Month: May 2016

名曲『Route 66』と、ウィノナという名前

ルート66ファンでなくても、洋楽が好きな方なら、
「Route 66」という曲をどこかで耳にしたことがあるはずです。
正式なタイトルは Get Your Kicks on Route 66
ルート66を象徴する、最も有名なフレーズでもあります。

この曲は1946年、Bobby Troup が大陸横断の旅の途中で書いたと言われています。
その後、多くのミュージシャンにカバーされ、
「誰のバージョンが一番いいのか」「どのアレンジが最高か」という話題は、今でもあちこちで尽きることがありません。

さて、この曲を初めて聴いたとき、私には一つ、引っかかる言葉がありました。—ウィノナ?

シカゴ、ロサンゼルス、セントルイス、ジョプリン、アマリロ、ギャロップ、
フラッグスタッフ、キングマン、バーストウ、サン・バーナディノ。
どれも聞き覚えのある地名ばかりです。
でも、ウィノナだけは違いました。

調べてみると、ウィノナ は、
アリゾナ州フラッグスタッフから東へ約16マイル、
ウォルナット渓谷国立モニュメントの近くにある、とても小さな集落。
正直なところ、「街」と呼ぶのも少し躊躇するような場所です。

ウィノナ自体に観光スポットがあるわけではありません。
けれど、ここでインターステート40号線を降り、
州道394号線を西へ進むルートが、実に美しい。
厳密にはルート66から少し外れますが、
89号線へ抜けるまでの間、正面には San Francisco Peaks が広がり、
思わず車を止めたくなる景色が続きます。
もしこのあたりを通る機会があれば、ぜひ一度、寄り道してみてほしい場所です。

記録によれば、この曲を最初に録音し、世に広めたのは
Nat King Cole
彼の名前を聞くと、真っ先にクリスマスソングを思い浮かべてしまうのは、たぶん世代のせいでしょう。

その後、1961年には Chuck Berry、1964年には The Rolling Stones もカバーを発表しています。

個人的な好みを言えば、2012年に Glenn Frey が発表した、
ウエスタン・スウィング調のバージョンが一番好きです。
その映像を貼っておきます。

最後に、参考までに——
東エミさんによる日本語訳を少し。

もし西へ車を走らせるなら、この道が一番さ。
シカゴからロサンゼルスへ、2000マイル以上続くルート66。
セントルイス、ジョプリン、オクラホマ・シティ、アマリロ。
ギャロップ、フラッグスタッフ、そうだ、ウィノナも忘れるな。
キングマン、バーストウ、サン・バーナディノ。
カリフォルニアへ行くなら、ルート66だ。

たった一曲の歌の中に、
小さな地名と、長い旅が詰め込まれている。
それもまた、ルート66らしさなのだと思います。

🤠 The Road Crew 🤠

RCAD

覚えている方もいるでしょうか。
第一回目の投稿で触れた、ひょんなことから出会った Road Crew というバンド。
彼らがルート66を歌ったアルバムに出会った話です。

その Road Crew のメンバー本人たちに、
昨年10月、イリノイ州 エドワーズビル で開催された
Miles of Possibility** **というカンファレンス・イベントで、実際に会うことができました。

正確に言えば、出演を知っていて、どうしても会いたくて足を運んだ、というのが本音ですが。

メンバーの一人、ジョーとは、それ以前に共通のルート66仲間を通じてSNSでつながっており、
「いつも聴いているよ」と、そんなやり取りをしていました。
そして実際に4人全員と会ってみると、皆とても気さくで、まったく気取らない、好感の持てる人たちでした。

CDにもサインをもらい、約1時間にわたるコンサートを、心ゆくまで楽しみました。
音楽も、人柄も、そのまま。
あの空間にいられたこと自体が、何よりの贅沢だったと思います。

こちらは翌朝に撮った、メンバー全員との一枚。
間違いなく、人生のハイライトのひとつ。忘れられない、最高の記念です。

 

Me&RC

Road Crew のオフィシャルサイトはこちら!
http://www.roadcrew66.com/

週刊NY生活~魅惑のアメリカ旧国道ルート66を旅する⑤ 「ジェミニ・ジャイアント@ウィルミントン」

連載も第五回目。
現在、イリノイ州を絶賛通過中です。

……なのですが、
今週はなぜかジェミニ・ジャイアントの話だけで終わってしまいました。
気がつけば、ひたすら語り続ける展開に。

「そろそろ先へ進んでほしい」
そんな読者の声が、聞こえてくるような気もします。

編集長、すみません。
次は、ちゃんと前に進みます。😂

http://www.nyseikatsu.com/editions/584/index.html

No.5

夕暮れのルート66、ジェリーと

MO Road

2016年4月23日。
ガスコナーデ橋でのラリーを終えたあと、私は友人ジェリーの車の助手席に座り、
次のイベントが行われるマンガー・モス・モーテルへと戻っていました。

橋から街へ戻るには、もっと早く着けるインターステートもあります。
けれどその日は、あえてそれを使わず、
ルート66を、風を感じながらゆっくり走ることにしました。
こうした選択が自然にできるのは、同じ道を愛する者同士だからこそ、なのかもしれません。

ミズーリ名物の「リボンロード」。
上下に大きくうねるその道を進みながら、
ふと、こんなことを考えていました。

数年前―いや、ほんの3年、5年前でもいい。
その頃の自分が、
ルート66の世界では名の知れたアーティストであるジェリーと並んで、
このミズーリの道を走っている姿を、
果たして想像できただろうか。

夕陽を横目に、ぼんやりとそんなことを思います。

インターステートが造られたとき、
当時の人々はどんな気持ちだったのだろう。
今日の自分のように、それを横目に見ながら、
それでもあえてルート66を選んだ人はいたのだろうか。

目の前に広がるこの景色は、
その頃と同じように見えていたのだろうか。

90年も経てば、風景は大きく変わるのが普通です。
けれど、砂利道と太陽、緑の木々だけが視界に入るこの光景は、
きっと、ほとんど変わっていない。

夕陽が正面に沈み、
そしてまた昇る。
そうやって、時間はゆっくりと流れていく。

やがて、夕陽が少し霞んで見えました。

“The Missouri Maze” ~迷宮への誘い

KC, Nancy & Nick

本日は少しだけ、ご紹介を。

映像プロデューサーの KC Keefer 氏が、
パートナーの Nancy Barlow 氏、
そして友人の Nick Gerlich 氏とともに手がけるユニット
Unoccupied Route 66 が、新作をリリースしました。

彼らはこれまで、Painted Desert Trading Post や Exit Zero など、
今は廃墟となったルート66沿いの歴史的スポットを題材に、
独自の視点でドキュメンタリー作品を制作してきました。

そして、この6月に発表された最新作が、
The Missouri Maze。
直訳すれば「ミズーリの迷宮」。
タイトルを聞いただけで、思わず引き込まれる響きがあります。

つい先日、このDVDを、私たちが運営するルート66アソシエーション・オブ・ジャパンにも寄贈してくれました。
まずは、下記のトレーラー(予告編)をご覧ください。
作品の空気感が、きっと伝わるはずです。

彼らのオフィシャルサイトはこちら!
http://www.unoccupiedroute66.com/

第29回 Arizona Fun Run

AZ Fun Run

今年も開催されました。
アリゾナ州ルート66アソシエーション主催の アリゾナ・ファン・ラン。
今回で、なんと29回目を迎える伝統あるイベントです。

このイベントは、Arizona Route 66 Association を中心に、
キングマン商工会議所、観光局が連携して行われています。
内容はシンプルで、だからこそ魅力的。
キングマンからセリグマンまで、ルート66の一部区間、約140マイルを、
数多くのクラシックカーが連なって走るというものです。

当日は、戦前の車両から1950〜60年代のアメリカ車、
時にはヨーロッパのクラシックカーまでが一堂に集まり、
街全体がまるで走る博物館のような雰囲気に包まれます。
沿道には地元の人々や観光客が集まり、
手を振ったり、写真を撮ったりと、自然と笑顔が生まれる光景が広がります。

車好きにとってはもちろん、
「ルート66を体感する」という意味では、これ以上分かりやすいイベントはありません。
そして、このファン・ランを合図に、
毎年春から初夏にかけて、ルート66各地でさまざまなイベントが動き出します。

アリゾナ・ファン・ランは、
単なるカーイベントではなく、
その年のルート66シーズンの幕開けを告げる、特別な一日なのです。

公式ページ:http://azrt66.com/

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