ラモナは私にとって「ルート66のお母さん」のような存在です。

JessCar
そしてこの夜、もう一つの楽しみがありました。

ふと駐車場に目をやると、場違いなほど存在感のある一台が目に入りました。
今ではあまり見かけなくなった、あの無骨な「ハンマー」です。
……いや、車種の話は正直どうでもいい。

問題は、その車でした。
これは、私がずっと好きで聴いてきたカントリー歌手、
Jess McIntyre のツアー用車両。
写真や記事で何度も目にしてきた“あの車”が、目の前に停まっていたのです。

初めて実物を見るはずなのに、不思議と見覚えがある。
頭の中で、点と点がゆっくりつながっていきます。
――ということは。
――ということは、だ。

「……ジェス、ここにいるよな?」

誰に言うでもなく、心拍数だけが少し上がっていきました。

 

実は、彼がこのパーティーに参加してミニライブを行うこと自体は、事前に本人から聞いていました。
Facebookでつながり、何度かやり取りもしていた。
でも、“情報として知っている”のと、“同じ場所にいると実感する”のとでは、まったく違います。

ほどなくして対面したジェスは、驚くほど気取らない人物でした。
スター然としたところは一切なく、気さくで、よく笑う。
ルート66の音楽を歌う理由が、そのまま人柄に表れているような、そんな人です。

こういう人に出会えるから、この道の旅はやめられません。

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ライブが始まるまで、会場は食事や歓談でにぎやかな雰囲気。
やがてジェスの演奏が始まり、ネオンの光の下で音楽が響きます。

JessontheShow

途中、ラモナ自らが切り分けた記念ケーキも登場。
甘さはかなり強烈でしたが、それもまたアメリカらしいお祝いの味でした。

夕方4時半に始まった宴は、気がつけば夜11時を過ぎていました。

TOSHI MUNGER MOSS SIGN DSC_0200

ネオンの前で写真を撮り、部屋へ戻ろうとしたところ、ロビーで再び歓談に加わることに。
最後の一枚は、ほぼ午前2時近く。

長い一日でしたが、70年という時間の重みと、この場所を支えてきた人たちの想いを、改めて感じる夜となりました。

Allstars

“Save the Gasconade Bridge” ラリーウォーク in 2016

2016年4月23日(土)。
ミズーリの澄み切った青空の下、“Roamin’ Rich” ことリッチ・ディンケラ氏に率いられたSave the Gasconade Bridge ラリーウォーク が開催されました。
このイベントは、昨年3月に続く2回目。
私は前回、諸事情で参加できなかったため、今年が初参加となりました。

対象となっている橋は、昨年12月から車両通行が完全にブロックされています。とはいえ、徒歩や自転車での通行は可能で、今も人の行き来が続いている場所です。

開始は正午の予定でしたが、あまりの好天に、朝10時頃にはすでに人が集まり始めていました。クラシックカーの列も次々と到着し、会場は次第に賑わいを見せます。

このラリーの目的は明確です。
老朽化を理由に州政府が検討している「解体」に対し、
壊すのではなく、修復を——
ルート66にとって重要なアイコンを残そう、という意思表示です。

どの国でも、行政の決定を覆すのは簡単ではありません。
だからこそ、多くの人が集まり、声を上げ、民意の力を示すことに意味があります。

当日は地元テレビ局、警察関係者、州や自治体の関係者なども参加し、
「壊さずに修復を」というメッセージが、はっきりと共有されました。

そんな中、壇上で挨拶が続く最中、突然リッチがマイクを握り、こう叫びます。「Toshi、どこだ? 何か一言どうだ?」

……完全に不意打ちです💦
アメリカで “You like to say something?” は、お願いではなく、ほぼ命令😂
周囲の拍手に背中を押され、引き下がる選択肢はありませんでした。

結果的に、昨年立ち上げたルート66アソシエーション・オブ・ジャパンの紹介と、今回この場に参加した理由について、短く話すことになりました。

思いがけない場面もありましたが、イベントは大成功。
暑さのため多少早めの終了となったものの、多くの人と想いを共有し、語り合い、ルート66に関わることの意味を改めて感じる一日でした。

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