Month: July 2016

ドイツで灯ったRoute 66 ~ 第1回ヨーロピアンフェスティバル

Route-66-Festival-logo

先月、ドイツの Ofterdingen で、米国外では初となるルート66の大型イベントが開催されました。

その名もEuropean Route 66 Festival。

主催者側からも声を掛けていただき、本当はどうしても行きたかった。
けれど、仕事の都合がどうしてもつかず断念💦

いつも「後悔しない人生を勝手に生きてます」なんて恰好の良いこと言っているけれど、叶わないことも、やっぱりあるわけで…。

救いは、イベントが大成功だったと聞けたこと。

アメリカからは、私の友人Jim Hinckley 氏がThe Road Ahead Initiative を代表して参加。

彼のFacebook投稿によれば、会期中に少なくとも60回はルート66の話をしたとか(笑)<心の声:なんだよ、66回じゃないのかよ😂>

他にもNick Gerlich 氏、
Debbie Dee さん(Boots Court Motel)、
イリノイ、カンザス、オクラホマ各州の代表者らも参加していたそうです。

フェスティバルでは、ドイツ、オランダ、スイス、フランス、ベルギー、チェコなど欧州各国のルート66愛好家たちが集結。

インターナショナルグループとしてThe Road Ahead Initiative をどう支援していくか、真剣な議論が交わされたとのこと。

さらにジムは、英国、スコットランド、カナリア諸島からの参加者とも
有意義な対話を重ねたそうです。羨ましい限り。

ジムの報告書の最後は、こんな言葉で締めくくられていました。

「雰囲気も音楽も、まるでアメリカの小さな街にいるようだった。
夜な夜な語り合ったけれど、これは“知らない国で開かれた家族の再会”みたいなものだよ(笑)」

ルート66が大切にしている価値のひとつに“家族” という概念があります。

遠く本国を離れたドイツの地でも、その精神は変わらない。

国境を越えても、文化が違っても、Route 66 がつなぐものは同じなのだと感じました。いつか近い将来、日本でもこのような国際的フェスティバルを開催できたら。

こちらは昨年制作されたフェスティバルのプロモーションビデオ。
アリゾナ州セリグマンの“ルート66の父” Angel Delgadillo 氏の掛け声から始まります。ぜひご覧ください!

John’s Modern Cabin ~ 運命に背中を押された朝

John’s Modern Cabin――長い間、私の頭の片隅に残り続けていた“宿題”。

初めてルート66を走破して以来、ミズーリを何度も訪れながらも、なぜか行けなかった場所。
ずっーーーと取れなかった「シコリ」が、やっと外れた、というお話です。

以前紹介したUnoccupied Route 66 の作品「The Missouri Maze」。
ネタバレ防止で内容には触れませんでしたが、題材となっているのが、ミズーリ州アーリントンにあるこのキャビン。

この場所、少し奥まったところにあって、注意深く探さないと見逃してしまう。特に冬は難易度が上がる。雪でも積もっていれば、ほぼアウト。

そんな“タイミングの悪さ”も重なって、実は一度も訪れたことがありませんでした。

「今年の4月後半、ミズーリに行く。今回は絶対に時間を見つけて行こう。」そんな軽い決意をしていた、ある春の日。
何の前触れもなく、小さなパッケージが届きました。

差出人はSharon Ward さん。
アリゾナ在住、ルート66界ではよく知られるMike Ward 氏の奥様です。

「何だろう?」と思いながら開封すると――そこには、額に収められた美しい手刺繍。

しかも、デザインはJohn’s Modern Cabin
一瞬、言葉を失いました。

聞けば、シャロンさんはルート66のアイコンを刺繍にするのが大好きで、
友人たちにプレゼントしているとのこと。
わざわざ私のために作ってくれたと知り、すぐに感謝の連絡を入れました。

でも、なぜ“ジョン”なのか?

このキャビンを見たことがない、見てみたい――そんな話を、誰かに熱心にした覚えもない。

なのに届いたのが、この刺繍。

この際理由はどうでもいい。それがその「ジョン」だった、という事実がすべて。

「今回は逃すな。必ず行け。」そんな声が、どこかから聞こえた気がした。
(勝手な解釈だけどね 😊)

ラリーウォーク当日の早朝、同じモーテルに滞在していた友人
Rhys Martin に頼み、現地へ連れて行ってもらうことに。

モーテルから約40分。インターステートを降り、横を寂しげに走る旧ルート66へ入る。

この界隈にはVernelle’s Motelという、今も営業しているが少し勇気の要るモーテルもある。そんな場所に、ひっそりと佇んでいました。

これが、そのキャビン。

廃墟具合が、秀逸。美しい、とさえ思えた。

全部は紹介できないけれど、被写体として30枚以上は撮った。
家内に見せたら、高速で左スワイプされそうだけど(笑)。

このキャビンは1930年代初頭、「Bill & Bess’s Place」という名のビアホールとして誕生。当時は“バイカーのオアシス”だったそうです。

1950年代にジョンと妻リリアンが購入し、現在の名に。

ジョンはかなりユニークな人物だったらしい。
日曜のアルコール販売が禁止だった時代に、構わず売り続けたため「Sunday John」と呼ばれていたとか。

1960年代にジョンが亡くなった後、この場所は徐々に劣化し、廃墟となりました。

何年越しだろう。やっと出会えたジョンの山小屋。

遅かれ早かれ訪れていたはずだけど、シャロンの刺繍が背中を押してくれたのは間違いない。

迷信や運命を信じるタイプではないけれど、自分ではコントロールできない何かが働いたような、そんな出来事でした。

その後、ラリーウォークの会場でシャロンさんに直接お礼を伝えることもできました。

もちろん、この刺繍は、今も大切に飾っています。

GlassBoy Studio 誕生 ~ Tourist Trap Tee の世界

今日は、友人のショップをご紹介。

この春、待ちに待った GlassBoy Studio がオクラホマ州 Arcadia にオープンしました。

場所は、ルート66を旅した人なら誰もが知る
あの Round Barn のすぐ隣。

オーナーは Joel Rayburn 氏。
本業はネオンライト作成のアーティストですが、近年では「Tourist Trap Tee」シリーズのTシャツでもルート66界隈にその名を広めています。

建物自体も実に味わい深い。
もともとはグローサリーストアとして営業していた、およそ100年近い歴史を持つ建物です。

昨年夏から、ジョエルは少しずつ準備を進め、ようやくこの春、満を持してのオープンとなりました。

営業時間は
火曜~土曜:午前9時~午後5時
日曜:午後1時~午後5時

詳細は公式サイトをご確認ください。
http://www.touristtraptees.com/glassboy-studios/

オクラホマを旅する際は、ぜひ立ち寄ってみてください。

「Tourist Trap Tee」は、
ルート66にまつわる都市伝説や歴史的エピソードをヒントにデザインされたシリーズ。

私もネットで初めて見た瞬間、ほぼ即決で一目惚れ。

最初の一枚は、アマリロの Lile Art Gallery で購入しました。
(オーナーは友人の Bob Lile 氏)

気が付けば、今では3種類所有(笑)

どうです?なかなかカッコいいデザインでしょう?

週刊NY生活~魅惑のアメリカ旧国道ルート66を旅する⑦「リンカーン元大統領の第二の故郷」

連載第7回目。
頑張って今週はスプリングフィールドまで紹介できました。
あと100マイルで2つ目の州、ミズーリ州だ!😊

http://www.nyseikatsu.com/editions/592/index.html

No.7

79日間、5000キロ ~ Crazy Kさんのクレイジーな挑戦

今日は、今からちょうど一年前に起きた、少し「クレイジー」なお話を。

勝山敦行 さん。
現在はタイ在住で「Bonita Cafe & Social Club」というビーガンレストランを経営しながら、「走ること」を心から愛している、尊敬すべきランナーです。通称、Kさん。

そのKさんが、「ルート66を走破する」という夢を長年抱き、
黙々と練習と努力を重ねてきた――そう聞いたとき、正直、耳を疑いました。

「走る……?え、走るって、車でじゃなくて……足で?」
ところが現実は、その想像をはるかに超えていました。

Kさんは、
サンタモニカをスタートし、ルート66を走ってシカゴへ。
それだけでも信じ難いのに、そこからさらにニューヨークまで走破。

総距離、約 5,000キロ 😵
それを、わずか 79日間 で成し遂げてしまったのです 💦

もはや「凄い」という言葉で片付けていいのかどうか、冷静に判断できないレベルの偉業。。。。
自分の人生に置き換えて、実感できる話ではありません。

2015年6月6日。
私たちが仲間とともにルート66アソシエーション・オブ・ジャパンを立ち上げた日。

そのときKさんは、ミズーリ州 Carthage からSkype越しに乾杯に参加してくれました。

「今日はどこを走っているんだろう」
「無理していないかな」
「怪我なく進めているだろうか」

彼が走っていたあの期間、
そんなことを一日に何度も思い出していたのを、今でもよく覚えています。


Kさんの挑戦について、詳しくはこちら。

K’s Run Across USA 2015 公式サイト
https://krunusa.wordpress.com/

Bonita Cafe & Social Club ブログ
https://bonitacafesocialclub.wordpress.com/


これからも、
友人として、ファンとして、仲間として。

Kさんの夢を、心から応援し続けていきたいと思います。

Crazy K さんと彼の奥様と😊

ルート66に魅せられたミネソタのアーチスト

今日は、最近新しく知り合ったアーチストをご紹介します。

ミネソタ州在住のアーチスト、Giesla Hoelscher さん。
彼女は「ルート66上で、今まさに失われつつある史跡の力になりたい」という想いから、
“Explore and Preserve(探検と保存)” というアパレル&ギフトのオンラインストアを立ち上げています。

公式サイトはこちら:
https://www.exploreandpreserve.com/

Giesla さんは2015年、新婚旅行でルート66を巡った際、
各地で出会った歴史保存活動に強く心を動かされたそうです。

「自分にも何か出来ることはないだろうか」

その問いが、この活動の出発点だったといいます。

ご本人と。早速購入して着用しました🤩

今回ぜひ紹介したいのは、
Meramec Bridge をモチーフにしたデザイン。

デザインのインスピレーションは、
アメリカ国立公園のヴィンテージポスター。
国立公園ファンなら、ひと目でピンとくるテイストです。

このアイテム、単なる「販売」ではありません。
売上の 60% がメラメック橋保存のための基金として、
ミズーリ州の歴史史跡保存団体に寄付される仕組みになっています。

Giesla さんはこう語っています。

「これは、ただTシャツを買うという行為ではありません。
私たちの国の遺産を未来に残すための、意味あるアクションです。
今を生きる私たちが享受している歴史を、
これから先の世代も同じように楽しめるように――
そんな想いを一緒に伝えてほしいのです。」

僭越ながら、この考え方は 私たちアソシエーションが目指している方向性と100%同じ だと感じました。
次からルート66を走るときは、迷わずこれを着て出かけようと思います。

再び灯ったネオン ~ ブーツ・コート・モーテルの夜

少し前の出来事になるけれど、この行事は本当に行きたかった。

多くの友人たちが参加していて、Facebook に次々と上がる写真を見ながら、ひとりため息をついていた😭

ここはミズーリ州 Carthage にあるBoots Court Motel
長らく消えていたネオンが、ついに再び灯りました。

点灯式当日は、カ―セイジ市長の Mike Harris 氏、Powers Museum のキュレーター Michelle Hansford さん、ミズーリ州ルート66アソシエーション代表 Tommy Pike 氏、そしてモーテルのオーナーである Debye Harvey さん、Priscilla Bledsaw さんらをはじめ、200人以上が参列したそうです。

ブーツ・コート・モーテルは1939年、Arthur Boots 氏によって建てられました。当時ここは、国道66号と71号が交差する場所に近く、
アメリカの交差点」と呼ばれていたそうです。

ルート66が東西を結ぶ大動脈だった一方、ルート71は南北を縦断し、
北はミネソタ州インターナショナルフォールズ、南はルイジアナ州の国道190号線付近まで続いていました。なるほど、そう呼ばれた理由も納得です。

このモーテルの大きな特徴は、
内装を1940年代のスタイルに忠実に保っていること

部屋にテレビはありません(泣)。
代わりに置かれているのは、当時の雰囲気そのままのラジオ。
そこから流れる音楽を聴きながら、
静かに当時に思いを馳せながら優雅な時間を楽しむ~そんなクラシックな空間です。

私も初めて泊まったとき、ESPN が見られないことに一瞬焦りましたが(笑)、思い切って Wi-Fi にも繋がず、文明から少し距離を置いてみたら、
驚くほど落ち着いた、リフレッシュした時間を過ごすことができました。たまには、こういう時間もいいものです。

ちなみに、かの名俳優 Clark Gable 氏も生前、大陸横断旅行の際に何度かこのモーテルに宿泊しており、6号室は彼が滞在した部屋として知られています。


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